木枯らしの少女(1973年) Ring Ring ビヨルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソンが組んでいたグループにバッキングボーカルとしてアグネタ・フォルツコグとアンニ=フリッド・リングスタッドが参加するという形で活動開始。リリース当時はABBAというグループ名がなく、ビヨルン&ベニー、アグネタ&フリーダ名義でした。 全盛期とは異なりビヨルンがリードボーカルをとる曲が多く、半数近くを占めます。 女性陣が歌う曲は全盛期を感じさせる魅力がありますが、ビヨルンのボーカル曲は古臭さを感じ、アルバム全体としてはイマイチです。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
恋のウォータールー(1974年) Waterloo 1973年から始まったレコーディングの最中に、翌年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストのスウェーデン代表になることが決まり、勝負をかけたWaterlooで見事グランプリを獲得。一気にスターダムにのし上がりました。 グイグイと来るのはWaterlooくらいで、他はゆったりとした名曲が収録されています。 全盛期のノリノリ・ポップではありませんが、落ち着いた感じがするABBAも魅力です。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
アバ(1975年) ABBA 二人の女性ヴォーカルが絡み合う、きらびやかなサウンドが確立した作品。 誰でも「合唱」したくなるノリノリ・ポップMamma Miaや、せつないメロディーに心を締め付けられるSOSを収録。ロック色の強い、勢いのある作品です。 後半のスピーディーでシンフォニックなインスト作品でググッと盛り上げて、バラードで落ち着かせた後、ハードなロック曲でドドンと締めるという流れは絶品。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
アライヴァル(1976年) Arrival ゴージャスなDancing Queen、怪しげなMoney Money Money、胸キュン・ポップThat's Me、しんみりバラードもあり、ABBAサウンドの完成形です。 30周年記念特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
アバ・ザ・ムービー ABBA the movie Dancing Queenが大ヒットした勢いにのったABBAが1977年に行ったオーストラリア公演の模様を収録したドキュメンタリー映画。 「ラジオDJがABBAに独占インタビューできるか?」というストーリーに沿って、展開していきます。 コンサートの映像も収録されていますが、細切れなので、ライヴ映像を期待してみるとがっかりします。それを承知のうえで見ると結構楽しめます。 |
|
ジ・アルバム(1978年) The Album 前作の若さあふれるノリノリ・サウンドから一変し、オトナの色っぽさを感じる曲が収録されています。 アルバムの幕を開ける、壮大なスケール感が漂うバラードEagle、ドラマチックなOne Man, One WomanやMove Onなど名曲ぞろいです。 ラストの3曲は1977年のヨーロッパ&オーストラリア・ツアーで披露されたミニ・ミュージカル「The Girl with the Golden Hair」の楽曲として披露されたもの。優しさを感じる曲からちょっとせつない曲を挟み、スリリングでダークな曲への流れは感動モノ。 30周年記念特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
ヴーレ・ヴー(1979年) Voulez-Vous 当時流行していたディスコサウンドを取り入れた超ノリノリ・サウンドが展開されています。 子供のコーラスをフィーチャーした曲や至極の名バラードも収録され、緩急の利いた構成になっています。 ビヨルンがノリノリで歌うDoes Your Mother Knowは彼のリードボーカル曲の中でベストクラスの出来。 でも、前作にあった「陰味のある曲」がなく、深みに欠けます。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
ライヴ・アット・ウェンブリー Live at Wembley Arena 1979年11月10日のロンドンのウェンブリー・アリーナでの公演を完全収録したもの。「ヴーレ・ヴー」が世界的大ヒットする中でのライヴなだけに、熱気あふれる演奏が収録されています。 名曲、ヒット曲のオンパレード。スタジオアルバムよりも熱気がこもっており、真のベストアルバムと言っても過言ではないです。 ちなみにDVD「イン・コンサート」にはこのライヴの一部分が収録されています。映像も見たい方はそちらもどうぞ。 |
|
イン・コンサート In concert 1979年11月10日のノリノリ絶好調時代のロンドン・ウェンブリーアリーナ公演を収録。 最初の10分間は、ライブ映像のこま切れとアメリカツアー時のドキュメンタリーをミックスしたもので、「ライブを見せろ!」と不満が溜まります。 そこから後は、ヴーレ・ヴー収録曲を中心にした華麗なステージを堪能できます。アグネタとフリーダの歌のうまさには心が震えます。 曲数が少ないのと、短く編集された曲があるのが残念。 |
|
スーパー・トゥルーパー(1980年) Super Trouper 大人の円熟味と優しさを感じさせる、じっくりと聴かせるゆったり曲が多いです。 いい曲が目白押しですが、ABBAの魅力だった「ノリのよさ」はなく、ABBA初心者にはお勧めしません。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
アバ・イン・ジャパン ABBA in Japan DVD2枚組。1枚目には1978年にTBSで放送された「アバ・スペシャル」をベースにした映像を収録。スタジオ・ライブのほとんどが口パクですが楽しそうに歌っています。生オケをバックにリアルに歌っている曲は素晴らしいです。 2枚目には、1980年の来日公演の舞台裏を収録した映像などを収録。日本を挙げてABBAを大歓迎している様子がほほえましいです(くわしくはこちらを)。 |
|
ザ・ヴィジターズ(1981年) The Visitors シンセサイザーを多用し今までにないアプローチをしています。一曲目の無機質なアレンジを聴いて、違和感がでてきます。 おしとやかな曲が多くてパンチにかけます。バラード曲は美しく、しんみり心にしみます。 ビヨルンとアグネタ、ベニーとフリーダともに離婚しており、チームワークに欠けた感がにじみでています。 ABBA初心者は絶対聴いてはダメです。最後の最後に好奇心程度に聴くくらいで。 特別盤では、お宝映像を収録したDVDとのセットになっています。 |
|
ベスト・ライヴ ABBA Live 1979年11月10日のロンドンのウェンブリー・アリーナでの公演からの選抜を主体にして、1977年3月のオーストラリア公演からの2曲、1981年4月のスウェーデンのTV番組でのミニコンサートからの4曲を加えたもの。 |
|
ヴォヤージ(2021年) Voyage 2018年に、ホログラム技術を使ったコンサート企画のために再集結して新曲2つをレコーディングしたら楽しくなって止まらなくなり、結局フルアルバムに発展。 「スーパー・トゥルーパー」に近い、落ち着いた雰囲気のある心休まる良曲がそろっています。フリーダは声がもともと低めなせいか、年の影響を感じない深みのある声を聴かせてくれます。アグネタはかつてのハーイトーンは出ていないものの落ち着きのある声が曲にマッチしています。 日本版2CDは、ベスト盤アバ・ゴールドとのセット、CD+DVDは代表的ヒット曲のミュージック・ビデオ、珍しいビデオ・クリップなど計36曲を収録したDVDのセット、CD+2DVDは「アバ・イン・ジャパン」とのセットです。 |
Copyright shig-sak