プリーズ・プリーズ・ミー(1963年) Please please me シングルヒットしたLove Me Do、Please Please Meを収録。オープニングのI Saw Her Standing Thereはノリノリの爽快なロックンロールです。 アレンジが古臭く、メロディーがイマイチの曲が多いです。オールディーズが好きな方には向いています。 |
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ウィズ・ザ・ビートルズ(1963年) With the beatles All My Loving、Mr Postmanを収録。ノリのよいロックン・ロールのオンパレードです。 でもメロディーがイマイチの曲が多く、まだまだ成長途中の感じがします。 |
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ハード・デイズ・ナイト(1964年) A hard days night 初期ビートルズの傑作。 ジョンとポールの歌い分けが見事なノリノリのタイトル曲でテンションをあげ、ポールの至極のバラードAnd I Love Herにうっとり。 前二作に比べ格段に曲のレベルがアップしています。特にジョンの曲はメロディー最高、ノリ最高です。ボーカルのハモリも見事。 同名の映画のDVDも発売されています。 |
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ビートルズ・フォー・セール(1964年) Beatles for sale 最初のNo Reply、I'm a Loser、Babies in Blackの三曲を聴くと、彼らがノリノリのロック路線から脱しようとしていることがわかります。 大ヒット曲が収録されていないために、地味な印象を受けます。 |
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HELP! 4人はアイドル(1965年) Help! TV番組「なんでも鑑定団」で御馴染みのHelp!を収録。You've Got To Hide Your Love AwayやTicket to Rideのような今までと違った陰りのある曲が収録されており、それ以前のアルバムから音が変化していることがわかります。 ポールのYesterdayは至極のバラード。 同名の映画のDVDも発売されています。 |
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ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル Live at the Hollywood Bowl 1964年8月と1965年8月にハリウッド・ボウルで開催された3公演を編集した作品。 コンサートのオリジナル3トラックのテープを直接のソースにしてジャイルズ・マーティンとサム・オーケルがリミックス&リマスターを実施。 予想以上に音質がクリアで、熱気が伝わってきます。特にジョンの存在感は圧倒的です。 スタジオ録音曲ではあまり感じなかったポールのベース・ラインのユニークさに驚かされました。 |
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ラバーソウル(1965年) Rubber soul アイドル路線から完全に脱却した作品。 インド楽器とアコギをバックにジョンが静かに歌うNorwegian Wood、3人のハモリが見事なNowhere Man、ポールの胸キュン・ラブソングMichelleなど名曲ぞろいです。 このアルバムがなかったら、多くのアイドルバンドのようにビートルズは短いブームとともに消え去っていたでしょう。 |
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リボルバー(1966年) Revolver 実験的なサウンドを取り入れ、ロックの新たな可能性を追求し始めた作品。 テープの逆回転サウンドを取り入れたTaxman、弦楽器をバックにポールが歌うEleanor Rigby、極めつけは、単調なリズム、ノイジーなサウンドをバックにジョンが歌うTomorrow Never Knows。 懲りまくった曲がある一方で、ポールが歌うシンプルなアレンジの曲Here, There and Everywhere、Good Day Sunshine、For No Oneもいい味を出しています。 |
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リボルバー スペシャル・エディション Revolver Special Edition 特に何周年記念でもなく、突如2022年に発売。オリジナルの4トラックのマスターテープを使用し、一緒くたになった楽器の音をデミックスという技術を使って分離し、ステレオ・ミックスを行ったもの。 5CDには、モノミックスを収録したCD、初期テイク+デモを収録した2CD、PaperbackとRainを収録したCDのセット。2CDは初期テイク+デモの選抜を1CDに収録。 |
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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(1967年) Sgt. Pepper's lonely hearts club band 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という架空のバンドが演奏しているというスタイルをとった作品。 Lucy in the Sky with Diamonds、A Day in the Lifeを代表とする怪しげ度100%のジョンの曲とGetting Better、When I'm Sixty Fourを代表とするノー天気度100%のポールの曲のコントラストが楽しめます。 |
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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念版 Sgt. Pepper's lonely hearts club band 「サージェント・ペパーズ」の50周年を記念したもの。 ジャイルズ・マーチンがマルチトラックテープに遡って現代風の音バランスにリミックスしたものです。 オープニングから迫力の違いを感じます。ポールがセンターでブイブイとベースをうならせながらシャウトし、左右でギターとコーラスが入る。立体感のあるミックスになっています。ドラムがはっきりとして曲の印象がえらくよくなった曲もあります。くわしくはこちら 2CDの2枚目には各曲の初期テイクを1つづつオリジナルの曲順に収録。StrawberryとPennyの初期テイクを複数収録。 スーパーデラックス版は4CD+DVD+Blu-rayがセット。CD2&3にはアウトテイク、CD4にはモノ音源、DVD/Blu-rayには5.1chやステレオのハイレゾ音源を収録。 |
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マジカル・ミステリー・ツアー(1967年) Magical mystery tour ポールの名曲バラードFool on the Hill、センチメンタル・ポップHello Goodbye、Penny Laneを収録。ジョンのI Am the Walrusは怪しげ度200%です。 同名の映画のDVDも発売されています。 |
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イエロー・サブマリン(1969年) Yellow submarine 同名のアニメ映画のサントラ盤。前半はビートルズの曲、後半は、ジョージ・マーティン指揮のオーケストラが収録されています。 ジョンが歌うハードロックHey Bulldog、ポールの明るいポップAll Together Now、ジョージの荘厳なIt's All Too Muchなどバラエティーに富んでいます。 なお、このアルバムの収録曲の他、映画に使われた全曲を現代風にリミックスした「イエロー・サブマリン・ソングトラック」では、高音質で鮮烈なサウンドに生まれ変わっています。どうせならそちらを買いましょう。 |
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ザ・ビートルズ(1968年) The beatles メンバーの心がバラバラになり始めた時期に作られた2枚組アルバム。ビートルズの作品というより、各個人のソロ作品を集めた感じです。 ポールがBack in the USSR、Ob-La-Di, Ob-La-Daなどのノリノリ曲を提供する一方、ジョンは一般受けしそうにない実験的な曲を多く収録しています。 散漫なイメージですが、各人の個性が前面にでており、とても楽しめます。 |
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ザ・ビートルズ 50周年記念版 The Beatles 「ホワイト・アルバム」の50周年を記念したもの。 ジャイルズ・マーチンがマルチトラックテープに遡って現代風の音バランスにリミックスしたものです。 3CDの3枚目には1968年5月にイーシャーのジョージの家で収録されたデモを収録。和気あいあいとした雰囲気が感じ取れ、微笑ましさを感じます。 スーパーデラックス版は6CD+Blu-rayがセット。CD4〜6にはデモ曲、Blu-rayには5.1chやステレオのハイレゾ音源を収録。5.1chの立体感は聴く価値あり。 詳しくはこちら。 |
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レット・イット・ビー(1970年) Let it be 「昔に戻ってシンプルなバンドサウンドを目指そう」という気持ちでレコーディングが始まった作品。 とりあえずできたものの、あまりにも雑な仕上がりだったので、しばらくお蔵入り。その後、フィル・スペクターというプロデューサーがアレンジを加え、リリースにこぎつけました。 ジョンとポールのハモリが美しいTwo of Us、ポールの代表作Let It Be、Long and Winding Roadを収録。 |
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レット・イット・ビー・ネイキッド(2003年) Let it be...naked 「レット・イット・ビー」の発売から30年。フィルが付け加えたアレンジを除去し、当初、メンバーが狙っていたシンプルなアレンジの再現を目指したもの。 現代風のサウンドにリミックスされ、音質もアップ。傑作度が増しました。 シンプルなこちらと、分厚いサウンドのオリジナル盤のどちらが好きかは、意見が分かれるところです。 |
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レット・イット・ビー スペシャル・エディション Let It Be 「レット・イット・ビー」の50周年を記念したもの。 5CD+Blu-rayのCD1にはジャイルズ・マーチンとサム・オケルがオリジナルマスターからリミックスしたステレオ音源音源、CD2、3にはセッション時のアウトテイク、デモ、リハーサルを収録、CD4は1969年に作られたもののお蔵入りになったグリン・ジョンズがミックスしたLP「ゲット・バック」を収録、CD5にはEPとして発売された「レット・イット・ビー」を収録、Blu-rayにはドルビーアトモス、5.1ch、ハイレゾステレオを収録。 2CDの2枚目には上記CD2、3からの選抜音源を収録しています。 リミックス盤は、フィル版よりもボーカルが前に出ているし、ストリングがきれいに聴こえ、艶を感じてこれまでのざらついたサウンドと全く異なります。アウトテイクやデモでは、メンバーが楽しそうに演奏している場面が想像でき、ほっこりとした気持ちになります。 しかし、グリン・ジョンズの「ゲット・バック」は演奏が荒く、グダグダした曲もあり、魅力ゼロ。「当時これの発売をメンバーが却下したのは当然」と納得できます。 |
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Get Back Get Back ゲット・バック・セッションを収録した1話2時間以上のドキュメンタリーを3話収録したもの。 1話目はトゥイッケナム・スタジオでのセッションを収録し、ジョージの一時脱退までを描き、2話目はジョージが復帰してからアップル・スタジオに引っ越ししてレコーディング継続を描き、3話目はルーフトップ・コンサート当日までを収録しています。ルーフトップ・コンサートがフル収録されているのは歴史的大事件です。 時折、意見の食い違いはあるものの、よりよい曲を作るという共通目的に向かって意見を出しあっている感じが強かったです。笑顔で楽しそうに語り合っているし、殺伐という感じはゼロで、以前の映画「レット・イット・ビー」とは雰囲気がまるで違います。 これまで私が習ってきたゲット・バック・セッションの定説を覆す内容でした(詳しくは私のブログをご覧ください)。 |
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アビー・ロード(1969年) Abbey road 解散を決意し、「最後に歴史に残る傑作を作ろう」という意気込みで作った作品。 ジョージはSomething、Here Comes Sunという至極のバラードを提供。後半のメドレー形式の曲ではポールが大活躍。Golden Slumbers - Carry That Weight - The Endの流れに涙しない人がいるでしょうか? |
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アビー・ロード 50周年記念版 Abbey Road 「アビー・ロード」の50周年を記念したもの。 ジャイルズ・マーチンとサム・オケルがリミックスした音源を収録。 2CDの2枚目には各曲の初期テイクやデモを1つづつオリジナルの曲順に収録。 スーパーデラックス版は3CD+Blu-rayがセット。CD2&3には初期テイクやデモ、Blu-rayには5.1ch、ステレオのハイレゾ音源、ドルビーアトモスを収録。 |
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ザ・ビートルズ・ボックス The Beatles 上記の2009年リマスターCD+パスタ・マスターズに、各CDにエキストラで収録されたミニドキュメンタリーを1枚まとめたDVDを入れたボックスセット。 |
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ザ・ビートルズ USB The beatles USB 全アルバムのハイレゾ音源(44.1kHz/24bit)を収録したもの。CDとは異次元の生々しいサウンドが聴けます。 |
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ザ・ビートルズ・モノ・ボックス The Beatles in mono 「プリーズ・プリーズ・ミー」〜「ザ・ビートルズ」の2009年リマスター・モノラル盤に「モノ・マスターズ(アルバム未収録のモノ音源集。モノアルバムが発売されなかったイエローサブマリンのモノ音源も収録)」をセットしたボックスセット。 ビートルズはモノラル音源に力を注いでいたので、こちらが「真のビートルズ・サウンド」だと考えてもよいと思います。 全アルバムとも当時のジャケットを完全再現した紙ジャケットです。 もともとステレオ盤しか作られなかった「アビーロード」、「レット・イット・ビー」は入っていません。 全世界分を日本で作ったので、アルバムの仕上がりは日本盤も輸入盤も同じです(日本語解説があるかないかの違い)。 |