C

Ticket to Ride

リチャードとジョン・ベティスのコンビが書いた曲がほとんどで、のちのアルバムに比べてロック色があります。ベストアルバムに収録された曲と言えば、ビートルズのカバーのTicket to Rideくらい。

当時、リチャードは、カレンの声質を過小評価していたようで、彼とカレンがボーカルをとる曲が半々となっています。

悪くはないですが、一般的なカーペンターズのイメージとはちょっと離れているので、2枚目以降を聴き込んでから買うのでよいでしょう。

初回リリース時は「Offering」というタイトルで、しょぼい写真がジャケットに使われていました。次回作のヒットで発言力が強まったため、1970年にタイトルとジャケットを変更して再発売されました。

A

Close to You

1曲目のWe've Only Just Begunを聴くだけで、カレンのボーカルを前面に出してリチャードがハーモニーを加えるというカーペンターズ・サウンドが確立したことがわかります。

アルバムに先行して発売されて超大ヒットしたClose to Youは、A&Mレコードから「バート・バカラックとハル・デヴィドの名コンビが作った曲をやってみたらどうよ」と提案されたもの。この曲は過去のミュージシャンではヒットしなかったのに、カーペンターズ・バージョンで一気にヒットしてバートは驚き、リチャードのアレンジ力を絶賛したそうです。このコンビの曲I'll Never Fall in Love Againは軽快でほっこりとした気分になります。

リチャード&ジョンの手によるCrescent NoonやMr. Guderなどは単なるポップではなく、陰りやひねりがあって聴いていてひきこまれます。

A

Carpenters

1曲目のRainydays And Mondaysはいきなりのカーペンターズのうっとり世界に誘ってくれます。続くリチャードが歌う小気味よいポップな短い曲を挟んで、切れ目なく再びカレンがじっくりと歌うLet Me Be the Oneが始まる流れは絶品です。

厚いオーケストラがカレンの声に華を添えています。特にSuperstarは絶品。

9曲目にはバート・バカラックとハル・デヴィッドによる1960年代のヒット曲のカバーをメドレーで収録。オーケストラは使用せずに、ドラムをカレンが叩いてリチャードのキーボードが伴奏を奏で、「兄妹だけでやってます」風の小気味よいポップな曲になっています。

S

A Song for You

オープニングのA Song for YouとラストのA Song for You (Reprise)で曲をサンドイッチしたコンセプトアルバム仕立て。

Top of the World、Hurting Each Otherなどベスト盤でおなじみの曲が収録されている名曲ぞろいのアルバム。初めて聴いた時「あれ、間違ってベストアルバムを再生してしまったか?」と思ったほど。

もし先に何らかのベスト盤を買っていたら、収録曲を見比べて重複度を確認しておかないと買って損した気になるかも。

Goodbe to Loveは、ファズを効かせたへヴィーなギターソロがへヴィー過ぎるという理由でアダルト・コンテンポラリーのラジオ局から放送拒否されたそうです。

B

Now & Then

Sing、This Masquerade、Jambalaya、Yesterday Once Moreというベスト盤でおなじみの曲を収録。

当時オールディーズが再ブームになっていたことから、LPでいうB面はYesterday Once MoreとYesterday Once More (Reprise)に挟まれたオールディーズのカバー曲メドレーになっています。つまり「When I was listen to my radio waiting for my faborite song」という歌詞に合わせて、ラジオからオールディーズが流れてくるという想定で、DJも入ります。カレンのドラム、リチャードのキーボード主体の演奏で、二人が楽しそうにやっているのはわかりますが、そんなに魅力がある曲ではないので聴いているうちに「そろそろ終わってくれないかな…」と思うことも。

ベスト盤を持っていれば、あえて買わなくてもよいかも。

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Live in Japan

1974年の大阪公演を収録したもの。

C

Horizon

ピアノ弾き語り風の序章的な短い曲で始まって、ポップなOnly Yesterdayに行き、イーグルスの名曲Desperadoでしんみりとして、ビートルズでも御馴染みのPlease Mr. Postmanでポップになるという流れは絶品。

しかし、その後はしっとり&静かな曲が続き、特に盛り上がることもなく終わってしまい、物足りなさを感じます。

C

A Kind of Hush

従来通りのソフト路線を求めるレコード会社と移り行く流行から取り残される恐れの板挟みに悩むリチャードが睡眠薬に依存する状態になり、一方のカレンは拒食症に悩まされているなかで作成された作品。そのためリチャードは作品の出来に満足できていないそうです。

前作と同様に地味な曲が多いですが、派手な曲がない分、統一感があって聴きやすいです。

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Live At The Palladium

1976年のロンドン公演を収録。

C

Passage

ディスコ・ブームのなかでソフトな曲が世間的に受けなくなってきたことに「どげんかせんといかん」と危機感を抱いたリチャードが多様な曲にチャレンジ。

1曲目のB'wana She No Homeはラテンで「これがカーペンターズなのか」と驚かされます。ミュージカル「エヴィータ」の曲があったり、ラストにはカナダのプログレバンドの複雑に展開するCalling Occupants of Interplanetary Craftを入れるなど実験的なサウンドになっています。

「普通」のソフトな曲に物足らなさを感じるほど。

意外性と面白味はあります。

C

Made in America

1979年1〜6月にリチャードが睡眠薬依存症からのリハビリのために入院して、しばし活動休止。その間カレンはソロアルバムをレコーディングするもののお蔵入り。

心機一転の再出発的に、従来のカーペンターズ・サウンドで曲をレコーディング。

前作の奇抜さからもとに戻ってほっとする反面、「昔と同じようなサウンドの繰り返しか…」という印象もあり、あまり作品に魅力を感じません。

拒食症の治療で弱った心臓が限界を超えたことで、1983年2月にカレンは死去しました。

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Voice of the Heart

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Lovelines

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As Time Goes By

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Live at Budokan 1974







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