エクストリーム (1989年) Extreme ゲイリー・シェローン(Vo)とポール・ギアリー(Dr)が組んでいたバンドに、ヌーノ・ベッテンコート(G)とパット・バジャー(B)が加入する形で結成。 ゲイリー、ヌーノ、パットによるコーラスワークを多用したハードロック曲を収録。歌メロは親しみやすく、聴きながらハモれるので、爽快な気分になります。 ヌーノの速弾きギタープレイは聴きごたえあります。でも、2作目ほど「参りました…」感は薄いです。 |
|
ライヴ・イン・ジャパン 1989 Live In Japan 1989 1989年10月15日の川崎クラブチッタ公演を収録。テレビ・ラジオ放送用に収録された音源を使用。 熱気あふれる演奏が収録されています。コーラスワークは序盤は乱れるシーンがありますが、ぐんぐんとよくなっていきます。 音質はクリアでヌーノの指さばきがよく聴こえるものの、ベースの音量がやたら小さく迫力に欠けるのが残念。 おまけで1991年のロンドン公演の4曲も収録。 |
|
ポルノグラフィティ (1990年) Pornograffitti 1曲目の超ノリノリ曲で一気にテンションがピークに達します。ボーカルの裏でヌーノが弾くギターフレーズは常人が到底考えつかないほどトリッキーで、彼が尊敬される理由がよくわかります。 コーラスワークが冴えている曲が多く、コンサートではいつも大合唱です。 ハードなノリノリ曲だけでなく、バラードも絶品。アコギをバックにゲイリーとヌーノのハモリが美しいMore than Wordにはうっとりします。クイーンで言えば、Love of My Lifeに相当する名バラードです。一大コーラス的バラード曲Song for Loveは涙腺崩壊するほどにしびれます。 |
|
スリー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー (1992年) III Sides to Every Story Yours, Mine, The Truthの3つのパートで構成されたアルバム。 Yoursは前作の勢いを持つハードロック主体。一曲目は超スーパーノリノリ&大合唱曲で一気にテンションアップ。続く曲はミディアムテンポのコーラスワークが冴える曲でコンサートではいつも大合唱です。 Mineは雰囲気がガラッと変わってキーボードやアコギが主体のゆったり曲を収録。じっくりとゲイリーのボーカルを聴くという感じ。ノリを期待して聴いていると次第に飽きてきます。 The Truthは、3部構成の組曲。70人編成のオーケストラを導入した壮大で感動的な叙情的曲ですが、エクストリームに期待するサウンドではなく、聴いていて違和感が募り途中で再生を止めることがしばしば。 3パートを一気に聴くのではなく、「気分にあわせて聴き分ける」と割り切る方がよいです。 |
|
ウェイティング・フォー・ザ・パンチライン (1995年) Waiting for the Punchline 前2作のコテコテなアレンジを捨てて、粗削りささえ感じるシンプルな構成の曲を収録。 コーラスパートがほとんどなく、ノリノリさも控えめで、修行僧のような印象を受けます。 ポールがバンド活動よりもマネジメントの方に関心が強くなり、レコーディングに身が入らなくなったことにヌーノが苛立ち、レコーディング途中で彼は追い出され、後任にマイク・マンジーニが加入。 ツアー終了後、マイクの品行"不"方正に鼻持ちならなくなったヌーノがマイクを追放。また、ゲイリーとヌーノが目指す世界観が異なってきたことからヌーノが独立を宣言し、解散(以前のインタービューでおぼろげな記憶では、どちらかが社会的メッセージ、どちらからが宗教的メッセージを訴えたいと主張し、意見が合わなくなったらしい)。 ゲイリーはその後、ヴァン・ヘイレンに加入。パットは音楽界を引退し農園の主に。 |
|
サウダージ・デ・ロック (2008年) Saudades de Rock 2000年代に入り、ゲイリーとヌーノがイベントで合流する機会が生まれ、2004年には地元ラジオ局の創設記念コンサートを行い、その勢いで2005年に日本限定の復活ツアーを実施(ドラムはポール。ベースはパットがまだ引退の身だったのでサポートメンバーが演奏)。 2007年にパットが復帰し、ヌーノのソロプロジェクトでドラムを叩いていたケヴィン・フィグェリドを迎えて再起動。 ヌーノは「単に集まって、昔の曲を演奏するだけなら、再活動はしようとは思わなかった。新しい曲をやるために再活動を決意した」とのことで、新アルバムを作成。 ライヴ感を重視した曲が収録されています。コーラスワークは控えめ。パワーを増したゲイリーのボーカルをじっくりを聴かせる感じ。 ヌーノのプレイはリフ主体で、トリッキーさはあまり感じません。 前半の勢いはいいのですが、後半に魅力を感じる曲が少なく、だれ気味になるのは残念。ラストはバラードでしんみりと終わります。 |
|
テイク・アス・アライヴ Take Us Alive 2009年8月8日にボストンで開かれた、ツアー最終公演を収録。 地元だけあってメンバーも観客もノリノリで、演奏を楽しんでいます。 オープニングのDecadance Danceを筆頭に名曲のオンパレード。ヌーノの軽やかな指さばきがバッチリ収録され、音の分離がよいので、ヌーノとパットのコーラスワークもしっかりと聞き取ることができます。 選曲OK、画質OK、音質OK、カメラアングルもOK。 |
|
ポルノグラフィティ・ライヴ 25 Pornograffitti Live 25 2012年に日本限定企画としてやったポルノグラフィティ再現ライヴに対して世界中のファンから羨望の声があがり、結局、25周年記念として世界各国で実施することになりました。 2015年5月30日にアメリカ、ラスヴェガスでの公演を収録。 モー、たまりません。つべこべ言わずに聴きましょう。見ましょう。 日本盤2CDには、アンコールの2曲を収録。 |
|
シックス (2023年) Six すべての曲がエネルギーに満ち、合唱ポイントが満載です。 ハードなノリノリ曲を連発させた後に、しんみりバラード曲を挟み、再びハードで攻めて、ゲイリーとヌーノのデュエットのバラード曲に流れ、どっしり系の曲からレゲエ曲に行ってラストは落ち込んだ時に元気になれる応援歌的なドラマチック系になるというアルバムの構成も見事。 コロナ禍の停滞感を思いっきり吹っ飛ばせる爽快感と勢いがあります。たまらなくよいです。 |
Copyright shig-sak