宇宙への旅立ち (1975年) Journey サンタナのバンドにいたニール・ショーン(G)を売り出すために結成されたバンドに、グレッグ・ローリー(Key、Vo)、ジョージ・ティックナー(G)、ロス・ヴァロリー(B)、エインズレー・ダンバー(Dr)が加入して新バンドとなり、デビュー。 そのため、ニールのギターが主体のアルバムになっています。大ヒット連発時代の「ボーカルを聞かせるアルバム」ではないので最初は違和感がありましたが、「ニールのギターを聞かせるアルバム」だと思って聴くとよさを感じてきました。 インスト曲のKohoutekはプログレ的展開と重みがある作品に仕上がっています。 アルバム発売後、ジョージが医科大学に進むために脱退。 |
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未来への招待状 (1976年) Look into the Future 前作の売り上げがイマイチだったために、ボーカル主体に方針転換。1曲目は何の特徴もないハードポップで魅力はないですが、続くビートルズ曲のカバーはハードになったアレンジとニールのはじけるギターが楽しいです。 しかし、それ以降はたいした曲がないです。グレッグの声がボーカリストとしての魅力に欠けるのが難。 ラストはハードなギターリフにキーボードがからむところがカッコよい曲。ようやく溜飲が下がってエンディングになります。 |
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ネクスト (1977年) Next 前作を踏襲したボーカル主体のアルバム。前半はポップ目、ブルース目な曲が続きます。さほど魅力的な曲はなし。 後半はハードさで突っ走る曲、インストパートのヘヴィーなリフとボーカルパートのソフトさのコントラストが心地よい曲が続いていい感じになり、ラストはニールがヘヴィーにギターを鳴らしながら歌う曲で終了。聴きごたえのある展開です。 このアルバムも売れなかったので、方針転換を図るべくロバート・フライシュマンを専任ボーカリストとして1977年6月に採用。曲作りに参加したりツアーに行ったものの、人間性の不一致のためにツアー中に解雇。 |
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インフィニティ (1978年) Infinity スティーヴ・ペリーがいたバンドのデモテープを聴いたジャーニーのマネジャーが彼に惚れ込み、ロバートの代わりに彼を採用。 伸びのある声を持ったスティーヴが歌う曲の合間にたまにグレッグが歌う曲が入り、二人の声質の違いがアルバムに深みを与えています。また、コーラスワークを導入することでリッチなサウンドになりました。聴きながらハモることができて、親しみやすさもアップ。 アルバム発売後、ポップ化するバンドに違和感を覚えたプログレ好きのエインズレーが脱退。 |
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エヴォリューション (1979年) Evolution 新ドラマーとしてスティーヴ・スミスが加入。 ファンファーレ的なショーンのギターソロが聴ける曲でオープニングして期待感がググっと高まった後に、スティーヴPの熱唱+美しいハモリ+ニールの熱いギターが聴けるバラードへの流れは絶妙。 コーラスワークのよさに聴き惚れる曲が多いです。 グレッグは1曲のみでリードボーカルを取っています。途中でスティーヴPも歌い、曲に変化をつけています。 ポップでソフトな曲がほとんどで、ロックバンドとしてのダイナミックさに欠けるのはもうちょい。 |
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ライヴ・イン・ジャパン 1979 Live In Japan '79 1979年4月15日の渋谷公会堂公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 |
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ディパーチャー (1980年) Departure ノリノリのAny Way You Want Itで一気にテンションアップ。サビでは大合唱! ジャムセッション風の軽めの曲を挟んで、グレッグがジャーニーの歴史で最終リードボーカルとなった曲へ。さほどの曲ではないものの記念としての意義はあります。 Any Way You Want Itがあまりにも強烈過ぎて、他の曲がすべて勢いに欠けるように感じてもうチョイ感が漂うのは残念。 |
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ライヴ・エナジー Captured 1980年のデパーチャー・ツアーの3公演からの音源を収録。 スティーヴP加入後のアルバムからおいしい曲を厳選して収録しています。ライヴならではの勢いとアレンジが加わり、オリジナルよりも魅力がアップした曲もあり。ライヴとは思えないコーラスワークのよさは絶品です。La Do Daでのベースソロとドラムソロは聴き応えあります。 ラストはLovin', Touchin', Squeezinでナーナーナと大合唱し、Wheel in the SkyとAny Way You Want Itではじけて終了(最後にスタジオ録音曲が蛇足的に入っているが)。 ツアー終了後、ツアー続きの人生に疲れ果てたグレッグが、後任にジョナサン・ケインを指名して脱退。 |
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エスケイプ (1981年) Escape ジョナサンが曲作りに加わったことで、ポップさ、ハードさ、メロウさのバランスが完璧な曲が次々に誕生。 オープニングのDon't Stop Believin'は、スティーヴPの歌唱力が際立っています。すごく前向きなメッセージに心を打たれます。 1曲1曲の完成度もさることながら、緩急をつけた曲順がよく、グイグイと引きこまれます。 ラスト3曲は、ガンガンスピードで迫り、次はドラマチックにスティーヴPが熱唱し、ラストはしんみりさを感じさせつつサビでグイっと盛り上がる曲で終了。 |
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ライヴ・イン・ヒューストン〜1981年エスケイプ・ツアー Live in Houston 1981: The Escape Tour 1981年11月6日のアメリカ、ヒューストン公演を収録。 全米で「エスケイプ」が大ヒットするなか、ノリのいい曲を主体に選んで演奏しています。スティーヴPの圧倒的な歌唱力と縦横無尽に歩き回るステージアクトは見ごたえあります。コーラスワークも見事。 ラストはLovin', Touchin', Squeezinでナーナーナと大合唱し、続けざまにAny Way You Want Itを演奏して大いに盛り上がって終了。 |
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フロンティアーズ (1983年) Frontiers 野球ファンなら知らない者はいないSeparate Waysでオープニング。ジョナサンが弾くスリリングな雰囲気があるシンセのフレーズにグイっと引きこまれます。 その後、前半はバラードメインでたまにアクセント的にロック調の曲が入ります。後半はロック色が強くなって印象が変わり、ニールのギターが映えています。Edge of the Bladeではボーカルとギターがバトルしている感じがしてスリリングです。ラストはシンフォニックロック的にシンセが響く曲で堂々とカッコよく終了。 |
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ライヴ・イン・トーキョー 1983 Live In Tokyo 1983 1983年8月3日の武道館公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 |
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グレイテスト・ヒッツ・ライヴ Greatest Hits Live 1981年11月5日のアメリカ、ヒューストン公演と1983年3月2日の東京公演を収録。 これでもか、これでもか、というくらいのヒット曲&名曲のオンパレードに幸せな気分になります。 コーラスパートを観客に歌ってもらうという演出もナイス。メンバーと観客の一体感を感じます。 フロンティアーズ・ツアーの終了後、休止期間に入り、スティーヴPとニールはそれぞれソロアルバムを発表。 |
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Raised On Radio〜時を駆けて (1986年) Raised on Radio ソロアルバムの評判がよかったことに自信をつけたスティーヴPがプロデュースし、バンドをしきる状態になりました。彼の方針に異を唱えたロスが解雇され、スティーヴSも3曲レコーディングした後に解雇されました。 ロック的なダイナミズムさは薄く、ソフトな曲が大半を占めています。前2作にあったような後半の盛り上がりはなく、しんみりとしたバラードで終了して、物足りなさを感じます。 アルバム発表後のツアーを4か月やった後、スティーヴPが疲労困憊のためにツアーを継続できなくなりバンド活動を休止し、そのまま解散。 |
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ライヴ・イン・デトロイト 1986 Live In Detroit 1986 1986年10月9日のアメリカ、デトロイト公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 |
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トライアル・バイ・ファイアー (1996年) Trial by Fire ジャーニー時代が恋しいとスティーヴPが思っていたところに、レコード会社から「再結成して、曲づくりいしてはどうか」と提案されたことで話が進み、フロンティアーズ時代のメンバーで制作。 ストリングを導入してバラードの豪華さが増すという新趣向はあるものの、さほどガツンと来る曲はありません。 スティーヴPの声にハリがなく、コーラスワークも美しさに欠けているのが難点。 アルバム発売後にツアーが企画されたものの、スティーヴPが股関節を痛めてしまいツアーがなかなか開始できず。彼の健康よりもツアー早期実施を優先しようとするメンバーとの軋轢が生じ、彼はジャーニーを脱退。スティーヴSも、ジャズ道を追究するために脱退。 |
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アライヴァル (2000年) Arrival 新ボーカリストとしてスティーヴ・オージェリーを迎え、ドラマーには、ジャーニー休止期にニールやジョナサンと一緒にバッド・イングリッシュを組んでいたディーン・カストロノヴォが加入。 サウンドにハードさを感じるギターサウンドが戻りました。オープニング曲はスピード感があり、久しぶりに爽快感を味わえます。 全体的にはバラード調の曲が多いです。日本で先行リリースしたら音源がネットに流出し、それを聴いたファンの反応をもとにハード&スピーディーな曲を2つを追加してアメリカでリリースしました。 |
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ライヴ 2001 Live 2001 2000年12月30日のラスヴェガス公演を収録。 |
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ジェネレーションズ (2005年) Generations ニールのギターサウンドを前面に出したロック色が強い曲を収録。中盤にバラードを挟んで、後半はグイグイとぶっ飛ばしています。 バンドの一体感を示すためか、全メンバーが最低1曲はリードボーカルを取っています。ハイトーンで歌えるメンバーがほとんどの中、ロスだけはダミ声で魅力なし。 2006年のツアー中に、喉の感染症の治療でスティーヴAが離脱。ジェフ・スコット・ソートが代役で参加し、年末に正式就任するものの、人間関係の不一致で2007年6月に脱退。ニールとジョナサンは、新ボーカリストを探しすためにYouTubeでジャーニーのトリビュートバンドを調べ始めます。 |
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レヴェレイション (2008年) Revelation YouTubeでフィリピンのバンドThe Zooのライヴ映像を発見したニールがアーネル・ピネダの声に惚れ込み、彼を迎え入れることを決定。 全盛期のスティーヴPを彷彿とさせる、パワフルで伸びのあるアーネルの声は胸と耳にガンガンと響きます。 そのパワーに引きずられて演奏も熱気に満ちていて、ニールのハードなギター、ディーンの手数が多いドラムに圧倒される曲もあり。コーラスワークもキレッキレ。 新曲を収録したCDと、過去の名曲をアーネルのボーカルで再録音したCDとのセット。 |
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ドント・ストップ・ビリーヴィン Don't Stop Believin': Everymans Journey ニールがYouTubeでアーネルを発見してから2009年3月14日にマニラで凱旋コンサートをやるまでを描いたドキュメンタリー映画。 ニールが見たYouTube画像、アーネルのオーディション、チリでの最初のコンサート、アメリカのファンに受け入れられていく様子を軸に、10代早々に母親を失ってからジャーニーに加入するまでの苦難・貧困・一家離散のエピソードを交えています。 ジャーニーで成功してからも、家族を大切にすることを忘れないアーネルの姿に心を打たれます。 |
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ライヴ・イン・マニラ Live In Manila フィリピンのマニラでの2009年3月14日の公演を収録。 故郷への凱旋コンサートだけあって、アーネルの「貧困を乗り越え、憧れのバンドのメンバーになれた」という喜びが爆発して、ノリノリで飛んだり跳ねたりする姿を微笑ましく感じます。 ファンの熱気にメンバーも負けじと素晴らしい演奏をコーラスを聴かせてくれます。私はこのツアーの日本公演に行って、大感動&大満足しました。その様子はこちら。 |
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エクリプス (2011年) Eclipse 希望に満ち溢れた前向きなミディアムテンポの曲でオープニング。 スピード&勢いで攻めるというより、ハードロック的などっしりとした厚みのあるサウンドを展開。ニールがギターを弾きまくっていて、調子のよさがうかがえます。そのプレイに負けないアーネルの声量には感服。 単なるロック&ポップ曲だけでなく、プログレ的スリリングさのある曲もあり、いいアクセントになっています。 バラードが少ないことについてジョナサン曰く「バラードはこれまでいっぱい作ってきた。他のアルバムを聴け」とのこと。 |
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エスケイプ&フロンティアーズ再現〜ライヴ・イン・ジャパン2017 Live In Japan 2017: Escape + Frontiers 2015年6月にディーンがドメスティックバイオレンスの容疑で逮捕されたことで解雇。2016年のツアーからはスティーヴSがドラマーに復帰しました。 2017年2月7日の武道館でのエスケイプ&フロンティアーズ再現を完全収録。 アジアの同胞の前でアーネルがノリノリで歌っている姿に微笑ましさを感じます。ニールやジョナサンもニコニコとして楽しそうにしています。 2020年にスティーヴSとロスがジャーニーの事業体の一つを乗っ取ろうとした疑いで解雇され、その後のメンバーの変遷の末、2021年にディーンが復活(以下、人事異動が激しいので詳細割愛)。 |
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ライヴ・イン・コンサート・アット・ロラパルーザ Live In Concert at Lollapalooza 2021年7月31日のシカゴ公演を完全収録。 往年の名曲を怒涛のように演奏しています。アーネル時代の曲はやっていません。 それはそれで楽しめるものの、聴くだけならスティーヴP在籍時のライヴで十分。 |
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フリーダム (2022年) Freedom 「これぞジャーニーの王道」と言わんばかりの、しっとり感のあるメロディーの曲が満載。 しかし、同じような雰囲気の曲が連発されるという感じがして、さらに1時間13分もあるので途中で飽きて集中力が切れてきます。 |
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