Karla Bonoff

Karla Bonoff

1970年にケニー・エドワーズらとフォーク・ロック・バンド、ブリンドルを結成してシングル・デビューするものの、アルバム製作途中でレコード会社と意見が合わず頓挫して解散。その後、ケニーの仲介でリンダ・ロンシュタットの1976年のアルバム「風にさらわれた恋」に3曲提供したことで注目を浴び、ソロ歌手としてデビューすることになりました。

レコーディングには元ブリンドルのメンバーに加えて、リンダ・ロンシュタット、グレン・フライ、JD・サウザーなどのウエストコースト界をリードするメンツも参加。良質のサウンドに仕上げっています。

1曲目はイントロで流れるピアノの調べにしんみりとした気持ちになり、続く哀愁漂うカーラの声と泣きのギターに聴き惚れます。2曲目は一変してカラっと明るいポップで気分アップ。その後、しんみり系とポップ系が交互に入ります。

後半のポップ系はさほどインパクトはありませんが、しんみり系は彼女の声質にぴったりでジワっと来ます。


(SACD)

Restless Nights

オープニング曲のイントロのギターカッティングがカッコよいです。このサウンドとカーラの哀愁を感じる声質のコントラストをリアルタイムで聴いた私は、一発で彼女のファンになりました。

ポップ系曲の魅力がアップして、聴いていて元気な気持ちになれます。ポップ系としんみり系がほぼ交互に収録されていて、ポップ系がいい分、しんみり系に物足りなさを感じてしまいます。

ラストは、トラッド曲でバッキングコーラスのハーモニーとアコーディオンの調べが美しいバラード。余韻たっぷりに終わります。

Wild Heart of the Young

タイトル曲を除き、印象に残る曲がなく、淡々と時間が過ぎていく感じです。

カーラの大ファンになり、これ以外のアルバムを聴きまくって「気分転換したいな」と思うときに聴くくらいで十分。

New World

ファーストやセカンドのようなギラギラした輝きはないものの、小粒でキラリと光る感じの曲が収録されています。

オープニング曲でさわやかさな気持ちになり、Tell Me Why、All My Life、Goodbye My Friendの名曲3連発には聴き惚れます。

1990年代前半にブリンドルをオリジナルメンバーで再結成し、1995年と2002年にアルバムを発表。

Karla Bonoff Live

2004年10月24日にアメリカのサンタ・バーバラの小さなクラブで行われたコンサートを収録したもの(1曲は東京公演の音源)。

「なぜ今頃になってライヴアルバムを出すのか」という質問に対して、カーラ曰く「長年演奏しているうちに曲がよくなってきている。今こそそれを録音する時だと思った」とのこと。

4人構成のバンドでの演奏で、シンプルなバックに彼女の声が映えています。


(MP3)

Carry Me Home

過去の名曲の再録音バージョン、ジャクソン・ブラウンのカバー、新曲を収録したアルバム。

カーラによると、「長年演奏してきて、アレンジも少しずつ変わってきたから、今現在の演奏スタイルでレコーディングしてみた。自分が大好きな曲を収録した。自分の歌声もこれまで以上にベストな状態だと感じている」とのこと。

シンプルなアレンジで彼女の歌声がじっくりと聴ける一方、同じようなアレンジが続き後半になっていくと飽きてくるのが難点。



Bryndle

Bryndle

1990年代初旬にブリンドルのオリジナルメンバー(カーラ、ケニー、アンドリュー・ゴールド、ウェンディ・ウォルドマン)が再集結し、未完だった幻のファーストアルバムをレコーディング。

それぞれが素晴らしい実績を残したミュージシャンなので、演奏、歌ともにバッチリ。アコースティックな調べが心に染みるサウンドが展開されています。

カーラだけでなく他のメンバーもボーカルをやっているので、アルバムを通して変化があって楽しいです。

House of Silence

前作同様に心温まる世界が繰り広げられています。







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