Paul McCartney


(2CD)


(2CD)


(2CD+DVD)


(2CD+DVD)

McCartney

ビートルズから離れ、「素のポール・マッカートニー」としての再出発を図るために、自分ひとりでレコーディングした作品。荒削りのギター弾き語り、ピアノ弾き語りが多いです。ロック系の曲はいかにも「多重録音で一人でやりました」という感じ。

ビートルズの「アビー・ロード」の完璧なアレンジと比べ、あまりにものシンプルさに物足りなさを感じますが、小粒ながらキラリと光る曲もあります。

CD2枚のデラックス盤、CD2枚+DVD1枚のスーパーデラックス盤があります。


(2CD)


(2CD)


(4CD+DVD)


(4CD+DVD)

Ram

ポールとリンダ名義で作った作品。あえてビートルズ風の曲を避けたのか、これまでのポールの作品に比べ、演奏や歌い方が雑で、曲の練りこみが弱い印象があります。

Uncle Albert/Admiral Halseyは、しんみりとした感じで始まり、その後の展開が面白く聴き応えがあります。他の曲は「もうちょっと頑張ってよ」という感じ。

CD2枚のデラックス盤、CD4枚+DVD1枚のスーパーデラックス盤があります。詳しい内容はこちら


Wings


(2CD)


(2CD)


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)

Wild life

ライヴをやりたい欲求を抑えきれなくなってバンドを結成。

ギターには元ムーディー・ブルースのデニー・レイン、ドラムには「ラム」のレコーディングに参加したデニー・シーウェル、キーボードにリンダが入りました。

即興のジャム演奏を収録した感じで、ドタバタとした演奏、メロディーもイマイチ、ド素人バンドかと聞き間違うほど。たった1週間で録音したそうです。

ジョンに向けてのメッセージを歌った寂しげな曲Dear Friend以外、目ぼしい曲はありません。

1972年1月にヘンリー・マカロック(G)が加入し、イギリスの大学やヨーロッパを巡るツアーを実施しました。

シングルB面曲、デモ、アウトテイクを収録したボーナスCDとのセット、ラフミックスを収録したCDやDVDをボックスセットもあります。詳しくはこちら


(2CD)


(2CD)


(3CD+2DVD+blu-ray)


(3CD+2DVD+blu-ray)

Red rose speedway

前作があまりにも粗雑だったことを反省したのか、ポールらしい綿密なサウンドに仕上がっています。

うっとりとしたギターソロが堪能できる名バラードMy Love収録。全体的におとなしいイメージがありますが、小粒ながら味のある曲も収録されています。

もともとLP2枚組として作成していたものの、曲の出来が今一つだったのと、2枚組では値段が高くなって売れにくいという判断でLP1枚になりました。

シングルB面曲、デモ、アウトテイクを収録したボーナスCDとのセット、2枚組LPを再現したCDなどとセットしたボックスセットもあります。詳しくはこちら

Live in the UK 1973

1973年7月10日のイギリス、ニューカッスル公演を収録。BBCラジオ放送用に収録された音源を使用。

冒頭はバッキングが不鮮明ですがボーカルの音質はよく、鑑賞には支障なし。聴いているうちに耳が慣れるのかバッキングも音質が気になりません。

熱気がビンビン伝わる演奏が収録されています。My Loveではギターソロが雑でショボいのが残念。


(2CD+DVD)


(2CD+DVD)


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)

Band on the run

1973年5〜6月のイギリス・ツアーが成功した勢いで次回作のリハーサルに突入したものの、ヘンリーがバンドの方向性でポールと激論した末に脱退。

異国情緒のあるところでレコーディングしたいというポールのヒラメキで、アフリカのナイジェリアに行くことにしたら、デニーSがアフリカ行きを嫌がって出発前日に脱退。それでもめげることなく、残った3人で作り上げました。

ポールがベース、ドラム、ギター、キーボードを一人でこなしています。彼の気合が全面にあふれ、組曲風のBand on the Run、へヴィーでノリのよいロックJetを皮切りに、個性的な曲が並び、飽きることがありません。「ポールの新たな頂点」ともいえる傑作です。

CD2枚+DVD1枚のデラックス盤、CD3枚+DVD1枚のスーパーデラックス盤があります(詳しくはこちら)。

Band on the run 50th anniversary edition

2枚組の1枚目は当時のアメリカ版を再現したもので、No WordsとPicasso's Last Wordsの間にHelen Wheelsが入っています。

2枚目はアンダーダブド(Underdubbed)ミックスで、1973年10月14日にジェフ・エメリックが作ったラフ・ミックスで、管弦楽器を被せる前のバンドのみでの演奏になっています。「あるべき音」がなく、スカスカで寂しく感じます。マニアにはたまらないでしょうが、私にとっては試しに1回聴けば十分。

詳しくは私のブログをご覧ください


(2CD)


(2CD)


(2CD+DVD)


(2CD+DVD)

Venus and mars

「またライヴをやりたい!」という気持ちからメンバーを募集し、1974年4〜5月にジミー・マカロック(G)、ジェフ・ブリットン(Dr)が加入。

新生メンバーでレコーディングしたJunior's Farmをシングル発売して、アルバムのレコーディングに突入。これで順風満帆に行くかと思ったら、ジミーとの人間関係の対立でジェフが3曲のレコーディングだけで脱退し、後任にジョー・イングリッシュが加入しました。

アコースティック曲から切れ目なくハード・ロックに流れ込むオープニングから、広がりのあるギターソロが爽快なエンディングまで、一分の隙もなく組み立てられた傑作。

ポール以外のメンバーがボーカルを取る曲もあったり、ホーンセクションやオーケストラも入れ、変化に富んだサウンドが楽しめます。

CD2枚組とCD2枚+DVD1枚のデラックス盤があります。くわしくはこちら

Live in Melbourne

1975年11月13日のオーストラリア、メルボルン公演を収録。テレビ放送用に収録された音源を使用。


(2CD)


(2CD)


(2CD+DVD)


(2CD+DVD)

Wings at the speed of sound

「ポールの作品ではなく、ウイングスの作品だ」ということを強く意識して作られた作品。

Silly Love Songsはポールのユニークなベースラインが楽しめるポップ曲ですが、それ以外は、緊張感が抜け、ダラダラした感じがします。

ポール以外のメンバーがボーカルをとった曲もイマイチで、リンダが歌う曲は騒音です。

CD2枚組とCD2枚+DVD1枚のデラックス盤があります。くわしくはこちら


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)

Wings over America

アメリカ・ツアーでのライヴを収録。ウイングスの名曲を収録したのはもちろん、ビートルズ曲も演奏しています。

オープニングのVenus and Mars、Rock Show、Jetのメドレーにはノックアウトされます。

ポールがノリノリでシャウトしまくり、ライヴを楽しんでいるシーンが目に浮かびます。

スタジオアルバムではイマイチだった「スピード・オブ・サウンド」の曲が生き生きとしていて印象が全く違います。

通常盤に加え、CD3枚+DVD1枚のスーパーデラックス盤があります(詳しくはこちら)。


(DVD)


(Blu-ray)


(Blu-ray)

Rockshow

ウイングス絶頂期のアメリカ公演を収録したもの。ポールの最全盛期とも言える映像が収録されています。

2013年になり、映像・音声とも改善されて再発されました。以前発売されていたVHSやレーザーディスクではカットされていたビートルズ曲などが収録された完全版です。

見ないのは一生の損!!
つべこべ言わずに見ましょう!!

London town

1977年2月にロンドンでレコーディングを開始後、「気分転換しよかっ!」ということでカリブ海にあるヴァージン諸島に移動し、ヨットの中でレコーディング実施。

レコーディング途中で、ジョーがホームシックにかかりアメリカに戻るために脱退、ついでジミーがスモール・フェイセズに加入するために脱退。残った3人で曲を仕上げました。

いつもの甘いポール節が聴ける一方で、アンデス風のアコギのフレーズが魅力的な曲やプレスリーっぽいロカビリー曲など、一風違ったサウンドも楽しめます。

特に目立った曲はなく地味な感じがしますが、全体に漂う「ほんわか感」が心地よいです。

Back to the egg

1978年にローレンス・ジュバー(G)、スティーヴ・ホリー(Dr)が加入。

「原点に戻る」と言うタイトルが示すように、初期ビートルズが持っていたロックンロール魂を炸裂させた作品。

ゆるいポップはなく、パワフルなロック曲が数多く収録されています。それとコントラストを成すバラードWinter Rose/Love Awakeのせつなさは絶品です。

ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ザ・フーなどの大御所のメンバーがゲスト参加したロケストラ(=ロック・オーケストラ)作品を二曲収録。

このアルバムをひっさげて11〜12月にイギリス公演をして、その勢いで1980年1月に日本公演のために来日するもののポールが大麻所持で逮捕されコンサートはお流れ。

その後、ウイングスは存続はしていたものの、ポールがジョンの死にショックを受けてコンサート活動を封印したことから、1981年4月にデニーが脱退を表明して、ウイングスは終結しました。

Live at the Hammersmith Odeon

1979年12月29日にロンドンで開催されたカンボジア難民救済コンサートでの演奏を収録。

終盤にはロケストラで4曲演奏しています。

音質から考え、ベースとなったのはオーディエンス録音音源で、以前、LPで発売されていた曲はその音源に差し替えったっぽい。オーディエンス録音ははるか遠くで鳴っている感じがして不鮮明で、聴いていてしんどくなってきます。

「ウイングスの最終公演」という歴史的な価値はあります。この時期の演奏を高音質で聴きたければブートで出回っているWings Last Flight(12月17日のグラスゴー公演を完全収録)をお勧めします。


Paul McCartney


(2CD)


(2CD)


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)

McCartney II

「バック・トゥ・ジ・エッグ」の発売後の1979年7月にスコットランドの自分の農場に行って宅録したアルバム。

当面リリースするつもりはなかったものの、1980年1月の日本での逮捕騒動から帰国後にリリースを決定。

軽薄テクノポップでオープニング、その後もピョコピョコとした人工的なサウンドが続き、「もう、イヤ」と途中で再生をやめることがしばしば。

涅槃の域に達してから買わないと大損をこいた気になるでしょう。

Frozen Japというタイトルの曲が「日本で逮捕されるという冷遇を逆恨みした曲」というのは誤解で、雪を抱いた富士山をイメージした曲とのこと。

CD2枚のデラックス盤、CD3枚+DVD1枚のスーパーデラックス盤があります。


(2CD)


(2CD)


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)

Tug of war

ビートルズ時代の盟友、ジョージ・マーティンをプロデューサーに迎えた傑作。

1980年12月に曲作りを開始するものの12月8日のジョンの死去にショックを受けて中断。翌年2月になって気を取り直して制作を再開しました。

大御所スティービー・ワンダーとのデュエット曲Evony and Ivory、リンゴ・スターがドラムを叩くTake It Away、心にしみるスロー・バラードWanderlustなど名曲ぞろいです。

Here Todayはジョンを偲んで歌った曲。

ボーナス曲を収録したCDとの2枚組と、オリジナル・ミックス音源を収録したCDやDVDがセットになった3CD+DVDがあります。詳しくはこちら


(2CD)


(2CD)


(2CD+DVD)


(2CD+DVD)

Pipes of peace

もともと2枚組として録音が進んでいた「タッグ・オブ・ウォー」に収録されなかった曲に、新曲を追加して仕上げられた作品。

当時「スリラー」をヒットさせて人気絶頂だったマイケル・ジャクソンとのデュエット2曲を収録。しかし、それ以外に特筆すべき曲はありません。

ボーナス曲を収録したCDとの2枚組と、さらにDVDがセットになった2CD+DVDがあります。詳しくはこちら

Give my regard to broad street

前2作がセールス的に絶好調だったので、ノリノリの勢いで長年の夢だったオリジナル映画制作に取り掛かりました。同名の映画のサントラ盤です。

プロデュースには三度ジョージ・マーティンが携わっています。

新曲はNo More Lonely Nightsくらいで、ビートルズやウイングスの曲のセルフ・カバーを多数収録。オリジナル曲と聞き比べてみると面白いです。

ピンク・フロイドやTOTOのメンバーがゲスト参加しているのも聴きどころ。


(DVD)

Give my regard to broad street

「盗まれた新アルバムのレコーディングテープの行方を追う」という物語の間にポールによるスタジオライブ映像が挿入されるという構成。

はるか昔に見て「つまらん。見るだけ時間の無駄。二度と見ない」と思った記憶あり。

Press to play

映画「ヤァ!ブロード・ストリート」が大コケだったことにガッカリして、新たな方針を目指すために当時数々の大ヒットアルバムを手掛けていたヒュー・パジャムをプロデューサーに迎え、ここ数年間の盟友だった10ccのエリック・スチュワートと一緒に曲作りしたアルバム。

レビューを書こうにも書きようがないくらい印象に残らない作品。

多くの人がこれを聴いて「ポールはもう終わった・・・」と思ったそうです。

Choba B CCCP

「プレス・トゥ・プレイ」が不評、さらにフィル・ラモーンをプロデューサーに迎えて制作を始めた新アルバムも完成目前で頓挫して八方塞がりを感じたことで、「原点に戻って自分を見つめなおそう」的に1987年7月の2日間に1950年代のスタンダード曲をレコーディングしたもの。

当初、ソビエト連邦でゴルバチョフ書記長が改革の一環として進めていた情報公開(グラスノチ)を応援するために、ソ連限定で発売。ソ連からの逆輸入が話題になったことで、1991年に全世界でも発売されました。

活きのよい演奏で、けっこう楽しめます。


(2CD)


(3CD+DVD)


(2CD)


(3CD+DVD)

Flowers in the dirt

エルヴィス・コステロとのコラボが大成功。曲作りの段階から対等の立場でアイディアを出し合い、時にはエルヴィスが大先輩に向かってダメだしをしました。

オープニング曲は、ここ数年間の不調を吹き飛ばす、気合に満ちたロック。自信に満ちあふれたポールの声を聴くだけで元気になります。

曲ごとにプロデューサーを変え、バリエーションに満ちた作品が収録されています。「これこそポールだ。まだ死んではいなかった」と安心しました。

CD2枚組とCD3枚+DVD1枚のデラックス盤があります。ボーナスCDに収録されているエルヴィスとのデモがとってもよいです。アコギと2人の声だけでの演奏がとっても素晴らしく、2人の熱気がビンビンとストレートに伝わってきます。アレンジせずに、このまま出しても十分に満足できるというレベルです。

Tripping The Live Fantastic

「フラワーズ」で勢いを取り戻したポールが、ソロとして初めて行った1989〜1990年の世界ツアーから選抜された音源を収録。

約10年ぶりのツアーでノリノリとなっている姿が記録されています。ビートルズ曲のオンパレードで、アルバム発売以来初ライブ演奏となった曲もあります。


(DVD)


(Blu-ray)

Get back

1989〜90年に13ヵ国計102回開催されたツアーから、ポールが厳選した23曲を収録。ビートルズ曲が大多数です。

ビートルズの映画の監督をしたリチャード・レスターが監督をやっています。

純粋なライヴ映像ではなく、ニュースの映像や写真も挿入されます。オープニングのBand on the Runでビートルズの映画ヘルプのシーンが挿入されたり、Let It Beでは映画レット・イット・ビーでのポールの演奏シーンやジョンの写真が重ねられたり、「次はどんな映像が飛び出すか?」というワクワク感があります。

複数のコンサート映像を組み合わせていて、曲の途中で服が変わったりします。「世界ツアーの総集編」と割り切って見ると気になりません。

Unplugged (The Official Bootleg)

ツアーメンバーを率いて出演したテレビ番組MTVアンプラグドでの演奏を収録したもの。

ビートルズ曲、ソロ曲、オールディーズ曲が極上のアコースティックアレンジで演奏されています。

ほのぼのしたい時にはピッタリ。

Off the ground

ライヴ感を出すためにコンサートツアーのメンバーだけで、リハーサルを繰り返した後にスタジオでの一発撮りを狙いました。

オーヴァーダビングは最小限で、前作に比べると薄めのアレンジになっています。

ガツン!とくる曲はないものの、ポールらしいポップセンスに満ちた曲が楽しめます。

Paul is live

1993年の世界ツアーから選抜された音源を収録。

ビートルズの曲が主体ですが、ときおり挟まれる「オフ・ザ・グラウンド」の収録曲がスタジオ音源よりもパワフルでよいです。


(DVD)

Paul is live in concert

1993年のツアーの映像を収録。

Live in The USA 1993

1993年6月15日のアメリカ、シャーロット公演を収録。地元のラジオ放送用に収録された音源を使用。

Live Buenos Aires 1993

1993年12月10日のアルゼンチン、ブエノスアイレスを収録。南米のテレビ・ラジオ放送用に収録された音源を使用。


(2CD)


(2CD)


(5CD+2DVD)

Flaming pie

前二作のコテコテの凝ったアレンジを捨て、シンプルな演奏にまとめた作品。派手さはないものの、「素のポール・マッカートニー」がじっくりと味わえます。

ELOのジェフ・リンが共同プロデュースしています。

リンゴ・スターをゲストに迎え、ジョージ・マーティンがオーケストラの指揮をとったBeautiful Nightは聴きモノ。

ホームレコーディングやデモ曲を収録したボーナスCDとのセット、さらにボーナス曲を収録した5CDとドキュメンタリーやビデオクリップを収録した2DVDのセット、さらに4LPもつけたコレクターズ・エディションも発売。

Run devil run

1998年4月に最愛の妻リンダが乳癌のために逝去。それから約1年が経過し、自分の原点に戻って傷心の日々から立ち直ることを目指して、オールディーズのカバー曲をレコーディングしました。ポールの曲も3つ収録。

ギターはピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、ドラムはディープ・パープルのイアン・ペイスという豪華布陣。

「悲しみを吹っ飛ばせ!」とばかりのノリノリでポールが歌っています。


(DVD)

Live at the Cavern club

「ラン・デヴィル・ラン」のリリースを受けて、ビートルズを育てたリバプールのキャバーン・クラブで行った1999年12月14日のコンサートを収録。

たった300人しか見れなかった奇跡のショーです。

ランのレコーディングに参加したデヴィッド・ギルモア、イアン・ペイスも参加。

Driving rain

若いミュージシャンを採用し、フレッシュなバンド・サウンドを狙った作品。

ライヴ感を出そうと、あえて荒削りな仕上げにしています。バラードではいい曲がありますが、ロックな曲は「もう少し念入りなアレンジをしてよ!」という感じで、フラストレーションがたまります。

Back in the Us Live 2002

2002年4〜5月のアメリカ公演を収録。


(DVD)

Back in the US

2002年のアメリカ公演を収録した作品。ベストな選曲で、ノリノリのポールの姿が納められていますが、ライブ映像の合間に、観客のインタビューやポールが遊んでいる映像などが挟まれ、せっかくの臨場感が損なわれています。

Hey Judeなんか途中からしか収録されておらず、「何考えてンの!?」と言いたくなります。


(DVD)

In red square

2003年のロシア公演を収録。モスクワ公演は、ほとんどドキュメンタリーで、サンクト・ペテルスブルグ公演では切れ目ないライヴ映像が楽しめるそうです。

見ていません。

Chaos And Creation In The Back Yard

2003年にツアー終了後、気心知れたツアーメンバーと一緒に新アルバムのレコーディングセッションを開始したものの、突如ポールの気が変わってナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに迎えて作成開始。ナイジェルの提案でバンドメンバーなしで作り上げました。

全ての楽器を自分で演奏した手作り感満載の作品です。適度に肩の力が抜けていて、メロディーがよく、聴きやすい曲ばかりです。

素朴な曲に加え、神秘的な雰囲気を感じる曲もあり、聴いていて飽きません。


(DVD)


(Blu-ray)

The space within US

2005年のアメリカ・ツアーを収録。前2作同様にライヴ映像とドキュメンタリー映像が入り乱れているそうです。


(DVD)

The McCartney years

2005年までに発表されたビデオ・クリップの集大成(3枚組)。

Memory Almost Full

2003年に作成を開始したものの、「ケイオス」を先行させるためにいったんお蔵入りになった後、2006年からレコーディング再開。

「これがポールに期待するサウンドだ」と言えるポップセンスあふれる曲が収録されています。

ポール一人でのレコーディング曲とバンドでの演奏曲が半々に収録。

ラスト近くに収録されたHouse of Waxはダークでスリリングさを感じる曲で、ラスティー・アンダーソンが圧巻のギタープレイを聴かせてくれます。ラスト曲もスリリングさのある曲。2分もかからずに終わってしまい、不思議な余韻を残してアルバムが閉じます。

Amoeba Gig

2007年6月27日にレコード・ショップのアメーバ・ミュージックにて900人限定で行なわれた「追憶の彼方に」の発売記念シークレット・コンサートを収録。


(2CD+DVD)


(2CD+2DVD)


(2CD+DVD)


(2CD+2DVD)

Good Evening New York City

2009年7月にニューヨークのシティ・フィールド球場で開催されたコンサートを収録。

通常盤(2CD+DVD)に加え、TV番組のために行われたエド・サリヴァン・シアターでのコンサートを収録したボーナスDVDつきもあります。


(デラックス盤)

Kisses on the Bottom

ポールが愛するスタンダード曲をカバーした作品。ストリングスやピアノをバックにポールが艶のある声で歌っています。新曲が2曲収録されています。

いい作品ですが、ロックやポップなポールを聞きたい方には向きません。ポール曰く、「仕事のあと、家でワイングラスやティーカップを手にしながら聴くアルバムだよ」。

デラックス盤にはボーナス曲が2曲とダウンロード券(ライブ音源4曲をダウンロードできる)がついています。


(DVD)


(Blu-ray)


(Blu-ray)

Live Kisses

2012年2月、「キス・オン・ザ・ボトム」のリリース翌日に開かれたハリウッドのキャピトル・Aスタジオでのライヴ映像を収録。プロモビデオや制作風景なども収められています。


(デラックス盤)

NEW

1曲目は過去最速と思わせるくらいのスピード感があるロック曲。一気にボルテージがアップします。その後もアップテンポ曲を主体にポール節が炸裂する曲が続きます。

本編のラスト曲はプログレ臭のあるスリリングな変化球的な曲です。

曲毎に色々なプロデューサーに仕事をやってもらっただけにバリエーション豊かです。

しかし、曲によって出来不出来の差が大きく、コンサートでも演奏されたSave Us、Queenie Eye、Everybody Out There以外は印象に残りません。

輸入盤のデラックスエディションには、3曲が追加され、日本盤ではさらに1曲追加されています。

Egypt Station

2000年代に出したアルバムの中で最強。76歳にもなって、こんなハイレベルの作品を生み出す創造力があることに驚きです。

オープニングの短いインストに続く曲は涙ぐんでしまうほど心にしみるピアノバラードです。

泣ける曲あり、ほんわか曲あり、ノリノリ曲あり、プログレ曲もありとバラエティに富んでいます。アルバム中の曲の流れがよいためか、散漫な印象がないのはナイス。

ラスト近くに目まぐるしく展開する7分近くのプログレ曲を配置した後、短いインスト曲を挟んで、3部構成の曲に入るという流れには惚れ惚れします。ラストはポールがギターを思う存分弾きまくります。

McCartney III

コロナのせいでロックができないRockdown(Lockdownのもじり)状態のなか、セルフプロデュース&全楽器を自分で演奏してレコーディング。

オープニングのほぼインスト曲で気分が一気に高揚したところで、「これぞポール風のポップだ」と言える曲に突入。いろいろな楽器が多重録音されて、けっこう作りこまれた感じがナイスです。続く曲はシンプルなアコギ弾き語り風が心地よし。

ラストはアコギ弾き語り曲。やたら声が若く聴こえると思って調べてみたら、1992年にレコーディングしたもののお蔵入りになった音源が前年の「フレイミング・パイ」の再発プロジェクトの過程で発掘されたとのこと。







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