Roxy Music


(2CD)


(2CD)


(3CD+DVD)


(3CD+DVD)


(SACD)

Roxy Music

大学の友人のブライアン・フェリー(Vo)とグラハム・シンプソン(B)が出したメンバー募集告知をみて応募してきたアンディ・マッケイ(Sax)、ポール・トンプソン(Dr)、フィル・マンザネラ(G)が加わり、さらにアンディがシンセの技術指導役で連れてきたブライアン・イーノも加入してバンドを結成。

ブライアンFがキング・クリムゾンのリードボーカルのオーディションを受けた縁(落選)で、ピート・シンフィールドがプロデュースしました。

「フツーの音楽なんてやりたくないね」感が半端ない、風変わり感があるポップな曲が収録されています。かと言って難解ではなく、音の色彩を楽しみながら、ニヤリとできる感じ。

特にアンディのサックスやオーボエが曲に風変わりな彩を与えています。

後期のしっとり感や優雅感はないので、「アヴァロン」を聴いてロキシーが好きになった人は、いきなりこっちに飛ぶと戸惑うでしょう。

レコーディング終了後、グラハムが脱退。その後ベースの固定メンバーを置かずに活動。

2CDには、1972年のジョン・ピール・ラジオ・セッションやコンサートの音源を収録。3CD+DVDには、さらにデモやアウトテイクを収録したCD、ライヴ映像や5.1chミックスを収録したDVDがつきます。


(SACD)

For Your Pleasure

前作の勢いを感じる音数が多いにぎやかなスピード感のある曲でオープニング。その後はダークでスリリングな香りがする曲が多く収録されています。

インストパートが増えていて、時折、フィルが友人のデヴィッド・ギルモアばりの鳴きのギターソロを入れています。後半にある8分超えのほぼインスト曲は単調なリズムをバックにキーボード&ギター&サックスが空白を埋めるような音を重ねていて浮遊感を出しています。ラスト曲のエンディングではブライアンEがピアノとシンセで幻想的な世界を描いて余韻たっぷりに終了。

レコーディング終了後、ブライアンFがバンドを仕切っていることに反発したブライアンEが脱退。


(SACD)

Stranded

ブライアンEの後任として、カーブドエアーのメンバーだったエディ・ジョブソンが加入。

前作までのユニークな雰囲気のある曲とキーボード弾き語り風のしんみりとした曲が交互に収録されています。しんみり曲は、淡々としていて面白味に欠けます。

後々プログレファンの尊敬を集めることになるエディの魅力は全く感じられません。このアルバムでエディに出会ったロキシーファンは「こんなんじゃ、ジョブ損だ。やはりイーノがいーのー」と思ったかも。


(SACD)

Country Life

スピード感のある1曲目の濃厚なアレンジを聴くだけで、傑作の予感が漂います。エディのキーボードが曲にスリリングさを与えています。

サックスやハーモニカを活かしたちょい風変りなポップ曲、ディスト―ションを効かしたギターがかきなるハード目の曲、演劇風に展開する曲など色とりどりの曲が収録されています。ノンストップのジェットコースターに乗っている感じで、とても楽しめます。

濃厚なアレンジになっていて、エディの本領発揮のプレイが聴けます。エレキバイオリンが活かされた曲もあり。

このアルバムの発売後のツアーで、ジョン・ウェットンがベースとして参加。彼とエディの共演が後にU.K.結成へとつながっていきます。

Live In 1974 King Biscuit Flower Hour

1974年10月28日のイギリス公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーでの放送用に収録された音源を使用。

ジョン・ウェットンがベースを弾いています。

このうち5曲が「VIVA!ロキシー・ミュージック」に収録されました。

音質はクリアでバランスがよいです。


(SACD)

Siren

オープニング曲は、フィルが奏でるクリーンなギターのカッティングと跳ねるようなリズムが軽快なダンサンブルな曲。「デュラン・デュランっぽい」と思ったら、こっちの方が5年以上も先でした。

Sentimental Foolのイントロでは、エディが弾く幻想的なキーボードをバックに、フィルがロバート・フリップ的なギターを弾いています(最初聴いた時は「ロバートがゲスト参加か?」と誤解したほど)。

ノリノリのShe Sellsでは、エディのファンキーなエレピプレイとバイオリンが聴け、彼の大活躍にうれしくなります。

相変わらずの万華鏡的な世界が展開されています。濃厚コテコテ脂身たっぷりな前作に比べるとやや薄めのアレンジになっています。

1976年、このアルバムのサポートツアーの終了後に解散します。

Viva!

エディ加入時代の1973年11月(2曲)、1974年10月(5曲)、1975年10月(1曲)のライヴ音源を収録したアルバム。

1974年10月分では、1ヵ月前にキング・クリムゾン終結宣言が出て失業状態だったジョン・ウェットンがベースを弾いています。彼らしいゴリゴリブリブリとしたベースが聴けます。

エディのバイオリンも随所で聴くことができます。

重苦しいIn Every Dream Home a Heartacheがフィルのドラマチックなギターソロで幕を閉じた後に軽快なDo the Strandが流れ、ほっとした気持ちでアルバムを聴き終えることができます。


(SACD)

Manifesto

1978年に、ブライアン、フィル、ポール、アンディで突如再結成(エディはU.K.で活躍中のために不参加)。

「サイレン」まであった予測不能な自由奔放さが消え、アダルト志向のおとなしめロックに変容しました。当時のディスコブームに便乗したっぽいダンサンブルな曲や女性コーラスを入れた豪華系の曲があり、「昔の俺たちとは違うぜ」感が出ています。

「アヴァロン」から遡ってきた、華麗&ダンディなロキシーが好きな方にはOKですが、「カントリー・ライフ」、「サイレン」の頃が好きな方には物足らないでしょう。


(SACD)

Fresh and Blood

レコーディング開始直前にポールがバイク事故で親指を骨折して離脱。そのまま脱退しました。

前作に続いて、華麗&ダンディなAOR風の曲が収録されています。


(SACD)


(SACD)

Avalon

一般的にはロキシーの最高傑作と呼ばれている作品。

貴族的な優雅さを感じる、ゆったりとした、艶のある曲が収録されています。

しかし、単調な曲が多く、面白さと言う面ではいま一つ。私は何故このアルバムの評価が高いのかが何回聴いてもわかりません。

「最高傑作でこの程度? ロキシーって、自分には合わないバンドか?」と思い、私は十数年このアルバム以外の作品を聴かずじまいでした。

輸入盤のSACDには5.1chサラウンド音源を収録。







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