ブルー・タートルの夢(1985年) The Dream of the Blue Turtles 「トップクラスのジャズミュージシャンと一緒に演奏を楽しみたい」という趣旨で作成されたソロアルバム。 ロックとジャズが見事に融合し、すごくカッコ良いサウンドに仕上がっていてしびれます。 スティングは新たなサウンドを求めるために、ベースをジャズ・ミュージシャンに委ねて、ギターを弾いています。 |
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ブリング・オン・ザ・ナイト(1986年) Bring on the Night 1985年12月23日のパリ公演の音源をメインにしたもの。「ブルー・タートル」をレコーディングしたメンバーを起用しています。 「ブルー・タートル」の収録曲に加えて、ポリスの曲も演奏しています。その曲たちが超カッコよくアレンジされて生まれ変わっています。これを聴いた後でオリジナルを聴くと「ショボっ!」と思ってしまうほど。 |
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ブリング・オン・ザ・ナイト Bring on the Night 「ブルー・タートルの夢」を収録したバンドメンバーが集まってセッションで練習してコンサートを行うまでを描いたドキュメンタリー&コンサート映像。 コンサート映像を目当てにしていたのに、延々とドキュメンタリーが続き、イライラしていたところでようやくコンサート映像が始まりますが、CDで感じられた熱気が伝わってこずにガッカリしました。 |
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ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年) ...Nothing Like the Sun 前作と同様にジャズの香りが漂うものの、陰りを感じる曲が多いです。前年に母親を喪ったことや南米ツアー時に政治的弾圧を受けた者の存在を知ったことが影響しているそうです。 じっくりと耳を傾けて、聴きこむと味わい深くなる作品です。 エリック・クラプトン、マーク・ノップラー、アンディー・サマーズら多くのギタリストがゲスト参加しています。 |
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ライヴ・イン・トーキョー 1988 Tokyo '88 1988年10月25日の東京ドーム公演を収録。 一流ジャズミュージシャンを起用し、ジャズとロックが見事に融合した演奏を収録。ブランフォード・マルサリスのサックス、ケニー・カークランドのピアノがカッコよいです。ポリス曲のジャズ風アレンジがたまらなくよい。「ブリング・オン・ザ・ナイト」の感動を越えます。 音質はクリアでバランスがよいです。詳しくは私のブログをご覧ください。 |
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ソウル・ケージ(1991年) The Soul Cages 父親も癌で喪ったという精神的ショックを引きずった中でレコーディングされた作品。 暗い曲が多く、聴いている方もつらい気持ちになります。あまり聴いておらず印象に残っていません。 |
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ライヴ・アット・ザ・ハリウッドボウル Live At The Hollywood Bowl 1991年10月2日のロサンゼルス公演を収録。 |
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テン・サマナーズ・テイルズ(1993年) Ten Summoner's Tales 「自分もリスナーも楽しめるアルバムを作りたい」という気持ちを込めて作った作品。 明るく、ウキウキする曲が収録されています。Fields Of Gold、Shape Of My Heartというスティングを代表する2大バラードも収録。 |
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マーキュリー・フォーリング(1996年) Mercury Falling 肩の力を抜いた感じがする落ち着いた曲が多いです。 ジャズさもロックさもあまりなく、面白味に欠けます。 |
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ブラン・ニュー・デイ(1999年) Brand New Day ボサノバ風、ラップを取り入れた曲、ゴスペル調の曲など、新たなジャンルを取り入れた曲が多く、バラエティーに富みます。 しかし、アラビア風のアレンジを取り入れたDeseart Roseがあまりにも強烈過ぎて、他の曲の影が薄くなっています。 |
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ブラン・ニュー・デイ・ツアー〜ライヴ・フロム・ユニバーサル・アンフィシアター Brand New Day Tour - Live at Universal Amphitheater 1999年10月26〜30日のロサンゼルス公演を収録。 スティングがずっとニコニコしていて演奏を楽しんでいることがうかがえます。 クリス・ボッティが吹くトランペットがジャズっぽい雰囲気を醸し出し、ドラムのマヌ・カッチェが前に出てきてラップする曲、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加する曲など見どころあり。シェブ・マミがゲストボーカルで参加するDeseart Roseの勢いは圧巻です。 |
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・・・オール・ディス・タイム ...All This Time 2001年9月11日のイタリアにある自宅でのミニコンサートを収録したもの。 過去の作品を新アレンジでイタリアの自宅で楽しく演奏しようという企画だったものの、同日にアメリカで同時多発テロが起こってしまい、追悼の気持ちを込めて神妙な雰囲気の中での演奏になりました。 トランペット、トロンボーン、チェロなどの楽器も入り、過去の名作が新たな解釈で演奏されています。 |
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セイクレッド・ラヴ(2003年) Sacred Love 特に注目すべき曲もなく、淡々と時間が過ぎていく感じです。 「せっかく買ったから、よさを感じるまで何回も聴くぞ」と思って毎度聴いていますが、印象に残らない曲ばかりです。 SACDには5.1chサラウンド音源も収録。 |
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ラビリンス(2006年) Songs From the Labyrinth 14世紀の作曲家ジョン・ダウランドの曲を中心に、リュートという楽器(ギター風の古楽器)をバックに歌った作品。 |
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ウィンターズ・ナイト(2009年) If on A Winter's Night レコード会社から「クリスマス・アルバムを作って欲しい」と言われたのがきっかけで「クリスマス・アルバムは嫌だけど、冬を題材にしたアルバムならば」ということで作られた作品。 オリジナル曲に加え、クラシック作品や他のアーティストのカバー曲も収録。 |
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シンフォニシティ(2010年) Symphonicities ポリスとソロの曲をオーケストラ・アレンジをバックに歌った作品。 |
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ライヴ・イン・ベルリン Live in Berlin ロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラと帯同した「シンフォニシティ・ツアー」での2010年9月のドイツ・ベルリン公演を収録したもの。 |
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ザ・ラスト・シップ(2013年) The Last Ship スティングの故郷の港町を舞台に1980年代の海運業が衰退していく町や人々の様子を描いたミュージカルのために作られた作品。 地味で、ロック色やジャズ色はほとんどないです。ギター弾き語りっぽいサウンドです。そのシンプルさによってスティングの気持ちがダイレクトに伝わってくる気がします。 5曲入りボーナスCDつきのデラックス盤、8曲入りボーナスCDつきのスーパーデラックス盤もあります。 |
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ザ・ラスト・シップ〜ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター Last Ship: Live at the Public Theater 「ザ・ラスト・シップ」の発売に合わせて2013年12月にニューヨークで開催されたコンサートを収録。 |
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ニューヨーク9番街57丁目(2016年) 57th & 9th 久しぶりのロック作品。1曲目はスピードのある軽快なサウンドでいい感じで始まります。 長年のバンドメンバーのドミニク・ミラー(g)とヴィニー・カリウタ(dr)とスタジオに集まって曲を書きながらレコーディングしたそうで、ライヴ感があります。 前半はギターの音が心地よい明るめの曲が続いて気分よく聴けますが、後半になってくると曲がおとなしめになり、失速気味になるのは残念。 |
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ライヴ・アット・オランピア、パリ Live at the Olympia Paris 2017年4月のパリ公演を収録。 ポリスの曲を含め新旧織り交ぜたスティング・ベスト・セレクション的な構成になっています。 盟友のドミニク・ミラーと彼の息子ルーファスがギターを弾き、スティングの息子がコーラスを入れるというダブル親子鷹が微笑ましいです。 シンプルなバンド構成のためにロック色が強く、ノリノリです。 私は武道館でのコンサートに行ってきました。とってもよかったです。その模様はこちら。 |
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マイ・ソングス(2019年) My Songs ポリスとスティングの名曲をセルフカバーしたアルバム。 スティング曰く「収録曲は『私の人生そのもの』といっていい。それらを再構築し、部分的に修正し、手を加え、そしてそのすべてを今現在の視点で見つめ直してみた」。 ボーカルはすべて再録音。演奏は、再録音とオリジナル録音からのリミックスをした曲が混在しています。ダイナミックに変化した曲、注意しないと「変わったか?」と思う曲あり。名曲ぞろいなのでベスト盤として楽しめます。 輸入盤のデラックスバージョンには、ライヴ音源が収録されています。日本盤はデラックスバージョンのみ(さらに日本のみの追加ライブ音源あり)。 |
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デュエッツ(2021年) Duets 他のミュージシャンとの共演作品を寄せ集めた作品。 シャンソン界のシャルル・アズナブール、ラテン界のフリオ・イグレシアス、ソウル界のサム・ムーアといった大御所とのデュエットの他、新進気鋭のミュージシャンやアフリカ出身のミュージシャンとの共演もあり、地球規模の共演になっています。声での共演だけでなく、エリック・クラプトンのギター、ハービー・ハンコックのキーボードとの共演もあり。 彼のアルバムではなく相手側のアルバムに収録された曲が多いので、「こんな曲があったんだ」という新鮮な発見があります。 インタビューや2曲のミュージックビデオを収録したDVDとのセットもあります。 |
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ザ・ブリッジ(2021年) The Bridge オープニングの軽快なドラムの刻みを聴いた瞬間に心がウキウキとしてきます。「コロナで陰鬱となった気持ちを吹き飛ばせ!」という意図を感じます。 ノリノリ曲→ソフト曲と展開した後は、Fileds of Gold的なしんみりバラードでうっとり。 ホーンやバイオリンが隠し味的に入っていてリッチな雰囲気がしています。終盤はアコギ弾き語りでじっくりとスティングの声を聴き、軽快なドラムをバックにドルルルと歌う曲に行き、ほっこり曲で温かな気持ちで終了。アルバムの展開がナイス。 インタビューや曲解説、ミュージックビデオを収録したDVDとのセットもあります。 |
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