チェコスロバキアで生まれたルブジ・ホッホは、ナチスの収容所に連行される途中で脱走し、密航の末、イギリスにたどり着く。彼は、ドイツ軍に復讐を果たすために軍隊に入り、ヨーロッパ戦線で功績をあげ、名前をリチャード・アームストロングに変える。終戦後、彼はベルリンでのイギリス系新聞の発行に携わり、メディア界でのキャリアを積んでいく。

一方、オーストラリアの新聞社長の子供として生まれたキース・タウンゼンドは、大学卒業後、新聞社やラジオ局の買収を行い、オーストラリアのメディア王への道を進んでいく。 タウンゼンドは、イギリスの新聞社オーナーとの会社買収契約のためにロンドンに乗り込むが、偶然にも、契約の前夜にそのことを知ったアームストロングはタウンゼンドを騙し、契約を奪い取る。

この事件を契機に、二人の確執が始まり、泥沼の企業買収レースが始まる。 二人は「グローブ」紙や「ニューヨーク・スター」紙の買収劇で激しく衝突し、タウンゼンドが勝利を収める。

戦いに敗れたアームストロングに、「ニューヨーク・トリビューン」紙の発行元が買収話を持ちかける。その新聞社は赤字を抱えるが、自分の力を過信したアームストロングは周囲の反対の声に耳を貸さずに買収契約を行う。また、タウンゼンドもアームストロングに対抗するために「マルチ・メディア」社を多額の金額で買収する。二人の財務状態は急速に悪化、銀行からの強い返済を迫られ、窮地に陥る。





●ルブジ・ホッホが辿った道

ドゥスキーをでてからベルリンにたどり着くまでに、ルブジが辿った道です。

A: ドゥスキー ルブジの生まれたところ。(場所を特定できていません)

B: オストラヴァ ここの学校に通学中にナチスが侵攻する。

C: ブダペスト ナチスに捕らえられる。

D: ディナル・アルプス ジプシーと別れる。

E: ドゥブロヴニク 「アリディン号」に乗り込む。

F: リヴァプール 「アリディン号」が到着。

G: ポーツマス ノルマンディ侵攻作戦に出発する。

H: ノルマンディ海岸

I: パリ シャルロットと出会う。

J: ハンブルグ 戦功をあげ、戦功十字章を授与される。

K: ベルリン PRISCの責任者に就任する。


●オーストラリアでのタウンゼンドのメディア支配

A: メルボルン 「メルボルン・クーリア」を発行。

B: アデレード 「アデレード・ガゼット」を発行。

C: シドニー 「シドニー・クロニクル」を発行。

D: パース 「パース・サンデイ・モニター」を発行。

E: キャンベラ 全国紙「コンチネント」発行の本拠地。

G: ウランゴング ラジオ局「2WW」を運営。


●グローブ紙を巡る争い

ファベルジェ・エッグ
アームストロングはアレグザンダー・シャーウッドの株を取得するためにファベルジェ・エッグを競り落としました。
(写真はファベルジェ・エッグの一例。作品に登場する1910年製の即位記念エッグではありません)。

クイーン・エリザベス号
タウンゼンドはマーガレット・シャーウッドの株を取得するために、クイーン・エリザベス号で旅行中の彼女に接触しました。