Emerson Lake and Palmer

Live at the Isle of Wight Festival 1970

1970年8月29日に開催されたワイト島フェスティバルでの演奏を収録。

Pictures at an exhibitionをフル収録。アルバム「展覧会の絵」に比べて荒削りな演奏が新人バンドの勢いを感じます。

静かな箇所では右側からブーンというノイズが聴こえますが、「そんな細かいこと気にすんなよ!!」とふっとばされるほどパワフルです。ELPファンになったら必聴。

Live in Zurich 1970

1970年12月4日にスイス、チューリッヒのテレビ番組用にやったスタジオライブを収録。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)


(2CD+DVDa)


(2CD+DVDa)

Emerson, Lake & Palmer

2作目以降のような派手なシンセサイザーサウンドではなく、ピアノとオルガンを主体としたものになっています。とは言え、曲調は硬派でに非常に迫力があり圧倒されます。Lakeの深みのある声も心にしみて素晴らしいです。
新結成バンドとは思えない完成度の高い作品です。

CD2枚+DVD audioのセットもあり。DVD audioには5.1chサラウンド音源を収録。くわしくはこちら


(DVD)


(DVD)

Pictures at an exhibition

1970年12月9日のイギリス公演を収録。Picturesに加え、ファーストアルバムの収録曲も演奏されています。

当時の迫力ある演奏がみれますので、貴重ですが、画質、音質ともいまいち。また、余計な画像処理がかけられて、後半はほとんど演奏シーンが見れません。「一回みたら十分」という感じです。

日本盤はステレオ音源ですが、輸入盤は5.1chドルビーサラウンド音源が収録されています(ただし、Pictureの演奏のみ)


(DVD)

Masters from the Vaults

1971年にベルギーのテレビで放映されたライブ映像を収録したもの。

キースの華麗で壮絶な指さばき、カールの叩きまくり、グレッグのズビビンさがしっかりと収録されて、映像に引きこまれます。

収録時期については「1970年12月4日のスイス、チューリッヒ公演」説、「1970年のベルギー公演」説、「1971年のベルギーのテレビ局のスタジオ」説があります。

Masters from the Vaults

上記の音源をCD化したもの。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)


(2CD+DVDa)


(2CD+DVDa)

Tarkus

20分超組曲Tarkusをメインにした作品。明るく、スピード感あふれ、目まぐるしく曲調が変わるという、プログレのお手本のようなサウンドが展開されています。キースのシンセサイザーが目立ちますが、迫力あるドラムも聴き所です(もちろん、グレッグの声も)。

Tarkus以外の作品は短めで大したことはありません。もし、Tarkusが収録されているベスト盤を先に買っていたら、あえてアルバムを買う必要はありません。

CD2枚+DVD audioのセットもあり。DVD audioには5.1chサラウンド音源を収録。くわしくはこちら。リミックスされたせいなのか、Tarkus以外の曲の魅力が増しています。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)


(デラックス盤)


(デラックス盤)

Pictures at an exhibition

クラシック音楽の古典「展覧会の絵」をELP風にアレンジした作品。1971年3月26日のイギリス公演を収録。デビューしたてで持ち歌が少ないため、「ライブの穴埋め」的に演奏されていたものです。

動と静のコントラストが見事で、背筋がゾクゾクする感じがします。

2008年には、ボーナスCDつきのデラックス盤もリリースされました。

前述のようにDVDも発売されていますが、CDの方が演奏レベル、音質とも良好です。

Live at Hollywood Bowl 1971

1971年7月19日のロサンゼルス公演を収録。地元のラジオ放送用に収録された音源を使用。

Live at the Mar Y Sol Festival '72

1972年4月にプエルトリコで開かれたフェスティバルでの演奏を収録。

1曲目のHoedownからエンジン全開、続く高速Tarkusに圧倒されます。ライヴならではの壮大なPicture、激しいRondoを聴くことができます。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)


(2CD+DVDa)

Trilogy

一曲目のEndless enigmaは3パートの組曲で、曲のスケールの大きさ、展開、グレッグの歌いっぷりといい文句なしの傑作です。Trilogyも組曲風に曲調が変化していくところがおもしろいです。これら以外の作品は小粒ながらも特徴があり、2つの大曲を引き立てています。私のお気に入りです。

CD2枚+DVD audioのセットもあり。DVD audioには5.1chサラウンド音源を収録。

ハイレゾの2015年ミックス、5.1chミックスはしょぼいです。詳しくはこちら。

Live In Tokyo 1972

1972年7月22日の後楽園球場公演を収録。テレビで生中継された音源を使用。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)


(2CD)


(2CD)


(2CD+DVDa)


(2CD+DVDa)


(スーパーDx)

Blain salad surgery

ELP至上最高傑作、30分超3パート組曲Karn Evel No.9をフィーチャーした作品。part 1は「とことん押しまくる」演奏、part 2は軽快なピアノソロ、part 3はゆったりとした荘厳な曲とバリエーション豊かで、長さを全く感じさせません。

その他の曲も出来、構成ともに文句ありません。ロックファンなら聴かずに死ぬのは損です。

2008年には、ボーナスCDつきのデラックス盤もリリース(輸入盤にはSACDもついている)。

CD2枚+DVD audioのセットもあり。DVD audioには5.1chサラウンド音源を収録。くわしくはこちら。LPレコードやDVDをセットにしたスーパーデラックス盤も発売。


(K2HD)


(SHM-CD)


(プラチナSHM)

Welcome back my friends to the show that never ends

1974年2月10日のアメリカ、アナハイム公演を収録。まさに厳選したベスト盤のようになっています。

TarkusやKarn Evel No.9のような複雑な曲を、ライブで完璧に再現できるとは神技モノです。

Live in California '74

1974年4月6日に開催されたロック・フェスティバル「カリフォルニア・ジャム」での演奏を収録。


(K2HD)


(SHM-CD)

Works

自分のアイデンティティが「ELPというバンドの枠」に収められてしまっていることに不満を抱えたことから、各自のソロ作品をLPの片面づつに収録して、最後の1面にバンド演奏を収録することになりました。

ソロ作品はメンバーの個性がでて、それなりにおもしろいのですが、「一回聴けば充分」というレベルです。

バンド演奏の2曲はいずれも長編です。このうちPiratesは組曲風のスケールの大きな曲ですが、「ほのぼの」としており、物足りない気がします。


(K2HD)


(SHM-CD)

Works 2

「頭脳改革」と「作品第一番」のアウトテイクや各メンバーのソロ作を寄せ集めたもの。

小粒の作品ばかりで、方向性もバラバラ。一回聴いただけで「二度と聴かなくてよい」と思いました。

Live in New York 1977

オーケストラと共演した1977年7月8日のニューヨーク公演を収録。地元のラジオ放送用に収録された音源を使用。

低音が弱くてグレッグのベースが薄っぺらいものの、高音〜中音域はOK。グレッグの美声、キースが奏でる華麗なシンセやオルガン、重厚なオケやコーラスを十分に楽しむことができます。

このオーケストラ共演コンサートを収録した音源や画像としては以下のものがありますが、セトリの充実さ(完全収録)、音質の安定している(曲による音質のバラつきがない、「低め安定」という意味)はこれが一番。

Live in Montreal, 1977

オーケストラと共演した1977年8月26日のモントリオール公演を収録。

いろいろな音源を寄せ集めて当日のライブを可能な限り再現しようと試みています(HowdownとTalkusは器材トラブルで収録できず)。

Piratesのオーケストラバージョンが高音質で収録されているのはよいですが、聴くに堪えない音質の曲もあります。

超マニア向け。


(K2HD)

Works live

オーケストラと共演した1977年8月のモントリオール公演を中心に、他の公演からの音源も加えたもの。LPで「In concert」というタイトルで発売されたものに、CD再発の際に7曲が追加されました。詳しくはこちら

全盛期の曲は一切収録されておらず、価値は見出せません。


(DVD)

Works Orchestral Tour: Manticore Special

1977年8月26日に約70人編成ののオーケストラと共演したモントリオール公演を収録。

オーケストラの厚みが加わり、曲に豪華さが増しました。そのコントラストでグレッグの弾き語り的なCe'est la vieやLucky manが美しく感じます。

「オーケストラの勢いに負けんぞ」とばかりに張り切るメンバーは生き生きとしています。特にグレッグの声は絶好調。彼の歌のうまさが際立っています。

キースのMCに反応した大勢の観客が大歓声を上げる場面には、「ELPってそんなに人気があったんだ!?」と驚かされます。

画質はVHSテープ並み。音質はモノラルで不鮮明。映像がついているから鑑賞できますが、音源だけを聴く気にはなりません。

DVDの裏面には1973年のツアーのドキュメンタリーが収録されています。

Live In Memphis 1977

1977年11月20日のアメリカ、メンフィス公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。

Greatest Hits Live '74 & '77 King Biscuit Flower Hour

1974年3月7日のアメリカ、オクラホマ公演を収録したCDと1977年11月12日のアメリカ、ウェストバージニア公演を収録したCDのセット

どちらもアメリカのラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワー放送用に収録されたもの

1977年の分はワークス・ツアーの一環ですが、予算切れのためにオーケストラの帯同が不可能になり3人だけでの演奏となっています。

Live at Nassau Coliseum '78

1978年2月9日のアメリカ、ニューヨーク公演を収録。

前半は昔ながらのおなじみ曲。Tarkusはちょっとアレンジが違う箇所があります。後半にあるTank-ドラム・ソロ-The Enemy God..の連続攻撃に圧倒され、Nutrokerを挟んで、オケ抜きのPiratesの展開に心を震わされ、ラストはFanfareでドカンと終了。

聴きごたえ満点です。


(K2HD)


(SHM-CD)

Love beach

1978年3月に長かったツアーが終了。休養したかったものの、レコード会社から「契約が残っているからもう1枚出せ。商業的なアルバムにせよ」と強要され、やむなくレコーディング開始。そのためにラブ・ソング作品を中心としたアルバムになりプログレ色は皆無。「ほのぼの」系長編組曲もありますが、盛り上がりに欠け退屈です。

キースはタイトルやカバーアートに反対したもののレコード会社に押し切られました。

「ELPならば、何でも許せる」という「仙人の境地」に達してから買わないと、後悔します。

1979年に解散し、その後カールはエイジアに加入。キースとグレッグは1985年にコージー・パウエルとエマーソン・レイク&パウエルを結成しアルバム1枚をリリース。1988年にはキースとカールがロバート・ベリーと3を結成しアルバムを残しました。


(SHM-CD)

Black moon

突如、再結成を果たしたアルバム。短めながら力強い曲が収められています。全盛期のような派手なサウンドではありませんが、アコギ弾き語り風あり、ピアノソロ風ありとELPに求められるサウンドはきっちりと入っています。

不摂生のせいか、太り過ぎのせいかグレッグの声から高域の美しさが消えているのが残念ですが、太さを感じるこの声も慣れてしまえば味を感じます。

輸入盤では2017年にリマスターされた際に、1992年10月2、3日のロンドン公演でのコンサートを収録したボーナスCDがセットになりました。


(DVD)

Welcome Back

1992年の再結成を記念して作られたドキュメンタリーもの。インタビューがほとんどで、合間にライブ映像やプロモビデオが挿入されます。

ライブ映像は他の映像作品に収録されていますので、あえて買う必要はありません。ELP超マニア向け。

Live In Budapest 1992

1992年9月29日のハンガリー、ブダペスト公演を収録。テレビ放送用に収録された音源を使用。


(DVD)


(DVD)

Live at the Royal Albert Hall

1992年10月2、3日のロンドン公演を収録。

前半はちょっともたついていて、集中するのに辛抱がいりますが、後半のPiratesはスタジオ版よりよく、Picturesもうまく編集されていて聞きやすいです。

最後のメドレーでは、キースがオルガンにナイフを刺したり、ぶっこわしたりと大暴れ。かなり楽しめます。

Live In Santiago 1993

1993年4月1日のチリ、サンティアゴ公演を収録。ラジオ(?)放送用に収録された音源を使用。


(SHM-CD)

In the hot seat

キースは右手の神経の異常で手術を受けたものの芳しくなく(右手のパートを左手で弾いてオーバーダビング)、カールは手根管症候群で指に痺れがあるという体調不良のなかレコーディングされた作品。

オープニング曲はこれぞEL&Pと言える、キースのピアノプレイとスリリングなグレッグのボーカルがが冴える曲。しかし、この曲ですべてを使い果たしたかのように、続く曲たちはキースのプレイに冴えが全くなく、グレッグのボーカル主体の普通のバラード&ロック曲が続きます。

聴いていてイライラが募ってきたところで、ボーナス曲のPicturesのスタジオ盤でほっとします。

輸入盤では2017年にリマスターされた際に、1997〜98年のツアー時のライヴ音源を収録したボーナスCDがセットになりました。


(DVD)


(Blu-ray)

Live at Montreux 1997

1997年7月7日のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ映像。

カメラワークがよく、キースの手元のアップが多数で彼の華麗な指さばきがよくわかります。彼が両手を広げながら演奏するシーンを背面から撮影した映像はカッコよさ満点です。

ロンドでキースがオルガンを弾いている場面では、鍵盤がボロボロになっているのがわかり、「あんだけ、毎回、乱暴に扱われていたらボロボロになるよな」と納得。

カールは元気いっぱい。グレッグは小錦的に太りまくってルックスはイマイチですが、深みのある声がよく出ています。

1998年8月31日のサンディエゴ公演でツアーを終了後に、次回作を巡る意見対立が勃発し解散。

Out of This World Live (1970-1997)

既発売のライヴアルバム(Live at the Isle of Wight Festival、Live in California '74、Works live、Live at the Royal Albert Hall)に、未発表の1997年9月23日のアメリカ、フェニックス公演の音源をセットにした7CD。

A time and a place

ライヴ音源を収録したCD4枚組。

CD1には1970〜1974年、CD2には1977〜1978年、CD3には1990年代の演奏を収録しています。

いろいろな箇所での音源を寄せ集めているので音質にばらつきはありますが、サウンドボード録音なのでけっこういい感じです。

CD1、2はアルバム全体でメリハリがつくように曲が配置されています。アコギセッションの後にKarn Evilがドドンと入るところは絶品です。

Karn Evil、Pictures、Pirates、Tarkusという大作が怒涛のごとく押し寄せ聴きごたえ満点です。

CD4はブート音源をまとめたもの。


(DVD)

Beyond the Beginning

ELPの歴史をライブ映像で綴った2枚組み作品。

DVD1には1970年のワイト島フェスでのデビュー、1972年の東京公演、1977年のオーケストラ帯同のモントリオール公演などの70年代の映像たっぷり&再結成後の2曲を収録。

DVD2には1974年4月6日に開催されたロック・フェスティバル「カリフォルニア・ジャム」での演奏とドキュメンタリーを収録。


(DVD)


(DVD)


(Blu-ray)


(Blu-ray)

40th Anniversary Reunion Concert

結成40周年を記念して2010年7月25日にイギリスで開かれたハイ・ヴォルテージ・フェスティバルのヘッドライナーとして出演した際の演奏を収録。

キースの調子がイマイチのようで、オープニングのKarnでは指がもたつく場面があります。カールは絶好調で元気いっぱい。グレッグは90年代の声をどうにか維持できています(体型はお相撲さんのまま)。

この映像ではELPの魅力は味わえないので、とことんまで彼らを追い続けたいマニア向け。

残念ながらキースは2016年3月11日、グレッグは2016年12月7日に死去。


Emerson Lake and Powell

Emerson, Lake & Powell

1984年にEL&Pを再結成しようと思ったものの、カールが契約の都合上エイジアから抜けることができず、代役を探しに探した結果、キースの友人のコージー・パウエルが参加を快諾して新バンドが誕生。

オープニングはコージーの重たいドラムをバックに、キースがファンファーレ的なキーボードを鳴らしてプログレ世界が展開されます。グレッグの声もナイス。

これで「つかみはOK」なのですが、同じような曲調が続き、次第に飽きてきます。6曲目はジャズ風、7曲目はグレッグがしんみり歌うバラードになっていて気分転換がはかられ、ラストはホルストの火星をアレンジしたインストでドラマチックに終了。

コージーがドラムを叩いているという歴史的意義はありますが、サウンド的な面白さは少ないです。

The Sprocket Sessions

1986年8月から始まったツアーに向けたリハーサルを収録したもの。リハーサルとは言え、緩さはなく本番に向けて一心不乱に演奏している姿が目に浮かびます。

やや低音が弱い収録になっていてパワーに欠けますが、3人の熱意がビンビンに伝わってきます。ライヴ・イン・コンサートではカットされたTarkusが収録されているのはナイス。

Live In Concert

1986年10月4日のアメリカ、レイクランド公演を収録(11月説もあり)。

ツアー終了後、コージーが脱退。

EL&Poのプログレ曲でEL&P名曲をサンドイッチしたような構成になっています。コージーのパワフルなドラムでEL&P曲に新たな命が吹き込まれています。特にPiratesは圧巻。

Live In USA 1986

1986年10月4日のアメリカ、レイクランド公演を収録。

上記の公式版には収録されていない曲も入っています。


3

To the Power of Three

「アストラ」のリリース後にエイジアを脱退したカールがキースらとEL&P再結成のために戻ったもののリハーサルの途中でグレッグが離脱。代役にロバート・ベリーを迎えて新グループを結成。

ロバートの伸びのあるハイトーンボーカルを前面に出した、ロック&ポップ作品になっています(作曲もロバートがメイン)。ロバートが一瞬だけ参加したGTRのサウンドに近いです。EL&Pらしさは皆無です。

Live in Boston 1988

1988年4月5日のアメリカ、ボストン公演を収録。

Fanfareで幕開けし、「スリー」収録のプログレ曲に突入する流れはナイス。その後、「スリー」の曲の合間にEL&Pやキースのソロ曲が挟まり、緊張感を保ってコンサートが進んでいきます。

Rocking the Ritz

1988年4月14日のニューヨーク公演を収録。

音のクリアさでは「ボストン」が上ですが、パワフルさと濃さではこちら。

Live in Atlanta 1988

1988年5月17日のアトランタ公演を収録。

商業的に失敗と見なされ、ツアー後に解散。1992年にグレッグが合流してEL&Pが再結成されました。







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