グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア (1981年) Greg Lake セッションミュージシャンを使いながらソロアルバム作成していたもののイマイチさ感じ、「バンドメンバーとして活躍したい」という気持ちになってゲイリー・ムーア(G)らを招き入れて5人組のグレッグ・レイク・バンドを結成。グレッグはベースではなく、リズム・ギター担当になっています。 ELP的プログレさは皆無で、ゲイリーのギターを前面にフィーチャーしたハードロックアルバムになっています。 「プログレではない」と割り切って聴くと、爽快でロックなノリに心が躍ります。ELPでも聴けたハートに染みるバラードもあり。 |
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イン・コンサート In Concert 1981年11月5日のグレッグ・レイク・バンドでのロンドン公演を収録。 Fanfare for the Common Manで幕開けし、途中からハードなゲイリーのギターが鳴り響きます。 テンションがあがったところで、Karn Evil 9をちょろっと演奏してからファーストソロのオープニングを飾ったハードロック曲で畳みかけてきます。 ソロ曲を演奏した後はクリムゾン曲を連発。21st Centuryはハードロックにアレンジしていて中盤のギター&キーボードソロは全く別曲に聴こえます。ラストのThe Courtもギターメインのアレンジ。シンプルな分、グレッグの美声が映えています。 |
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グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーアII マヌーヴァーズ (1983年) Manoeuvres レコード会社から「ラジオでかかりまくるような曲を書け」というプレッシャーがかかるなか作られたアルバム。 ゲイリーはギターを弾きまくっているものの、前作の弾けぶりがなくプレイに魅力がないです。 ミドルテンポやバラードの連発で勢いに欠けています。彼の声をじっくり聴く分にはいいですが、アルバムに面白さがないです。 アルバム発売後、バンドを解散。同年10月にはカール・パーマーの呼びかけで一瞬だけエイジアに加入。1986年にはエマーソン・レイク&パウエルに参加。 |
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ライド・ザ・タイガー Ride the Tiger アストラ発売後の人事ゴタゴタでエイジア一時休止中のジェフリー・ダウンズと結成した短命ユニットで1989〜1990年にレコーディングした曲を収録したアルバム。 プログレさにもロック的な魅力にも欠け、2015年になるまで発売されなかった理由がわかります(数曲はグレッグのコンピアルバムに収録されていた)。 EL&Pのブラック・ムーンに収録のAffairs Of The Heartやエイジアのアクアに収録されたLove Under Fireのオリジナル・ヴァージョンも収録。 1991〜1996年に再結成EL&Pで活躍。 |
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Live 2005年11月11日のイギリス、ステヴォネージ公演を収録。 オープニングはIn the Court。声変わりした太い声にすごい違和感があります。再結成EL&P時代よりも声にハリがないです。 女性コーラス隊の声が華を添えている以外、特にこれぞといったアレンジはされておらず、聴いていてあまり面白さを感じないまま進んでいきます。 ラスト1つ手前では、Picture at an Exhibitionを演奏。きらびやかさと重厚感が増したアレンジで聴き応えあります。その勢いでKarn Evil 9に突入し、華々しくエンディング。 |
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ライヴ・フロム・マンティコア・ホール Live from Manticore Hall 2010年4〜5月にキース・エマーソンと一緒に行ったツアーでの、5月8日のアメリカ、リッジフィールド公演を収録。 キースが奏でるピアノの調べが美しいです。ピアノつきのI Talk to the Windは絶品。 「ずっとアコギとピアノのみで演奏か」と思っていたら、The BarbarianやPiratesではドラムサウンド、オルガン、シンセが入り、オリジナルに近いサウンドになっています。一方、Tarkusはドラムレスのピアノバックで進み、ラストだけドラム&シンセが入ります。 聴く前は「二人だけってのはどうかな?」と思いましたが、意外と楽しめます。 この年の10月に二人で来日する予定でしたが、キースが大腸ポリープの緊急手術を受けるためにキャンセルされました。私はチケットを持っていたので残念でした。 |
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ソングス・オブ・ア・ライフタイム Songs of a Lifetime 2012年に行った同名のソロツアーからの音源を収録。バンドではなく、カラオケをバックに曲によってアコギ、エレキ、ベースを抱えて歌っています。 クリムゾン曲、EL&P曲、ソロ曲を織り交え、途中でクリムゾンの話、自分が初めて手にしたギターの話などのトークが入っています(何と言っているか聞き取れないので、邪魔くさい)。 オープニングの21stは出だしのみ。EpitaphとIn the courtは短いメドレー形式でつなげています。「クリムゾン曲を演奏!」とプログレ展開を期待すると肩透かしをくらいます。 聴いていて面白味はなく、声への違和感が募るのみ。 |
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ライヴ・イン・ピアツェンツァ Live in Piacenza 2012年11月28日にイタリア、ピアツェンツァ公演を収録。 バンドではなく、カラオケをバックにアコギを抱えて歌っています。セトリ、曲のアレンジは「ソングス・オブ・ア・ライフタイム」とほぼ同じ。 がん闘病の末、2016年12月7日に死去。 |