Greg Lake

Greg Lake

セッションミュージシャンを使いながらソロアルバム作成していたもののイマイチさ感じ、「バンドメンバーとして活躍したい」という気持ちになってゲイリー・ムーア(G)らを招き入れて5人組のグレッグ・レイク・バンドを結成。グレッグはベースではなく、リズム・ギター担当になっています。

ELP的プログレさは皆無で、ゲイリーのギターを前面にフィーチャーしたハードロックアルバムになっています。

「プログレではない」と割り切って聴くと、爽快でロックなノリに心が躍ります。ELPでも聴けたハートに染みるバラードもあり。

In Concert

1981年11月5日のグレッグ・レイク・バンドでのロンドン公演を収録。

Fanfare for the Common Manで幕開けし、途中からハードなゲイリーのギターが鳴り響きます。

テンションがあがったところで、Karn Evil 9をちょろっと演奏してからファーストソロのオープニングを飾ったハードロック曲で畳みかけてきます。

ソロ曲を演奏した後はクリムゾン曲を連発。21st Centuryはハードロックにアレンジしていて中盤のギター&キーボードソロは全く別曲に聴こえます。ラストのThe Courtもギターメインのアレンジ。シンプルな分、グレッグの美声が映えています。

Manoeuvres

レコード会社から「ラジオでかかりまくるような曲を書け」というプレッシャーがかかるなか作られたアルバム。

ゲイリーはギターを弾きまくっているものの、前作の弾けぶりがなくプレイに魅力がないです。

ミドルテンポやバラードの連発で勢いに欠けています。彼の声をじっくり聴く分にはいいですが、アルバムに面白さがないです。

アルバム発売後、バンドを解散。同年10月にはカール・パーマーの呼びかけで一瞬だけエイジアに加入。1986年にはエマーソン・レイク&パウエルに参加。

Ride the Tiger

アストラ発売後の人事ゴタゴタでエイジア一時休止中のジェフリー・ダウンズと結成した短命ユニットで1989〜1990年にレコーディングした曲を収録したアルバム。

プログレさにもロック的な魅力にも欠け、2015年になるまで発売されなかった理由がわかります(数曲はグレッグのコンピアルバムに収録されていた)。

EL&Pのブラック・ムーンに収録のAffairs Of The Heartやエイジアのアクアに収録されたLove Under Fireのオリジナル・ヴァージョンも収録。

1991〜1996年に再結成EL&Pで活躍。


(DVD)

Live

2005年11月11日のイギリス、ステヴォネージ公演を収録。

オープニングはIn the Court。声変わりした太い声にすごい違和感があります。再結成EL&P時代よりも声にハリがないです。

女性コーラス隊の声が華を添えている以外、特にこれぞといったアレンジはされておらず、聴いていてあまり面白さを感じないまま進んでいきます。

ラスト1つ手前では、Picture at an Exhibitionを演奏。きらびやかさと重厚感が増したアレンジで聴き応えあります。その勢いでKarn Evil 9に突入し、華々しくエンディング。

Live from Manticore Hall

2010年4〜5月にキース・エマーソンと一緒に行ったツアーでの、5月8日のアメリカ、リッジフィールド公演を収録。

キースが奏でるピアノの調べが美しいです。ピアノつきのI Talk to the Windは絶品。

「ずっとアコギとピアノのみで演奏か」と思っていたら、The BarbarianやPiratesではドラムサウンド、オルガン、シンセが入り、オリジナルに近いサウンドになっています。一方、Tarkusはドラムレスのピアノバックで進み、ラストだけドラム&シンセが入ります。

聴く前は「二人だけってのはどうかな?」と思いましたが、意外と楽しめます。

この年の10月に二人で来日する予定でしたが、キースが大腸ポリープの緊急手術を受けるためにキャンセルされました。私はチケットを持っていたので残念でした。

Songs of a Lifetime

2012年に行った同名のソロツアーからの音源を収録。バンドではなく、カラオケをバックに曲によってアコギ、エレキ、ベースを抱えて歌っています。

クリムゾン曲、EL&P曲、ソロ曲を織り交え、途中でクリムゾンの話、自分が初めて手にしたギターの話などのトークが入っています(何と言っているか聞き取れないので、邪魔くさい)。

オープニングの21stは出だしのみ。EpitaphとIn the courtは短いメドレー形式でつなげています。「クリムゾン曲を演奏!」とプログレ展開を期待すると肩透かしをくらいます。

聴いていて面白味はなく、声への違和感が募るのみ。

Live in Piacenza

2012年11月28日にイタリア、ピアツェンツァ公演を収録。

バンドではなく、カラオケをバックにアコギを抱えて歌っています。セトリ、曲のアレンジは「ソングス・オブ・ア・ライフタイム」とほぼ同じ。

がん闘病の末、2016年12月7日に死去。



Keith Emerson

Honky

1978年にバハマ諸島のナッソーでやったEL&Pのラヴ・ビーチのレコーディングが終了した後、そのままナッソーに滞在してソロのレコーディングを開始。地元ナッソーのミュージシャンを起用しています。

イントロ的な短い1曲目に続く2曲目はピアノ曲で「ヨーロッパ風な曲が多いアルバムなのかな」と思いきや、3曲目はサックスも入る軽快なまさに南国パラダイス的な陽気で元気な曲になります。

その後も明るい陽気な曲の連発。ここまで突き抜けていると「プログレじゃないし…」なんてことはどうでもよくなり、楽しさに身を委ねてしまいます。

The Christmas Album

伝統的なクリスマスソングをキースなりにアレンジして収録したもの。彼のオリジナル曲もあります。

キース作の曲では、イアン・ペイス(dr)とゲイリー・ムーア(G)がゲスト参加しています。

1991年に突如EL&Pを復活させます。

Changing States

1989年にレコーディングしたもののお蔵入りし、再結成EL&Pの人気にあやかってようやくリリース。

いきなりハードロックなボーカル曲でスタートし意外さに驚きます。ギターはマーク・ボニーラが弾いています。

2曲目のAnother Frontierは「これぞキースに期待するキーボードプレイだ」というインスト曲で、EL&Pのブラック・ムーンに収録されていたChanging Statesの元バージョン。勢いや華々しさともにこっちの方がよいです。他にもブラック・ムーン収録曲(Close to Home、Romeo and Juliet)の元バージョンも収録。

ラストはEL&PのAbaddon's Boleroのオーケストラ版で豪華に終了。

Emerson Plays Emerson

グランド・ピアノを使った演奏を収録したアルバム。

ホンキートンク曲、しんみり曲、ジャズっぽい曲などバラエティに富んでいて、単調さは感じません。とても聴きやすくて、ほんわかと豊かな気持ちになれます。


(CD+DVD)

Keith Emerson Band featuring Marc Bonilla

15パートの短い曲から構成される組曲に、独立曲4つを足したアルバム。組曲ではキースがピアノ、ハモンドオルガン、シンセを弾きまくり、70年代EL&Pを彷彿とさせるサウンドになっています。それにマークのギターがからみ、しっかりと締まったリズムセクションが躍動感を与えています。

マークの声は、ジョン・ウェットン的な深みがあり、サウンドにマッチしています。キースとマークでケミストリーが働いて相乗効果になっていることがよくわかり、アルバムタイトルで彼をあえて「フィーチャリング」と書いたわけがわかります。

ボーナスDVDにはドキュメンタリーや2006年のハンガリー公演からの4曲を収録。


(DVD)


(DVD)

Moscow

2008年8月26日のキース・エマーソン・バンド・フィーチャリング・マーク・ボニーラとしてのモスクワ公演を収録。

Karn Evil 9でスタート。マークがいることでツインリード状態になり、キーボードとギターがからみあってEL&Pよりも迫力アップ。マークの深みとパワフルさがある声はグレッグよりもいい感じ。キースが楽しそうに演奏しているのがよくわかります。

続くPiano Concerto (3rd Movement)もギターが入ることですごくパワフルに進化しています。Lucky Manのキースのソロパートではムーグシンセに加えテルミンも登場して視覚的にも楽しいです。

前半EL&Pでグワっと盛り上げ、中盤はキース・エマーソン・バンド曲を演奏、後半にTarkusを含むEL&P曲連発でテンションあげあげ。

複数のカメラでキースの指の動きを詳細に記録。選曲、演奏、カメラワークのすべてに文句なし。

Live from Manticore Hall

2010年4〜5月にグレッグと一緒に行ったツアーでの、5月8日のアメリカ、リッジフィールド公演を収録。

キースが奏でるピアノの調べが美しいです。ピアノつきのI Talk to the Windは絶品。

「ずっとアコギとピアノのみで演奏か」と思っていたら、The BarbarianやPiratesではドラムサウンド、オルガン、シンセが入り、オリジナルに近いサウンドになっています。一方、Tarkusはドラムレスのピアノバックで進み、ラストだけドラム&シンセが入ります。

聴く前は「二人だけってのはどうかな?」と思いましたが、意外と楽しめます。

この年の10月に二人で来日する予定でしたが、キースが大腸ポリープの緊急手術を受けるためにキャンセルされました。私はチケットを持っていたので残念でした。

The Three Fates Project

キース・エマーソン・バンドとミュンヘン放送管弦楽団との共演で、EL&Pの曲などをオーケストラアレンジで演奏したもの。

クラシックが好きな方は魅力を感じるかもしれませんが、このタイプが好きじゃない私にはイマイチさしか感じなかったです。

2016年3月11日にキースが自殺。神経疾患のために手の動きが悪くなったことを悩んでいたとのこと。


(2CD+2DVD)


(2CD+2DVD)

偉人のファンファーレ:オフィシャル・キース・エマーソン・トリビュート・コンサート

Fanfare for the Uncommon Man: The Official Keith Emerson Tribute Concert

2016年5月28日に開催されたキース・エマーソンのトリビュート・コンサートを収録。

マークを始め、キースを愛し、キースに愛されたロサンゼルスのミュージシャンがノーギャラで集結し、楽しみながらEL&P、EL&Po、キース・エマーソン・バンドの名曲を演奏しています。

このコンサートが開催された経緯などの詳細は私のブログをご覧ください。





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