Frost*

Milliontown

キーボーディストのジェム・ゴッドフリーが新プログレバンドを結成を決意。まずジョン・ミッチェル(G, Vo)に声掛けし、その後、ジョン・ジョーウィット(B)、アンディ・エドワーズ(Dr)が加入。ジェム曰く「秘密のメンバー」のジョン・ボーイズ(G)もリズムギターで参加。

プログレのツボを押さえまくった、ドライブ感のあるドラマチックなプログレ・ハード・サウンドが展開されています。

押すところ押し、緩めるところは緩めるというメリハリが利いていて、「かっこいい〜!」と思わせます。

プログレファンなら必聴!!

ボーカルをとるジェムの声がイマイチなのは残念(エフェクターで歪ませているっぽい)。演奏に完全に負けています。ジョンMをいう素晴らしいボーカリストがいるので彼に歌わってもらえばよかったのに。

ダウンロード音源には使用するアイコンの都合上「ハイレゾ」と記載していますが、44.1kHz/16bitです。


(CD+DVD)


(CD+DVD)

Experiments in mass appeal

リードボーカル&ギターとしてデクラン・バークが加入。

全作に比べボーカルが主体となりインストルメンタル・パートが減ってしまいました。

アルバム通して静と動、弱と強のコントラストがついたドラマチックな構成になっているものの、デクランのちょっと悲しげなハイトーンからは前作にあった荒々しさが感じられず、魅力半減といった感じ。

レコーディング風景やライブ映像が収録されたDVDがセットになった特別版もあります。


(CD+DVD)

The Philadelphia Experiment

2009年5月2日にアメリカ、フィラデルフィアで開催されたRoSfestでの公演を収録したもの。

アンディが大学講師になるために脱退したため、ゲストとしてニック・デヴァージリオがドラムを叩いています。

デクランのボーカル主体のエクスペリメンツ曲とインストメインのミリオン曲がいいバランスで演奏されていて聴き応え満点。ジェムが素の声でボーカルをとっていて、オリジナル曲よりもボーカルの存在感がアップして聴きやすいです。ジョンMの声も聴こえます。

ボーナストラックとして、2010年にプログレ専門ラジオ局の10周年としてレコーディングしたThe Dividing Lineも収録。

ドキュメンタリーを収録したDVDもついてきます。

ダウンロード音源には使用するアイコンの都合上「ハイレゾ」と記載していますが、44.1kHz/16bitです。

その後、ジョンJが脱退。後任にネイサン・キングが加入。エクスペリメント企画の完結によりデクランも脱退しました。


(CD+DVD)


(CD+DVD)

The Rockfield Files

ドラムにクレイグ・ブランデルが加入。2013年のスタジオライヴを収録したもの。

演奏レベルの高さがわかり、圧倒されます。特に、5本弦ベースを奏でるネイサンのスイスイと動く左指には目を惹かれます。

オリジナル・レコーディングよりも曲の凄さがアップしています。

童顔のジェムが楽しそうに演奏して歌っている姿には、ほっこりとした気持ちになります。

Falling Satellites

エクスペリメンツにあったナヨナヨしさは消え去り、一作目の荒々しさが復活しました。

ミリオンタウンほどの破壊力はないものの、静と動、弱と強のコントラストは見事でグイグイ押されます。シンフォニック+ハードさだけでなく、エレクトリック風のアレンジも取り入れ、新鮮味があります。

後半の組曲は圧巻です。それに続くしんみり系の曲でクールダウンさせるというアルバム構成はナイス。

Others(2020年)

2019年5月、スティーヴ・ハケットのツアーメンバーとして専任するためにクレイグが脱退。

もともと2枚組として企画されたフォーリングがシングルアルバムになったためにボツとなった曲をミックスして仕上げたもの。

ドラムがやたらと目立つエレクトリックアレンジ曲のオンパレードで、シンフォニックなプログレさは皆無。聴きづらくて私は好きになれません。

ネット配信のみです。

13 winters

スタジオアルバム3作のリマスター(2作目はリミックス)、フォーリングのインスト版、2017年11月24日のロンドン公演、Others、フィラデルフィア、B面曲&レア音源集を収録した8CDセット。

Day and Age

荒々しく、複雑に展開するサウンドが収録されています。フォーリングやOthersにあったエレクトロさは消え、「これぞ我々がフロスト*に期待するサウンドだ」という納得がいきます。

ゴリゴリ一辺倒ではなく、ほどよく力が抜けた箇所が挟まるので、肩ひじ張らずに聴けます。

ドラマー不在のため、パット・マステロットら3名のゲストドラマーを起用しています。

歌ありバージョンとインストバージョンを2枚のCDに収録しています。


(2CD+Blu-ray)


(2CD+Blu-ray)

Island Live

2022年11月30日のイギリス、バース公演を収録。

ツアー実施のためにクレイグをスティーヴ・ハケットから奪還。彼の凄まじいパワフルで手数の多いドラムさばきに惹かれます。

デイ・アンド・エイジ収録曲を主体に、過去のアルバムから選抜されたおいしい曲が演奏されています。

パッと目、そんなに凄いテクニックを使っているわけではないのですが、ギターとキーボードのからみが絶妙な壮絶プログレサウンドが展開されて、見ていくうちにグイグイと惹きこまれます。







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