独り芝居の道化師(1983年) Script for a jester's tear フィッシュ(Vo)、スティーヴ・ロザリー(G)、ミック・ポインター(Dr)、ピート・トレワヴァス(B)、マーク・ケリー(Key)でデビュー。 ピーター在籍時代のジェネシスに似た、怪しげな雰囲気が漂う曲が収録されています。曲の展開やボーカルの歌いっぷりもそっくり。 目まぐるしく展開するダークな曲でオープニングし、がっつりとハートを掴まれます。ダークでシリアス系の曲が続いた後、ポップな味付けを加えたGarden Partyが流れると、ホッとしな気になります。ラストはスピード&ハードさのある曲でガツンと終了。 剛柔を使い分けたアルバム構成が心地よいです。 2020年に、リミックス盤(CD1)、EPとして発売された音源のリミックス盤(CD2)、1982年12月29日のロンドン公演のライヴ音源(CD3、4)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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Recital of the Script 1983年4月18日のロンドン公演を収録。 「独り芝居」全曲とシングル曲を演奏していて、この時期の持ちネタ全てを聴くことができます。 ピートのベースがグイグイと来て、スタジオアルバムよりパワフルに感じます。フィッシュのMCもしっかりと収録。何を話しているか聞き取れませんが、ジェネシスでピーターがやっていたように物語を語っているのかも。 ラストは、シングルデビュー曲でググっと盛り上げた後、フィッシュ的マリリオン最長の19分曲で終了。 CDには公演をフル収録していますが、DVDにはシングル2曲が収録されていません(PALで収録されているみたいなので、日本発売されている普通のDVDプレーヤーでは再生不能)。 イギリスツアー終了後、ミックのプレイやミュージシャンシップの低さに不満を抱いたフィッシュが彼を追放し、後任にイアン・モズレーが参加。 |
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破滅の形容詞(1984年) Fugazi 前作に比べ、サウンドがハードになり、怪しさが少なくなりました。 一曲目はスピード感あふれるカッコよい曲。私はこれを聴いてマリリオンが好きになりました。 2〜4曲目は展開がフツーでプログレ的魅力に欠けます。この退屈さを乗り切ると、心地よく複雑に展開する曲が続いてホッとします。ラストの曲はスピード感、ユーモア感、適度なポップ風味がナイス。 2021年に、リミックス盤(CD1)、1984年6月20日のモントリオール公演のライヴ音源(CD2、3)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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リアル・トゥ・リール Real To Reel 1984年3月5日のイギリス、レスター公演と6月19〜20日のカナダ、モントリオール公演を収録。 オープニングのAssassingでテンションアップ。その後、2枚のスタジオアルバムからのおいしい曲を演奏し、Marketでノリノリに締めます。 「過ち色」収録曲のシングルB面だった2曲と1986年1月9〜10日のロンドン公演からのライヴ音源3曲を収録したミニアルバムをセットした2CDもあります。 |
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過ち色の記憶(1985年) Misplaced childhood 失恋、故郷の想い出、急な成功など、フィッシュの実体験をモチーフにしたコンセプト・アルバム。 怪しさやハードさはあまりなく、優しさを感じるソフトな曲が多いです。全体で一曲のように、曲が切れ目なく、流れていきます。 完成度は非常に高いですが、盛り上がりにイマイチに欠けるため、聴き終わった時に、ちょい欲求不満になります。 2017年に、リマスター盤(CD1)、1985年10月15日のオランダ、ユトレヒト公演のライヴ音源(CD2, 3)、B面曲やデモ曲(CD4)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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ライヴ・イン・カージフ Live In Cardiff, Wales '86 1986年1月12日のイギリス、カージフ公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワー放送用に収録された音源を使用。 |
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旅路の果て(1987年) Clutching at straws 酒を飲むことで、破綻した結婚関係、歌手としての不成功などの人生の辛さを紛らわせようとする青年の姿を描いたコンセプトアルバム。 前作と同様に短い曲を切れ目なくつないでいます。メロウな曲が続く中、たまにガツンとくる曲が入ってアクセントになっています。 3曲目では女性コーラスが入り、意外性のあるドラマチック仕立てになっていてアルバム序盤を盛り上げています。中盤ではスピード感のあるロック曲でグイっと持ち上げ、ラストの曲では再び女性ボーカルを使ってシンフォニック&ドラマチックに終了。 2018年に、リミックス(CD1)、1987年12月19日のイギリス、エジンバラ公演のライヴ音源(CD2, 3)、デモ曲集(CD4)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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Live from Loreley 1987年7月18日のドイツ、ローレライ公演を収録。 収録曲はLive at the Edinburgh Playhouseとほぼ同じ(Loreleyの方がScript for a Jester's Tearがある)。 音質はEdinburghの方が断然よいですが、こっちもそこそこイケてます。 女性コーラスが入っていて、That Time of the NightのみならずAssasingや「過ち」の収録曲でも色を添えています。 |
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Early Stages: Official Bootleg Box Set 1982-1987 1982年9月13日のイギリス、グラスゴー公演(CD1)、12月30日のロンドン公演(CD2、3)、1983年8月27日のレディング・フェスティバルでの公演(CD4)、1984年12月14日のロンドン公演(CD5)、1987年11月5日のロンドン公演(CD6)を収録したボックスセット。 上記から選抜された曲を2枚にまとめたハイライト盤もあります。 |
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Live at the Edinburgh Playhouse 「旅路」の2018年ボックスセットに収録されている1987年12月19日のイギリス、エジンバラ公演のライヴ音源だけをハイレゾ配信したもの。 前半は「旅路」収録曲と「破滅」収録曲を交互に演奏してグイグイっと盛り上げています。その後、「旅路」のオープニング3曲連発→「過ち色」A面でドラマチックに展開し、ラストはIncommunicado、Garden、Marketというノリノリ系で畳みかけてきて華々しく終了。 |
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伝説への序章(プロローグ) Thieving Magpie (La Gazza Ladra) 1984年3月6日、1986年1月9〜10日、1987年12月17〜19日などのライヴ音源を組み合わせた、フィッシュ的マリリオンを振り返るベスト盤的ライヴアルバム。 「過ち色」の完全再現を収録しています。 アルバムのヒットで人気バンドになったプレッシャー、マネジャーとの金銭トラブル、アルコール依存症に悩んだ末に、1988年7月23日のコンサートを最後にフィッシュが脱退。 |
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美しき季節の終焉(1989年) Seasons end フィッシュの後任をオーディションで探した結果、スティーヴ・ホガースが加入。 2023年に、リミックス(CD1)、2022年5月29日のイギリス、レスターでのアルバム完全再現ライヴの音源(CD2, 3)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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楽園への憧憬(1991年) Holidays in Eden 2022年9月に、リミックス(CD1)、1991年9月30日のロンドン公演のライヴ音源(CD2, 3)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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ブレイヴ(1994年) Brave 橋のたもとで発見された記憶喪失の女性を主人公にしたコンセプトアルバム。 しっとりとした深みのある曲が、組曲のような流れで展開していきます。ゆったりとした雰囲気にどっぷりと浸れます。 2018年に、リミックス(CD1)、オリジナルミックス(CD2)、1994年4月29日のパリ公演のライヴ音源(CD3, 4)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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アフレイド・オブ・サンライト(1995年) Afraid of sunlight 前作の雰囲気を踏襲したコンセプト・アルバム。 後半にかけ徐々に盛り上がっていきますが、似たような感じの曲が多く、淡々としており、途中で集中が途切れてしまいました。 作品の完成度は高いですが、「ブレイヴ」ほどではありません。 2019年に、リミックス(CD1)、オリジナルミックス(CD2)、1995年9月29日のオランダ公演のライヴ音源(CD3, 4)、ハイレゾステレオや5.1chサラウンド音源を収録したBlu-ray audioのボックスセットが発売。 |
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ディス・ストレンジ・エンジン(1997年) This strange engine |
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RADIATION(1998年) Radiation |
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Marillion.com (1999年) |
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Anoraknophobia (2001年) |
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Marbles (2004年) 久々のコンセプト・アルバム。 2枚組の完全版は、Marillionのサイトでのみ購入できます。(一般に販売されているものは、1枚CDの要約版です) |
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Somewhere else(2007年) |
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Happiness is the road, Vol. 1(2008年) |
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Happiness is the road, Vol. 2(2008年) |
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Less is more(2009年) スティーヴ・ホガース参加以降のアルバムから選んだ曲をアコースティックにセルフ・カバーしたもの。 |
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上記以降もアルバムを出していますが、スティーヴHの声が苦手(すぐに眠くなる…)で聴く気が全くないので、省略します。 |
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