不思議の国のアニー (1977年) Annie in Wonderland ルネッサンスの「お伽噺」に続けて発表された、アニー初のソロアルバム。当時の恋人だったロイ・ウッド(ELOの創設メンバーの奇才)がプロデュースし、ロイはほぼすべての楽器を演奏しています。 序盤はルネッサンスと同様のサウンドが収録されていて、「ソロでも代わり映えせず?」と思いきや、4曲目でラテン&アフリカ的なサウンドになりビックリ。5曲目は美しいスキャットで始まるものの後半はブラスが入ってにぎやかになる不思議な展開。その後の曲も「さすが奇才ロイだ」と思わせる、ルネッサンスとは一風違う曲に仕上がっています。 ルネッサンスの同僚ジョン・キャンプも2曲を提供したり、ベースやコーラスを加えたりして協力。 ラストは、キャンプファイヤーでよく歌う「遠き山に陽は落ちて」。ELOでオーケストラアレンジを担っているルイス・クラークがストリングスやコーラスをアレンジしただけあって荘厳さがあります。 |
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スティル・ライフ (1985年) Still Life ポップ化したルネッサンスが1983年に終焉した後に制作されたアルバム。 「ポップな曲は自分の本来のスタイルではない」と思ったのか、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラが演奏するチャイコフスキー、バッハ、モーツァルトなどのクラシック曲に、ルネッサンスの歌詞担当だったベティー・サッチャーが書いた歌詞を載せたもの。 ルネッサンスの「四季」でオーケストラのアレンジを担当したルイス・クラークがオケの指揮をやっています。 オーケストラと合唱団をバックにアニーが美声で歌っているのは心地よいですが、フツーすぎて面白味に欠けます。 |
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アニー・ハズラム (1989年) Annie Haslam マイク・オールフィールドのヒット曲Moolight Shadowで幕開け。 ピーター・ガブリエルのバンドでキーボードを担当していたラリー・ファストが弾く、きらびやかなシンセサウンドをバックに、美声を聞かせてくれます。しっとり&ほっこり系の曲が収録されていて、じっくりとアニーの歌声に浸れます。 ボーカル主体なので、ルネッサンスのような劇的なインストパートはなく、プログレさはなし。ドラムがラリーによる打ち込みで、単調なリズムになっているのが残念。いいドラマーが叩いたらもっとよい曲に仕上がっていたでしょう。 打ち込み系のクールなデジタル的なサウンドの中、1曲でメル・コリンズが感情たっぷりの泣きのサックスを吹いています。 |
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ブレッシング・イン・ディスガイズ (1994年) Blessing in Disguise アルバム制作開始後に乳癌に罹っていることがわかり、治療を経て完成にこぎつけました。 デヴィッド・ボウイとの活動で名をはせたトニー・ヴィスコンティがプロデュースし、彼はギターなどの楽器も弾いています。 男性コーラス(トニーの多重録音か?)をバックにしたアカペラで厳かにオープニングし、中東風の曲に流れ込むところはナイス。 その後、しっとり系、ほっこり系、ドラマチック系などの多彩な曲が収録されています。さすがはトニーと言ったところか、前作とは違ってデジタル臭が少ない自然なサウンドで聴きやすいです。 ジャケットに「Annie Haslm's Renaissance」と書かれていますが、バンドを復活させたわけでないです。ルネッサンスの作詞作曲コンビのベティーとマイケルが作った曲が1つ収録されているためにレコード会社が「こう表現すればより売れる」と商魂で書いたっぽい。 |
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ライヴ・イン・フィラデルフィア1997 Live Studio Concert in Philadelphia 1997 1997年にフィラデルフィアのテレビ局のスタジオで、3人のバンドメンバーとのライヴを収録したもの。 レイヴ・テザーが弾く美しいピアノの調べが絶品。デヴィッド・ビグリンが弾くアコギやシンセで彩られたなか、アニーがルネッサンスやソロの名曲を歌い上げています。バックがシンプルなだけ彼女の歌声が際立っています。 |
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アンダー・ブラジリアン・スカイズ Live Under Brazilian Skies ブラジル在住のルネッサンス・ファンが個人でアニーを招聘して実現させた、1997年3月のリオデジャネイロでのコンサートを収録。 資金の都合でバンドメンバー全員を招聘できず、アニーとデヴィッド・ビグリンのみが出演。打ち込みサウンドをバックにデヴィッドがピアノやアコギを弾くなか、アニーがルネッサンスやソロの名曲を歌っています。 「コーラスも入っている」と思ったら、アニー側のコーラス部隊ではなく、客が歌っていることにビックリ。 1998年にマイケルと一緒にルネッサンスの再起動に向けて動き出しました。 |
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The Dawn of Ananda (1999年) 乳癌を克服できたことに感謝の意を込めて、天使や神の導きをテーマしたアルバム。 マイケル・ダンフォード、ラリー・ファスト、トニー・ヴィスコンティ等これまでのアルバムで関わった人物の協力を得て製作。 オーケストラ的なサウンドをバックに歌い上げる1曲目に続いて流れるAnandaはインド風なアレンジで面白いです(Anandaとはヒンズー語で「至福」を意味しています)。その後、暖かみのあるオーケストラ的なサウンドをバックにゆったりと優雅に歌い上げています。途中で中華風の曲が挟まれちょうどよいアクセントになっています。 |
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イット・スノウズ・イン・ザ・ヘヴン・トゥ (2000年) It Snows in Heaven Too クリスマスソング集。長年クリスマスショーをやっている際にファンから「クリスマスアルバムを作ってよ」というリクエストがあったものの「まだ、そんな時期ではないわ」と保留していたものの、レイヴが見事にアレンジできるので制作を決意。 |
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One Enchanted Evening 2001年6月23日にフィラデルフィアの教会で、レイヴと二人でやったコンサートを収録。 レイヴのピアノやシンセをバックに、スタンダード曲をじっくりと歌っています。ほっこりとした気持ちになれます。 ラストはビートルズのShe is Leaving Homeで終了。レイヴがハーモニーを入れています。 |
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ウーマン・トランセンディング (2007年) Woman Transcending 1974〜1998年の未発表音源やオリジナル・アルバム未収録曲を集めたもの。 |
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