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ルネッサンス(1969年) Renaissance ヤードバーズのキース・レルフとジム・マッカーティが結成したルネッサンス(いわゆる第1期)の作品。フォークとクラシックの融合を求めているものの、第2期の透明感溢れるダイナミックなサウンドとは異なり、メロディーもアレンジも未熟で一聴して「古臭い」です。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2009年5月発売)。 |
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イリュージョン(1971年) Illusion レコーディング開始早々にジムが脱退したのを皮切りに、メンバーが次々に脱退していくなかでレコーディングされた作品。 前半はピアノとコーラスを主体にしたほんわかとした温かみのある曲が続きます。 4曲目は、途中参加のマイケル・ダンフォードが作曲し、ほぼ新加入メンバーでレコーディングした曲。のちに「運命のカード」のRunning Hardで再利用されるフレーズが登場して面白味があります。続くFace of Yesterdayはピアノをバックにジェーンがしっとりと歌う曲。彼女のスキャットが美しいです。 ラストは、「せっかく手がけたからにはきちんと終わらないとね」と思ったのか、オリジナルメンバー(ジョン・ホウケン以外)が再度集まり、ジャズロック風の14分超え曲を演奏。アルバムの余り時間を埋めるために引き伸ばした感があり、間延びしているのは残念。 |
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プロローグ(1971年) Prologue 前作を巡るゴタゴタの間に加入したアニー・ハズラムのボーカルとジョン・タウトのピアノに惚れたマネジャーが二人をメインにしたバンドとして今後ルネッサンスをやっていくことを決定し、メンバー総入れ替えで再出発した作品。 ピアノのフレーズで幕を開くところは、全盛期のクラシック・ロック・サウンドの片鱗を感じさせます。 アニーのスキャットとピアノを活かしたスピード感のある1曲目を聴くだけで新生バンドの意気込みが伝わります。 本作のみで参加しているギタリストのロブ・ヘンドリーが弾くエレキギターが音を濁らせているのが残念。 マイケルはバンドの裏の牽引者として作曲&アレンジャーとしての参加のみで演奏していません。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2010年8月発売)。 輸入盤は2018年リマスター。 |
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燃ゆる灰(1973年) Ashes are burning 前作完成直後にロブが脱退し、後任ギタリストとしてマイケルが復活(でも、契約の都合上、正式メンバーになれなかったのでゲスト扱いで、ジャケにも顔出ず)。 クラシカル・ロック・サウンドが確立した作品です。一曲目のインパクト感のあるピアノソロから背筋がゾクゾクさせられます。その後にアコースティック・ギターをバックにハズラムがクリスタル・ヴォイスで歌い始めるという芸術的な流れに心を揺るがされない人はいないでしょう。 最後を閉めるAshes are burningはスリリング感溢れる長編曲。後半のウッシュボーン・アッシュのアンディ・パウエルが弾くギター・ソロを聴き終わった後は、深い感動を味わえます。 長編二曲に挟まれた曲は爽やかなフォーク調の曲がほとんどですが、透明感溢れる美しい曲ばかりで、心が洗われる気がします。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2010年8月発売)。 輸入盤は2019年リマスター。ボーナストラックとして1974年のBBCでのライヴ音源(3曲)を収録。 |
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ディ・レーン・リー・スタジオ 1973 De Lane Lea Studios 1973 1973年秋にBBCラジオ放送用に収録された音源で、2015年になって突如CD化されました。 高域はよく出ているのでモヤモヤ感はありませんが、音が横に細かく揺れる感じがするのです(最初センターで鳴った音が余韻の間に左右に揺れながら聴こえる)。これが延々と続き気持ち悪くなって完聴できていません。 |
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運命のカード(1974年) Turn of the cards レコード会社移籍により契約問題が解消されたためか、マイケルが正式メンバーと認定されました。 前作にみられた「爽やか系」の曲が減り、ヨーロッパ大陸的な重厚なサウンドが強まった曲が収録されています。特にラストのMother Russiaの荘厳さは圧感です。 これ以上の説明はいらないくらい素晴らしいです。 日本盤は2009年24ビットデジタルリマスター&紙ジャケ(2009年5月発売)。 |
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アカデミー・オブ・ミュージック1974 Academy of Music 1974 1974年5月のニューヨーク公演を収録。24人編成によるオーケストラをひっさげて「燃ゆる灰」と「運命のカード」の曲を中心に演奏されています。 もともとFMラジオ放送用の音源で、2015年になって突如CD化されました。 若干バックグラウンドノイズがあるものの音質はそこそこよいです。完璧な演奏を収録。楽しそうに話すMCも入っていて、なごやかな雰囲気を感じます。 |
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シェラザード夜話(1975年) Scheherazade & other stories 短めの曲三つと20分組曲Scheherazadeをセットにした作品。前半の曲はポップ調の曲あり、しっとりと語り聞かせる曲ありとルネッサンスの懐の深さを感じさせます。 ラストのScheherazadeはオーケストラをフィーチャーした重厚な音を聴かせてくれます。ちょっと長すぎて、聴いているうちに集中力を失いそうになることがありますが・・・。 日本盤は2009年24ビットデジタルリマスター&紙ジャケ(2009年5月発売)。 2014年にはSACDが発売。CDとは比べ物にならない透明感と深さがあります。詳しくはこちら。 |
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ライヴ・アット・カーネギー・ホール Live at Carnegie hall 1975年6月のニューヨーク公演を収録。ニューヨーク・フィルハーモックをバックにしたライブ音源です。Scheherazadeが完全収録されています。 第2期ルネッサンスの前半のベスト曲をライブ演奏で楽しみことができます。 日本盤は2009年24ビットデジタルリマスター&紙ジャケ(2009年5月発売)。 |
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お伽噺(1977年) Novella 怪しさたっぷりのジャケットそのものの、魔性的なサウンドが収録されています。Pink Floydのようなダークなサウンドが好きな方は、このアルバムが一番好きになるかと思います。 この作品まで、第2期Renaissanceのアルバムは「ピアノで始まる」というお決まりでしたが、それを覆す衝撃的なオープニングになっています。 魔性的だけじゃなく、底知れない美しさも兼ね備えており、「暗い井戸の底でキラキラと輝くダイアモンド」という印象がします。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2010年8月発売)。 |
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キング・ビスケット・ライヴ Live at the Royal Albert Hall 1977 King Biscuit Flower Hour 1977年10月14日のロンドン公演を収録。もともとアメリカのラジオ番組「キング・ビスケット・フラワー・アワー」 での放送のために収録されました。 「お伽噺」の収録曲を主体に演奏。Scheherazadeが完全収録されています。 ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラと共演して、バンドの演奏とうまくマッチしていて、豪華さ&曲の魅力がアップ。 冒頭のPrologueはバンドの演奏ではなく、オーケストラのみでの演奏になっています。 ボーナス曲として、1979年1月のコンサートで演奏されたPrologueと、タイム・ライン時代に録音された未発表曲を収録。 |
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四季(1978年) Song for all seasons アメリカ市場を意識したそうで、前作の魔性的なイメージが一新され、これまでにないとても明るいサウンドに変わりました。 一曲目はヨーロッパ的な深みのある曲ですが、それ以降は明るいポップ・サウンドが展開されています。なかでもNorthern lightsは思わず口ずさんでしまうとてもよくできた曲です。 ラストのSong for all seasonsはオーケストラを大々的にフィーチャーしていますが、あまり盛り上がらずあっさりとしています。全体的に薄口で、プログレ的には物足りませんが、聴きやすいアルバムです。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2010年8月発売)。 2019年3月に、1978年12月4日のフィラデルフィア公演を収録した2CDをセットしたリマスター盤が発売。 |
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ライヴ・アット・ザ BBC Live at the BBC Sight & Sound 1975〜8年のBBC出演時のライヴを収録した3CDとDVDをセットしたもの。 CD1は1977年1月8日(お伽噺のアメリカ発売直前)のライヴ、CD2は1975年5月8日(シェラザードのレコーディング最中)と1978年8月19日(四季の発売後)のライヴ、CD3は1976年3月25日(お伽噺レコーディング開始ちょい前)のライブを収録。 DVDには1977年1月8日の公演を収録。 |
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碧の幻想(1979年) Azure d'or 前作から見え始めたポップ路線を進めた作品です。曲のアレンジはこれまでのサウンドを踏襲していますが、メロディーがいまひとつ。 前半はポップ調が心地よいのですが、聴いていくうちに飽きてきてしまい、未だに完聴できていません・・・。 聴く価値はありません。 発売後のツアー終了後、ツアーでの演奏で大きな間違いをしでかしたキーボードのジョン・タウトがショックをぬぐえずに脱退。彼の友人だったテリーも一緒に脱退しました。 日本盤はSHM-CD&紙ジャケ(2010年8月発売)。 |
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Song of Scheherezade 1976年5月と1979年7月のライブ映像を収録。 白黒画像&モノラル音声で、画質、音質ともによくありません。しかし、当時の彼女らを記録した貴重な映像には違いありません。熱狂的ファン向け。 |
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カメラ・カメラ(1981年) Camera camera クラシカルなサウンドの核だったタウトが脱退してしまったためにサウンドを転換させ、この時代で流行していたシンセポップに走った作品。 評判が悪いので買っていません。 日本盤は2009年24ビットデジタルリマスター&紙ジャケ(2009年5月発売)。 |
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タイムライン(1983年) Time-line 評判が最悪なので、買っていません。 日本盤は2009年24ビットデジタルリマスター&紙ジャケ(2009年5月発売)。 |
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トスカーナ(2001年) Tuscany 約20年ぶりに突如再結成して作成されたアルバム。全盛期の音に近い、クラシカルなアレンジが施された爽快な曲が収められています。 しかし、ハズラムの声は老化しており、同一人物とは思えない「オバチャン声」になっています。これが悲しくて、数回聴いただけで手放してしまいました。 この声が許せる方なら十分に楽しめると思います。 |
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ライブ・イン・ジャパン2001(2002年) In the land of the rising sun: Live in Japan 2001 「トスカーナ」発売後の2001年3月16日の東京公演を収録した作品。 私は生でこのコンサートを見ましたが、予想を遙に超える素晴らしいステージでした。オーケストラのサウンドを完全に再現したキーボードサウンドは、とても広がりがあり、重厚でした。心配していたハズラムの声も素晴らしいハイトーンを聴かせてくれました。でもCDで聴くとオバチャン声が目立ってしまい、その感動を再現することができませんでした。 アニーのソロアルバムの曲が多く、「それよりもルネッサンスの曲をもっとやってよ!」という不満が残ります。 |
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ツアー2011〜運命のカード/シェエラザード夜話〜完全再現ライヴ! TOUR 2011 LIVE IN CONCERT 名作「運命のカード」と「シェエラザード夜話」を完全再現した2011年のライブを収録。 |
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消ゆる風(2013年) Symphony of Light(旧題:Grandine Il Vento) 1曲目のSymphony of Lightは、12分の組曲風の大作です。「燃ゆる灰」や「運命のカード」あたりのサウンドを彷彿とさせる、ゆったりとした抑揚のあるシンフォニックでヨーロッパ風の味付けの曲です。 ラストのThe Mystic and The Museは、ミステリアスで展開が目まぐるしい曲で、ルネッサンス史上、最も強烈なシンフォニック・プログレ曲です。 この2曲に挟まれた曲も、聴きやすいです。ジョン・ウェットンとアニーのデュエット曲Blood Silver Like Moonlightは絶品です。詳しくはこちら。 輸入盤は、3曲追加して改題したうえで、2014年に再発売されました。 このアルバムのレコーディングを終えた直後の2012年11月にマイケルが脳出血で急逝。 |
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ライヴ・アット・ジ・ユニオン・チャペル Live at the Union Chapel 2015年4月16日のロンドン公演を収録。 |
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シンフォニック・ジャーニー:ライヴ・イン・USA A Symphonic Journey 2017年10月のシンフォニック・ジャーニー・ツアーでのアメリカ公演を収録。 9人編成のストリングセッションも演奏に加わっています。 |
イリュージョン Illusion | ||
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アイランド・イヤーズ The island recordings 第1期Renaissanceの中心メンバーが結成したIllusionが1977年と1978年にリリースした2枚のアルバムを1枚にまとめたものです。 第2期のハズラムに負けない美しい声でジェーン・レルフが歌いあげます。クラシカルな雰囲気もよく似ています。 短めの曲がほとんどで派手さはありませんが、とても美しく、心が和みます。 |
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