(2CD)


(1CD)


(DVD-audio+CD)

B

Insurgentes

数多くのプロジェクトをこなすスティーブン・ウィルソンが、初めて自分の名前名義で出した作品。

全体的にダークでゆったりとした曲調で、ほわーんとした中にハードなサウンドが時折顔を覗かせるという感じ。実験的要素が強く、気軽に楽しめるという作品ではないです。

「いつ盛り上がってくれるのか!?」と思っているうちに終わってしまうので、物足りなさを感じます。

DVD-audioなら、5.1chも楽しめ、深みのある音に全身をくるまれます。DTS対応のDVDビデオプレーヤーでも再生できますが、DVDオーディオプレーヤーならさらに鮮明なサウンドが聴けます。


(2CD)


(2CD)


(Blu-ray)

A

Grace for Drowning

CD2枚組の作品。

しっとりとした幻想的で全身を包み込むようなサウンドが大半です。ヘビーなギタープレイはありませんが、キング・クリムゾンの「リザード」のようにクラリネットやサックスのような管楽器が音に厚みを加えた曲があり、動と静のコントラストがとれています。
インサージェンツよりは、メリハリがあって楽しめます。

Blu-rayなら、鮮烈なハイレゾ・ステレオと5.1chサラウンドが満喫できます。


(Blu-ray)

S

The Raven That Refused To Sing

PTも含め、ウィルソンのキャリア史上、最強の一枚。

一曲目のLuminolの勢い&超絶テクニック&ドラマチックさに圧倒されます。続く、Drive homeは泣きのギターが印象的なピンク・フロイドっぽいゆったりとした曲。

各曲が、1曲の中で動と静のメリハリがあり、さらにそれがアルバム全体としても抑揚がついた構成になっています。「Grace for Drawning」のツアーを一緒にやったメンバーで、1週間で一気に録音しただけあって、ライブ感あふれるロックな作品に仕上がっています。

Blu-rayなら、鮮烈なハイレゾ・ステレオと5.1chサラウンドが満喫できます。

C

Cover Version

2006年から2010年にかけて発売された、カバー曲とオリジナル曲をカップリングしたシングル6枚の収録曲をまとめたもの。アラニス・モリセット、ABBA、ザ・キュアー、Momus、プリンス、ドノヴァンの曲をカバーしています。

録音場所はスタジオだったり、ホテルの部屋だったり、「暇な時にちょっくらやってみました」的で、アレンジに練りこまれた感はありません。

刺激さはなく、ほわーんとした感じが心地よさを感じます。ウィルソンの大ファンが、ゆったりとしたい時に聴く分にはいいでしょう。


(DVD-audio+CD)


(Blu-ray)

S

Hand Cannot Erase

「家族も友人もいる若い女性が、孤独死して3年間も気づかれなかった」という実際にあった事件を題材にした作品。

この作品の主人公の日記がhandcannoterase.comで公開されていて、私はこれを和訳したサイトを立ち上げています。日記を読んでからこの作品を聴くと、世界観がわかると思います。

「レイヴン」ほどには一曲一曲にインパクトはありませんが、アルバム全体の総合力で起承転結をつけていて聴き応えがあります。詳しいレビューは私のブログをご覧ください。


(Blu-ray)

B

4 1/2

「ハンド・キャンノット・イレース」や「レイヴン」のレコーディングセッションで未完成だった曲を仕上げたものなど6曲を収録したミニアルバム。

さすが、一曲一曲のレベルは高いのですが、気持ちが盛り上がったところで「えっ、もう終わり!?」という気持ちになってしまうのは残念。


(Blu-ray)

C

To The Bone

スティーヴンが少年時代に聴いていた野心的なプログレポップアルバム(ピーター・ガブリエルの「So」、ケイト・ブッシュの「愛のかたち」など)からインスパイアされた作品を収録したもの。

「ハンド・キャンノット・イレース」の超プログレ世界から脱却し、ポップ調の曲を多く収録しています。Permanatingなんか、まさにアバ。

しかし、後半はプログレ度が増してきて、テロリストの心理を歌った(多分)Detonationは9分の長尺でスリリング。ラストは合唱団を取り入れた荘厳さを感じるしっとり曲で余韻たっぷりに終了します。

スティーヴンの達人が気分転換時に聴くには楽しめるものの、初心者には「SWってこんなもの?」と思われたくないので聴くのは後回しにしましょう。

?

Insurgentes

アルバム「インサージェンツ」に関する映像作品。

見ていません。

アマゾンの説明によると、アルバム制作時のドキュメンタリーらしいです。


(DVD)


(DVD+Blu-ray+2CD)


(Blu-ray)

S

Get All You Deserve

2012年4月のメキシコ公演を収録。

「インサージェンツ」と「グレース・フォー・ドローニング」からバランスよく選ばれています。アルバム収録バージョンに比べて、パワフルで曲の素晴らしさが際立っています。

当時まだ制作中のアルバム「レイヴンは歌わない」の収録曲、Luminolの演奏は圧巻です。ノックアウトされます。

演奏がよし、映像もバッチリ。何回見ても見飽きません。


(DVD+CD)


(DVD+CD)


(Blu-ray+CD)

B

Drive home

「レイヴンは歌わない」の収録曲のDrive HomeとThe Raven That Refused To Singのプロモビデオと4曲のライブ映像を収録した作品。

プロモビデオは2曲とも、愛する人との死別、その悲しみの立ち直りを描いた作品。イラストの寂しさがしんみりときます。

ライブ映像では、壮絶なテクニックが繰り広げらる世界を満喫できます。「どうせなら、フルライブにせよ!」と声を高らかに訴えたい!

Blackfield  ブラックフィールド

B

I

イスラエルのミュージシャンでポーキュパイン・ツリーのファンのアヴィヴ・ゲフィンが2000年にPTをイスラエルに招いた際にスティーヴンと意気投合して結成されたバンド。スティーヴンは「PTではやらない3分曲をやる」という趣旨でブラックフィールドを結成したそうです。

10曲中8曲はアヴィヴが書いた曲ですが、スティーヴンがほとんどの曲で歌っています。

若干高めで柔らかなスティーヴンの声と低めで渋いアヴィヴのハーモニーは厚みを感じて心地よいです。

哀愁漂う、ゆったりとした曲が多いです。プログレ的スティーヴンを聴いて、「ちょっと疲れたかな」と思った時の癒しに聴く分には最適。

この頃は、ポーキュッパイン・ツリーがハードなプログレ路線に変更した頃。その裏でこのような優しい曲をやっていたとは驚きです。

B

II

前作に続き、スティーヴンとアヴィヴが対等の立場で曲を作ったもの。

1曲目のOnceはスティーヴンが歌うポップな曲で、「前作とは方向性を変えたか?」と思わせますが、以降は前作の流れをくむ哀愁感に浸れる曲が収録されています。

前作に比べてキーボードのシンフォニックさが増してドラマチックな仕上がりになった曲が多いです。特にラストのEnd of the Worldはグググっと盛り上がります。

ちょうどこの時、ポーキュッパイン・ツリーでは超プログレ作品「フィアー・オブ・ア・ブランク・プラネット」をリリースしました。それとの剛柔のコントラストになっています。


(CD+DVD)

B

Live in New York City

2007年3月のニューヨーク公演を収録。

2枚のスタジオアルバムからほぼ全曲を演奏しています。

スティーヴンがリードギター、アヴィヴがサイドギターというスタイルで進行していきます。スタジオ録音に比べてドラムの音が大きめなので、オリジナルアルバムより生きの良さを感じます。その分、哀愁度合いは減少。

アヴィヴのピアノをバックにスティーヴンが熱唱するアラニス・モリセットの曲Thank Uは絶品。

アヴィヴと対等な立場とは言え、スティーヴンの存在感は圧倒的に高いです。

B

Welcome to My DNA

スティーヴンがソロ第2作の製作で忙しい中、作られた作品。そのため11曲中10曲がアヴィヴの曲です。

それでも大半の曲でスティーヴンが歌っていて、彼ならではの雰囲気を醸し出しています。

オーケストラを導入したことでシンフォニックさが出ていて、ブラックフィールド作品のなかで一番プログレ風味が出ています。


(CD+DVD)

C

IV

スティーヴンがソロ活動やリミックス活動で超多忙になった状態で作られたもの。全ての曲をアヴィヴが書き、スティーヴンは2曲でリード・ボーカルをとり、ミキシングをやったくらいで、存在感は希薄です。

スティーヴンの穴を埋めるためか、ゲストボーカルとしてアナセマのヴィンセント・キャバナーや元スエードのブレット・アンダーソンなどを招いて曲に彩りをつけています。

実質アヴィヴのソロアルバムで、魅力に欠けます。スティーヴンの熱烈信者でも金を払って買うまでもないでしょう。

2014年のツアー終了後、スティーヴンはブラックフィールドからの離脱を宣言しました。

B

V

離脱宣言から3年。忙しさは相変わらずなのに気持ちの余裕が出てきたのか、スティーヴンがガッツリと関与して製作されました。

スティーヴンは歌うは、ギターやベースやキーボードを弾くはの大活躍。

オープニングは生オーケストラによるシンフォニック感たっぷりの短いインスト曲。「もしや全面シンフォニックプログレ作品か?」と思いましたが、スティーヴンのソロ作のようなダークさやコテコテなプログレさはなく、優しさすら感じる曲が大半を占めています。

特にラストのFrom 44 to 48優しさ溢れる曲で聴いていて安堵感があります。彼の曲でこんなにマイルドでスッと心に入るものはなかったと思います。

No-Man

?

Lovesighs - an Entertainment(1992年)

1986年にスティーヴンが始めたソロプロジェクト、No Man Is An Island (Except The Isle Of Man)が母体となり、それにボーカリストのティム・ボウネスとバイオリンのベン・コールマンが加わりトリオとなりました。1990年にNo-Manに改名。

聴いていません。

アルバム発売後のツアーでは元ジャパンのリチャード・バルビエリ、スティーヴ・ジャンセン、ミック・カーンが参加。

?

Loveblows & Lovecries: A Confession(1993年)

1曲で前述の元ジャパンの面々が参加。のちにリチャードはポーキュパイン・ツリーに加入します。

聴いていません。

B

Flowermouth(1994年)

ロバート・フリップがゲスト参加し、9曲中6曲でギターやフリッパトロニックスをやっています。

1曲目はシンセが細かいフレーズを刻む中、ホワーンとしたピアノやシンセをバックにティムが歌い、時折メル・コリンズのサックスやロバートのギターが入り、バイオリンも入るという贅沢な10分曲。

リズムはエレクトリックでクールな感じがある一方で、ティムの声やたまに入るメルの管楽器は情感たっぷりで不思議な感覚です。プログレでもポップでもなく、スティーヴンの紋所がなかったら聴こうとすら思わないタイプのサウンドです。その分、聴いていて新鮮味があります。

レコーディング中にベンが脱退。

数曲でドラムとパーカッションを奏でていたクリス・メイトランドはのちにポーキュパイン・ツリーに加入。

D

Wild Opera(1996年)

エレクトロさがさらに増してダンスミュージック的になり、ダークさが前作より増してイメージが全く異なります。

「じっくりと歌う」という感じが少なく、ボーカルが断片的で実験さがアップ。

アルバムを通したメリハリがなく、聴いているうちに「まだ続くの…?」という気持ちになり飽きてきます。

2010年の再発時には、1997年に発売されていたミニアルバムDry Cleaning Rayをセットにした2CDとなりました。

?

Speak(1999年)

1988〜1989年にレコーディングされていた曲をベースに、リミックス&歌入れしたもの。

B

Returning Jesus(2001年)

ほわーんとした感じのバッキングでティムがじっくりと歌いかけるというスタイルに戻りました。

リズムがエスニック風な個所があったり、トランペットやサックスなどの管楽器が添えられ、人間味を感じます。

心地よいほんわか感に包まれて、心地よい時間が過ごせます。

2017年のリマスター再発時に、B面曲やデモ曲などを収録したボーナスCDとの2CDが発売。


(CD+DVD audio)

C

Together We're Stranger(2003年)

いつものように、ほわーんとしたアンビエントな世界が広がる作品。

DVD audioには5.1chサラウンドやハイレゾステレオを収録。


(CD+DVD audio)

B

Schoolyard Ghosts(2008年)

1曲目はピアノの弾き語り風、2曲目はアコギの弾き語り風で、これまでのほわーんサウンドとは大きく異なり、意外感があります。

そして、3曲目はこれまでにないヘビーなサウンドで、ポーキュパイン・ツリーのアルバムに入っていてもおかしくないくらいです。

それ以降は、いつものほわーんサウンドが展開されています。アルバムを通して人間味とメリハリがあって聴きやすいです。

DVD audioには5.1chサラウンドを収録。

2014年のリマスター再発時に、デモ曲などを収録したボーナスCDとの2CDが発売。







Copyright shig-sak