Stick Men

Soup

トニー・レヴィンが2007年にリリースしたソロアルバム「スティック・マン」で、90年代キング・クリムゾンの盟友だったパット・マステロットにドラムを叩いてもらったことが発端となり、スティック奏者のマイケル・ベルニエを加えてバンドを結成。スティック奏者2名とドラムスティックを持つ者でスティック・メンと名付けたのはオシャレ。

パットがヘヴィーでハード目のドラミングをして、トニーがいつもながらの細かいスティックプレイを披露し、マイケルがギターっぽいサウンドを出すというスタイル。ディシプリン的クリムゾン、ハードなロック、軽快ジャズ風など変化に富んだサウンドが収録されていて面白いです。

アルバム発売後にマイケルが脱退し、マーカス・ロイターが加入。

Absalom (2011年)

Open (2012年)


(CD+DVD)

Deep (2013年)

Power Play (2014年)

Supercollider

CD1はこれまでのアルバムからの選曲集楽曲、 CD2には2013年のツアーでのインプロビゼーション大会を収録。

Midori: Live In Tokyo

2015年4月10日の東京公演を収録。セトリが異なる2つのショーがCD1枚づつに収録されています。デヴィッド・クロスがゲスト参加しています。

冒頭のサウンドスケープではデヴィッドが奏でるバイオリンが幻想的な世界を描いていてうっとり感があります。他の曲でもバイオリンが炸裂。デヴィッド在籍時のキング・クリムゾンがライヴでインプロビゼーション大会を繰り広げていたことを思い出します。スティック・メンの面々が弾くヘビーだったり幻想的だったりするサウンドにうまいことマッチして曲の魅力を高めています。

2つのショーともに、ラストはTalking DrumとLarks 2。スティックとタッチギターとバイオリンで濃厚になっていておいしさアップ。

Prog Noir

タイトル曲でトニーが不気味に響く低音を鳴らしながら歌い始めるところはゾクゾクっとします。

高速スティックが炸裂する曲、キング・クリムゾン的な複雑な展開をする曲など多彩です。グイグイ来るだけでなく、時折ほんわかな感じの演奏も入り、緩急がついて聴きやすいです。

ラストはトニーが高らかに歌い上げるシンフォニック的な曲で終了し、意外性があります。

Roppongi - Live In Tokyo 2017

2017年2月21日の東京公演を収録。セトリが異なる2つのショーがCD1枚づつに収録されています。メル・コリンズがゲスト参加。

ショー1では2曲目に濃厚なLarks 2が演奏されます。終盤で入るメルの熱いサックスは聴きどころ。基本3人での演奏がメインで、メルは「ここぞ!」というところでサックスやフルートを入れています。サウンドスケープ的な曲で奏でる幻想的なフレーズが光っています。

濃厚に生まれ変わった80年代クリムゾン曲をはじめ、重厚でヘビーなサウンドにビンビンと来ます。Level Fiveは絶品。

Owari

2020年2月28日の名古屋公演を収録。ゲイリー・ハズバンドがゲスト参加し、キーボードを鳴らしています。

水が入ったワイングラスを指でこすった時にような透明感のあるシュワーンとした音に女性のアナウンスがからむという幻想的な曲で幕開けし、意外性あり。

ゲイリーがさらっと入れるきらびやかなエレピが3人の複雑でユニークな演奏に華を添えています。曲にジャズっぽさが高まっている感じ。

名古屋の後、東京と大阪公演も予定されていたのに、コロナのせいで急遽中止になってしまいました。

Tentacles (2022年)

ハードな曲、幻惑系の曲など彼らの魅力が凝縮された5曲入りのEP。

UMEDA

2022年7月14日の大阪公演を収録。

私はこのコンサートに行きました。すごい、すご過ぎました。

衝撃のコンサートレビューは私のブログをご覧ください。





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