ファースト・アルバム(1969年) Yes クリス・スクワイア(B)、ピーター・バンクス(G)、ジョン・アンダーソン(Vo)、トニー・ケイ(Key)、ビル・ブルフォード(Dr)で「ジャズのリズムでロックをし、コーラスを交える」という個性的な音楽を目指して結成。 クリスのベースのブリバリぶりは覚醒していて、ビルのドラムの手数が多くてパワフルに感じます。 アレンジやミックスがサード以降に比べてイマイチで古くささを感じますが、それも味のひとつ。 3作目以降のアルバムを全て聴き終わった後で、聴いてみましょう。 |
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1968/1969 In the Beginning イエスの前身バンド、メイプル・グリアーズ・トイショップ(クリス、ピーターが在籍)による1968年のBBCラジオの放送音源(3曲)、イエスによる1969年10月15日のベルギーのTV放送音源(2曲)、11月27日のスイスのTV放送音源(3曲)を収録。 メイプル・グリアーズ・トイショップの音源は、音のクリアさはイマイチですが、クリスのベースが全盛期並みにブリバリっているのがはっきりとわかり、彼のファンは面白さを感じるでしょう。歴史的な価値があり。 イエスの音源は音がとてもクリア。1曲目でビルのパワフルなドラムとクリスのズビビンベースが明瞭に聴こえて「これはいけてる」と思います。ファーストアルバムが好きな方は気に入るはず。 |
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BBCライヴ Something's Coming: The BBC Sessions 1969年1月29日〜1970年3月17日にBBCラジオ放送された音源を収録。 ビルのドラムに破壊力を感じ、クリスのブリバリなベースとおりなって迫力を感じます。 次回作に収録される曲も演奏しています。邪魔くさいオーケストラがない分、こちらの方が緊張感&パワフルさがあります。 複数の放送を組み合わせているので収録曲のダブりや音質のばらつきがありますが、それはそれで楽しめます。 |
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時間と言葉(1970年) Time and Word オーケストラを導入してスケールアップを図ったもののバンドの良さを引き出すことができていません。邪魔です。 その一方でクリスとビルのプレイは聴きごたえあります。 複雑な展開が楽しめプログレ感がある曲もあります。ピーターのギターもけっこうはじけていますがスティーヴの演奏で聴いたらさらに魅力アップしていたでしょう。 オーケストラ導入に反対していたピーターがメンバーとの意見対立の果てにレコーディング直後に脱退。 |
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サード・アルバム(1971年) The Yes Album このアルバムで売れなかったら契約を打ち切るというレコード会社のプレッシャーがかかるなかで作成。 ギタリストがスティーブ・ハウに交代し、ものの見事にサウンドが変わりプログレ路線に突入した作品です。今でもライヴでは欠かせないプログレ名曲が満載。 ビルの変拍子ドラムが開花し、相変わらずのクリスのブリバリ・ベースとマッチしてイエスサウンドの誕生です。必須アイテムです。 CD+DVDオーディオ、CD+Blu-rayオーディオには5.1ch音源収録。クリスのベースがズビビンとブリバりっていて、圧倒的な力強さを感じます。 2023年に、リマスター音源、リミックス音源、モノミックス音源、1971年1月21日と7月24日のライヴ音源などを収録した4CD、5.1ch音源やアトモス音源を収録したBlu-ray、LPを入れたボックスセットが発売。 |
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ベスト・オブ・ミュージック・ラーデン・ライヴ The Best of Music Laden Live 1969年と1971年にドイツのTV番組に出演した時の映像。私はこのDVDは買っていませんが、別のドキュメンタリーDVDに収録されている映像をみると、えらく激しい演奏をしているのに驚きました。 イエスは他にもDVDがでており、そちらの方が音楽性も高いので、これはイエス・マニアになってから買いましょう。 |
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ライヴ・イン・ニューヘイヴン1971 Live In New Haven, Yale Bowl 1971 1971年7月24日のアメリカ、ニューヘイヴンで開催されたグランド・ファンク・レイルロードのコンサートの前座での演奏を収録。ラジオ放送のために収録された音源を使用。 「GFR目当てに集まったアメリカ人に俺たちの凄さを見せてやるぜ」という意気込みたっぷりの演奏が展開されています。 ボーナスとして収録された7月31日のロンドン公演の2曲も聴き応えあり。ポップバンド、ラスカルズの曲のプログレアレンジバージョンが収録されています。 6曲のみの収録ながら、1曲1曲が長いので計1時間以上あり、たっぷりと楽しめます。 ツアーの終了後、「メロトロンやムーグシンセを導入すべし」と訴えるスティーヴとオルガンプレイにこだわるトニーの意見対立の末、トニーが脱退。 |
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こわれもの(1972年) Fragile キーボードがリック・ウェイクマンに交代したことで、クラシック音楽の要素が加わりさらに音楽性が増した作品です。 バンドとして演奏した4曲に、各メンバーのソロ曲を5曲を加えています。バンド演奏曲としては、スピーディーなRoundaboutや複雑な曲展開が聴き応えのあるHeart of sunriseが収録されています。 アルバム全体としては散漫な印象がありますが、一曲一曲の完成度は非常に高いです。 CD+DVDオーディオ、CD+Blu-rayオーディオには5.1ch音源収録。過去最重量級のクリスのベースとビルのドラムが聴け、圧倒されます。詳しくはこちら。 2024年に、リマスター音源、リミックス音源、レア音源、ライヴ音源(2曲のみ)などを収録した4CD、5.1ch音源やアトモス音源を収録したBlu-ray、LPを入れたボックスセットが発売。 |
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危機(1972年) Close to the edge 20分を超える組曲Close to the edgeはオープニングからラストまでドキドキ、ハラハラのスリリングな展開が味わえます。中盤に挟まれるリックのストリングパートはとても美しく、それ以外のパートとの対比が見事で、曲の長さを感じさせません。 アコースティックなAnd you and Iや変拍子を多用したロックナンバーSiberian Khatruいずれもライヴでは欠かせない曲です。 アルバム全体を通してバランスがよく、ロック界を代表する一大傑作です。 がんじがらめのレコーディングに嫌気がさしたビルが、「自由にプレイさせてあげるよ」というロバート・フリップの誘いに乗ってキング・クリムゾンに参加するために脱退。 輸入盤SACDもハイブリッドなので普通のCDプレーヤーでも2ch音源を再生できます。 CD+DVDオーディオ、CD+Blu-rayオーディオには5.1ch音源収録。低音がズシンとくる仕上がりになっています。 |
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イエスソングス Yessongs 1972年11〜12月の「危機」ツアーのライヴ音源をメインに、2月の「こわれもの」ツアーの音源も収録。圧倒的な演奏力で、サード〜危機までの名曲を再現。熱気あふれる演奏に心を震わされます。 細かい説明は不要! まず聴きましょう。 「こわれもの」ツアーの音源ではビルがドラムを叩き、「危機」ツアーではツアー開始前の3日間で曲を特訓したアラン・ホワイトが叩いています。 |
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プロジェニー:1972ライヴ デラックス・ボックス Progeny: Seven Shows from Seventy-Two 1972年10〜11月の「危機」ツアーの北米での7公演を完全収録した14枚組CD。 7公演ともセットリストは同じです。 これらの公演の音源のベストセレクションが「イエスソングス」に使用されました。詳しくはこちら。 日ごとの細かい演奏の違いにこだわる超マニア向け。 |
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プロジェニー:1972ライヴ Progeny: Highlights from Seventy-Two 上記のボックスセットから抜粋して2枚組CDに収めたもの。 「イエスソングス」が上記の音源からのベスト演奏を集めたものと見なせることから、こちらは「準ベストセレクション」という感じ。 音質はよいものの「イエスソングス」の音の分厚さには負けます。「イエスソングス」をまだ聴いたことがない方は、まずそちらを。「イエスソングスを十分に聴きこんだので、お口直しにちょっとでも違った音で聴いてみたい」という方はこちらをどうぞ。 |
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イエスソングス Yessongs 1972年12月15、16日のロンドン公演を収録。新しいサウンドを追求していた熱気をひしひしと感じます。 2012年に映像、サウンドともにリマスターしたDVD/Blu-rayが発売。根性でレストアした成果か、そこそこの画質で楽しめますが、音がモノラルなのが残念。 イエスの熱狂的ファンになって「動いているメンバーを見たい!」という欲求に駆られてから買いましょう。それまではCDを聴くだけで彼らの魅力は十分に伝わります。 |
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レインボーシアター 1972 Rainbow Theatre, London 1972 1972年12月15、16日のロンドン公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 |
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海洋地形学の物語(1973年) Tales from topographic ocean 前作で「20分大作」を作ることに快感を覚えたのか、20分曲を4曲収録。 もともとLP1枚のつもりだったのに、曲ができてみたらLP片面に2曲入れることができないとわかり、「曲を短くするより、長くしよう」ということで水増ししてLP片面1曲にしたそうです。短いパートを無理やりつなげたという印象がぬぐえず、曲にまとまりがありません。また、ドラムがアランに代わり、リズムが変わったため、前作で感じたようなスリリングさはありません。長すぎて、聴いている途中で寝てしまったこともしばしば・・・ カバーアートに描かれている星座について分析してみた結果はこちら。 このアルバムの作り方や出来、ツアーでこのアルバムの曲を演奏することに嫌気がさしたリックが、ツアー終了後に脱退。 |
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リレイヤー(1974年) Relayer リックの後任を探しまくった末にパトリック・モラーツに決定。パトリックはフリージャズ家のため、リックが持っていたクラシック的美しさが消え去りました。その代わりに過激さとスピード感が高まりました。 戦争をテーマにした大作Gate of deliriumではシンセとギターが激しく主導権を争っており、非常にやかましく感じるところもあります。 悪い作品ではないですが、刺激が強すぎるのでイエス初心者にはお勧めできません。 CD+DVDオーディオ、CD+Blu-rayオーディオには5.1ch音源収録。2chではごちゃごちゃしていた音が交通整理され、聴きやすくなっています。 |
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ライヴ・イン・ニュー・ヘイヴン 1974 Live in New Haven 1974年12月10日のアメリカ、ボストン公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーでの放送用に収録された音源を使用。 音質はクリアで、クリスのベースがズビビンと来ます。Sound Chaserでは途中から音のバランスが崩れたり、To Be Overではボーカルパートがすっぽりと抜けていたりと難があるのは残念。全体的には良好です。 |
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ライヴ・イン・ボストン 1974 Live in Boston 1974 King Biscuit Flower Hour 1974年12月11日のアメリカ、ボストン公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーでの放送用に収録された音源を使用。 リレイヤー収録曲すべてが収録されており、いきなりのSound Chaserには圧倒されます。 音はクリアさに欠け、音が中央付近にかたまって分離が悪いので音数が多い個所ではごちゃごちゃ感があります。 しかし、クリスのベースのズビビンさ、スティーヴのギターの刺激さはしっかり伝わってきます。Gate of deliriumの迫力はすごい。 |
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ライヴ・イン・ロンドン 1975 Live in London 1975 1975年5月10日のロンドン公演を収録。BBCテレビ放送用に収録された音源を使用。 |
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ライヴ1975 Vol.1 & Vol 2 1975年5月10日のロンドン公演を収録。 リレイヤー収録曲をパトリックの演奏で見ることができる貴重さがあります。 音質は劣悪。1曲目のSound Chaserで幻滅してしまいます。バランスが悪く、特定の音がやたら目立ったり、急に大きくなったり。映像を見ると素晴らしい演奏をしている様子がうかがえるので残念。 |
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究極(1977年) Going for the one 前作のメンバーでレコーディングを開始したものの、ジョンがリックに作成途中の曲を聴かせたことがきっかけにリックがセッション・ミュージシャンとして参加。その末にパトリックがお払い箱になってリックが正式に再加入しました。そのことでクラシック的美しさが戻りました。 前半はシンプルなロック調やパイプオルガンのフィーチャーした短めの曲が続きます。いずれも個性豊かな曲で楽しめます。そして、最後を締めるのは20分大作。ゆったりとしたテンポながら、非常にスリリングな曲調で展開も素晴らしく、ぐいぐいと引き込まれ、長さを感じさせません。 イエスの魅力を十二分に堪能できる作品で、イエス入門には最適と思います。 |
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トーマト(1978年) Tormato 前作と同じメンバーでレコーディングされた作品ですが、メンバーが仲違いしている最中に作られたため、前作の高い完成度からは程遠いものとなっています。 全て短めの曲で、よい曲もありますが、だらだらとして聴くに耐えない駄作もあります。怖いものみたさで聴く程度でよいと思います。 |
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ライヴ・イン・クリーブランド Live At The Richfield Coliseum, Cleveland, Ohio 1978 King Biscuit Flower Hour 1978年9月19日のアメリカ、クリーブランド公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーでの放送用に収録された音源を使用。 |
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ライヴ・イン・ロンドン 1978 Live In London 1978 1978年10月28日のロンドン公演を収録。ラジオ番組キング・ビスケット・フラワー・アワーでの放送用に収録された音源を使用。 音はクリアで、分離がよいので各メンバーの演奏がしっかりと識別できます。 序盤にあるメドレーは圧巻。Time and a Wordでほんわかと幕開けし、突如Long Distanceに切り替わり、Fishの中にSurvivalが混じる。Perpetual Changeで盛り上がった勢いでGate of Deliriumの終盤に突入してラストはSoonでクールダウン。これを聴くためだけにこのCDを買う価値あります。 ライヴの勢いを身につけた「トーマト」の曲がオリジナルよりも魅力的に感じます。 |
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イエスショウズ Yesshows 1976〜1978年のコンサートから選ばれた曲を収録。Yessongsと曲が重複しないように選曲されたようで、ライヴ定番のおいしい曲は収録されていません。 とは言え、「海洋地形学」〜「トーマト」から厳選された長短、強弱のバランスがとれた曲が選ばれ、意外と楽しめます。詳しくはこちら。 キーボードは5曲がリック、2曲がパトリックです。 CD再発時にボーナス曲としてRoundaboutとI've seen all good peopleが追加されました。 |
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ライヴ・イン・アメリカ 1979 Live In The U.S.A. '79 1979年4月26日のアメリカ、ミルウォーキー公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 |
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ライヴ・イン・フィラデルフィア1979 Live in Philadelphia 1979 1979年6月21日のフィラデルフィア公演を収録したもの。 360度クルクル回る円形ステージで、窮屈そうに演奏しています。ライティングが暗くて、スポットが当たっているジョン以外はあまり見えないのが残念。 Starshipの後半でショルダーキーボードを抱えたリックがスティーヴと向き合ってソロ合戦をするシーンは微笑ましさを感じます。 不鮮明ながら、演奏の音のバランスはよいです。観客の声が大きめに入っていてうるさく感じ、「もっと静かに聴け!」と言いたくなります。 |
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ドラマ(1980年) Drama 1979年10月に、ロイ・トーマス・ベーカーをプロデューサーにして新曲のレコーディングを開始するも、ファンタジー路線を主張するジョン&リックとハード路線を主張するクリスらの意見対立が深まり、結局、ジョンとリックが脱退。 その後任として、イエスとマネージャーが同じだったバグルスの二人(トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズ)を迎えて制作。 プログレサウンドの中核だった二人が脱退したものの、残されたメンバーが奮起したため、曲にスリリングさが戻り、長めの曲も収録されました。曲調はややポップ気味で、キーボードの音に厚みがないのが難点ですが、非常に楽しめる作品に仕上がっています。 ジョンに比べてルックスがイマイチで、声が安定しないトレヴァーはコンサート会場で大不評。結局、トレヴァーはプロデューサー業に活路を見出すためにイエスを脱退し、その後イエスは解散し、スティーヴとジェフは翌年エイジアを結成しました。 |
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ニューヨークシティー 1980 New York City 1980 1980年9月6日のニューヨーク公演を収録。ラジオ放送用に収録された音源を使用。 音のクリアさに欠けます。Yours is No Disgraceの途中では誰かが話す声が入っています。サウンドボードではなく、客席で録音したのか? ブートに慣れていない人は「なんだこれー。音が悪い」と思うくらいの音質です。でも、音のバランスはよいし、音質にムラがなく「低め安定」という感じ。 「ドラマ」収録曲のライヴ音源が聴けるのは貴重。 |
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ロンリー・ハート(1983年) 90125 クリスとアランがトレヴァー・ラビンと出会い、さらにオリジナルメンバーのトニーも呼び寄せて新バンド、シネマを結成してレコーディングを開始。その後、ジョンも引きこまれたことでバンド名がイエスとなりました。 一曲目のOwner of lonely heartは超ポップ曲であまりにもの路線変更に愕然としますが、ロック&ポップアルバムとして聴けば、いずれの曲も完成度が高く、バンドのやる気もひしひしと感じられ、非常にいい作品だと思います。 しかし、「プログレ・バンドのイエス」からは程遠いので、星2。 プログレ大王のイエスとはサウンドが違うことから、この時代は「90125イエス」と呼ばれています。 |
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9012ライヴ 9012Live 1984年9月のカナダ公演を収録。「ロンリーハート」が大ヒットしたことを受けて、メンバーが乗りに乗って演奏を楽しんでいる姿が微笑ましいです。 「ロンリーハート」収録曲のコーラスワークが見事で、引き込まれます。 とても楽しめるいい作品だと思います。でも、プログレ・バンドとしてのイエスの姿を収めたものではないため、イエス初心者には向きません。 |
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ライヴ 9012 Live The Solos 1984年の世界ツアーの音源を収録。 バンドとしての演奏2曲と各メンバーのソロが5曲という構成になっています。 単独のライヴ・アルバムとしてよりも、9012ライヴのDVDを補完するものという位置づけです。両者を合体させると当時のライヴの完全系に近づきます。 日本盤は2009年の再発時に2曲を追加。 |
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ライヴ・イン・アルゼンチン 1985 Buenos Aires, Argentina 1985 1985年2月1日のアルゼンチン、ブエノスアイレス公演を収録。 音質は最低。「よくこれを発売しようと思ったな」と思うほど。音はこもっているし、Leave Itの途中で急に音量が下がり、その後じわじわと戻る感じ。続くYours is No Disgraceではブチっというノイズは入りの、音量安定せずの最悪。聴くに堪えないので、この2曲で再生をやめました。 たいがいの曲は上記のDVDやCDに収録されていますので、そちらを買う方が断然良いです。 |
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ビッグ・ジェネレーター(1987年) Big generator 前作と同様にロック&ポップ路線の作品。 当時、メンバーの仲違いが起きていたとのことで、前作に比べると曲の出来が今ひとつのような気がします。 ロックアルバムとしてはそこそこ楽しめますが、プログレ色は皆無です。 |
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ライヴ・イン・オークランド 1988 Oakland 1988 1988年2月27日のアメリカ、オークランド公演を収録。 |
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ライヴ・イヤーズ The world is live デビューから「ビッグ・ジェネレーター」時代までの未発表ライヴを3枚にまとめた作品。 1971〜4年のリック在籍時の音源はすっぽり抜けています。「この時代はイエスソングスを聴け!」ということでしょう。 音質が今ひとつの演奏もありますが、当時の勢いがそのまま味わえます。未発表曲も収録されています。 雑多な印象があり、初心者にはイエスの魅力が伝わってこないと思います。マニア向け。 |
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閃光(1989年) Anderson, Bruford, Wakeman and Howe イエス名義ではありませんが、実質イエスの作品です。 「ポップじゃなくて、プログレをやりたい」と思ったジョンが90125イエスを脱退し、「こわれもの」、「危機」時代に在籍したメンバー(クリスを除く)を集めて作った作品です。 プログレ職人が結集しただけあって、美しくスリリングで荘厳な曲が目白押しです。 プログレ界を代表する大傑作だと思います。 |
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イエス・ミュージックの夜 An evening of Yes music plus 1989年9月9日の、アンダーソン、ブラフォード、ウェイクマン&ハウのアメリカ、マウンテン・ビュー公演を収録。 トニー・レヴィン病欠のため、ジェフ・バーリンが代役でベースを弾いています。 各メンバーのソロ演奏で幕を開け、その後はイエス全盛期の名曲とABWHの曲が怒涛のように演奏されます。選曲よし、演奏よし。さらにDVDでは、カメラワークもよく各メンバーの細かい技がよく見えます。 2022年に2DVD+4CDのボックスセットが発売。詳しい内容は私のブログをご覧ください。日本盤には1990年3月4日の東京公演を収録した2CDもつきます。 |
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Live At The NEC 1989年10月24日、アンダーソン、ブラフォード、ウェイクマン&ハウのイギリス、バーミンガム公演を収録。 ベースはトニー・レヴィン。 |
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結晶(1991年) Union 発売当時は「過去にイエスに在籍したメンバーが一同に会した傑作」とか言われていましたが、それは誇大広告で「一同に会して演奏した曲」はひとつもありません。 もともとはABWHの2作目として制作が進んでいたアルバム。レコード会社に「イマイチ」と言われたジョンがトレヴァーにアプローチして曲を提供してもらうことになり、一方の90125イエスは新曲を歌ってくれるシンガーを探していて、両者の思惑が一致した末に、レコード会社が「イエスとして出す方が売れる」と色気を出してイエスの作品に転じてリリースされました。 スティーヴやリックの演奏とされているギターやキーボードの大半は、レコード会社が求めている音と違ったために、別人の物マネ演奏に差し替えられたそうです。 イエスの作品と名乗るのはおこがましい「まがい物」です。 |
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ライヴ・イン・デンヴァー 1991 Denver 1991 1991年5月9日のアメリカ、デンヴァー公演を収録。 音質はクリアでよいのですが、低域がやたら弱い。クリスのベースは、高域がでるリッケンバッカーではビンビンという音が聴こえますが、ロンリハ時代で使ったベースでは高域成分があまりないのでベースの存在感がゼロです。 また、ミックスが雑です。Yours Is No Disgraceではドラムやボーカルが出だしは小さいのに急に大きくなります。「あ、フェーダーを上げるのを忘れてた」という感じ満載。それ以降はイイ感じに進むのですが、Changesではジョンとトレヴァーが交互に歌う箇所でミックスがウルトラ雑で「歌わない方のフェーダーを下げていたら、突然歌い始めるから、上げ下げに戸惑っています」という感じがします。 |
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ユニオン・ツアー1991 Union live 1991年8月8日のアメリカ、マウンテンビュー公演を収録。 2人ドラム、2人ギター、2人キーボードの豪華メンバーが、手分けしながら演奏しています。何故か当時の最新アルバム「結晶」の曲はほとんど収録されていません。 Yours is no disgraceでは、スティーヴとトレヴァーの演奏スタイルの違いが面白いです。 リックがとても楽しそうにしているのが印象的です。 CD2枚とセットしたものもあります。 |
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Union 30 Live Shoreline Theatre 1991年8月8日のアメリカ、マウンテンビュー公演を収録。 上記のCDに未収録だったShock To The System、And You And I、Changes、Lift Me Upが追加されてセトリの完全再現になりました。 DVDの方は以前と画質、音質ともに変化なし。 |
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ユニオン30ライヴ Union 30 Live イエスの結晶ツアー30周年を記念した、CD+DVD30枚の豪華ボックスセット。 上記の1991年8月8日のマウンテンビュー公演のCDとDVDに加え、世の中に出回っているブート音源&映像も収録しています。発売元のサイトでは「日本のウェブサイトからファンが70ドルつぎこんでブートを買っていることへの対抗策」と書かれています。 詳しい内容は私のブログをご覧ください。 |
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トーク(1994年) Talk 8人イエスが長続きせず、結局、90125イエスが復活して作成された作品。 「イエスの代表作と言えるよい作品を作ろう!」とジョンとトレヴァーが作曲段階から一緒に取り組みました。前半は短めの「90125イエスサウンド」の曲が並びますが、いずれも聴きやすいです。そしてラストは20分大作。 メンバーのやる気がひしひしと伝わってるいい作品です。 セールスは芳しくなかったものの、トレヴァーは「やるべきことはやり切った」という満足感が強く、ツアー終了後、映画音楽の道を歩むためにイエスを脱退。トニーも他のプロジェクトをやるために脱退しました。 2024年に30周年記念の4CDが発売。別ミックス、インストバージョンなどを収録したCD、1994年6月19日のアメリカ、キャナンデーグア公演を収録した2CDとのセット。 |
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ライヴ・イン・チリ 1994 Chile 1994 1994年9月20日のチリ、サンチアゴ公演を収録。 音はクリアでボーカル、ギター、キーボードのバランスはよいですが、ベースとドラムが小さく低音の迫力不足。 1曲目のインスト曲Perpetual Changeはグタグダに聴こえ「こりゃダメか」と思いましたが、ボーカル主体の曲はイイ感じがしました。「トーク」の収録曲はコーラスワークが命です。これがしっかりと収録されていて印象はよかったです。 |
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キーズ・トゥー・アセンション(1996年) Keys to ascension 1995年11月にリック、スティーヴがイエスに復帰してレコーディングした新曲と、1996年3月4〜6日にアメリカ、サン・ルイス・オビスポでのライヴ音源を収録した作品。 ライヴの曲はまさにイエスの名作のオンパレードでベストセレクションとなっています。 スタジオ録音の2曲もイエスらしい複雑な構成の曲で、ばりばりのプログレサウンドが楽しめます。 なお、ライヴ演奏については、DVDも発売されています。また、スタジオ録音分(アセンション2の分も含めて)の曲のみを集めたCD「Keystudio」も発売されています。 |
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キーズ・トゥー・アセンション2(1997年) Keys to ascension 2 上記の作品の続き。こちらもライヴ演奏と新曲スタジオ録音が収録されています。 新曲スタジオ録音はいくつか退屈な曲もありますが、ライヴの方は大盛り上がりです。1とセットで購入しましょう。 せっかく新曲だけのスタジオアルバムが出るチャンスだったのに、ライヴ音源のふりかけ的な扱いをされたことに不満を抱いたリックが脱退。 |
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キーズ・トゥー・アセンション Keys to ascension 1996年3月4〜6日のアメリカ、サン・ルイス・オビスポ公演を収録。 選曲よし、演奏よしで申し分ありません。しかし、ロングショット映像が多く、コンサートとは関係がない写真が演奏の映像にかぶさってきて、メンバーの細かい技がわからないのが難点。 |
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オープン・ユア・アイズ(1997年) Open your eyes もともとクリスと友人のビリー・シャーウッドの別プロジェクトとして曲作りが進んでいた作品。それにジョンが割り込み、スティーヴも引きずり込まれたものです。 冒頭の3曲は、ヘヴィー曲、ポップ曲、幻想曲と変化があって、アルバムに期待が高まるものの、その後はやたらもったりした脱プログレ曲が続いて魅力が減っていきます。いくつかプログレの片鱗を感じる箇所がありますが、箸にも棒にも掛からぬ曲があってアルバムの流れをぶちこわしています。 セッション・ミュージシャンとしてキーボードを弾いたイゴール・コロシェフがツアーにも参加し、のちに正式メンバーになりました。 |
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ラダー(1999年) Ladder 前作と同じメンバー+イゴールで制作された作品。 最初から「イエスの作品」としてレコーディングされたため、前作とは大違いに、イエスらしさに満ちた作品になっています。 オープニングはドラマチックに展開する「これぞイエス」と言える約10分の曲。プログレ風の曲、90125イエス的な聴きやすいポップ調の曲も入っており、幅広いイエスファンにお薦めできます。 |
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ハウス・オブ・イエス House of Yes: live from House of Blues 1999年10月31日のラスヴェガスのハウス・オブ・ブルースでのコンサートを収録。 ビリー、イゴールという若者の影響か、他になく軽快な演奏をしているように思えます。 過去の名曲と「ラダー」収録の新曲がバランスよく収録されています。とても聴きやすく、見やすいです。 ツアーの終了後、「次は懐メロばかり演奏するツアーをやるぞ」と決めたバンドに幻滅したビリーが脱退。 |
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ライヴ・イン・ニュージャージー 2000 Live In New Jersey 2000 2000年7月19日のアメリカ、ホルムデル公演を収録。アメリカの衛星テレビ放送のために収録された音源を使用。 懐メロツアー終了後にイゴールが脱退。 |
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マグニフィケーション(2001年) Magnification ビリーとイゴールが脱退して音数が減ったことを逆手にとって、オーケストラとの共演を図った作品。 イエスサウンドとオーケストラの音がうまくマッチしているので、違和感はあまりありません(リックなら、こんなフレーズは演奏しないだろうな・・・という箇所は何個かありますが) 長めの組曲もあり、悪い作品ではありませんが、本来のイエスサウンドとは言いがたいので、入門としてはお薦めしません。 DVD-audioでは鮮烈な5.1ch音源が聴けます。 |
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シンフォニック・ライヴ Symphonic live 2001年11月22日にオランダ、アムステルダムでオーケストラと一緒に開いたコンサートの映像。 オーケストラとバンドサウンドが違和感なく交わっており、イエスの名曲に新たな息吹を吹き込まれました。 特にGates of DeliriumはリレイヤーのCDでは音が入り乱れて聴きづらかったのですが、このライヴではそれがバンドメンバーの演奏バトルとなり、迫力満点で、印象が180度変わりました。他にも愕然とするすごい演奏シーンもあります。 イエスのライヴ映像としては異色ですが、大傑作です。 |
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ライヴ・アット・グラストンベリー・フェスティバル Live At Glastonbury Festival 2003 2002年4月にリックがイエスに復帰。 世界巡業中の途中で参加した2003年6月29日のグラストンベリー・フェスティバルでの演奏を収録。BBCテレビ放送のために収録された音源を使用。 音はクリアで広がりがあるものの、低音が弱くてクリスのブリバリさが伝わってこず、迫力に欠けます。 |
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ライヴ・アット・モントルー2003 Live at Montreux 2003 2003年7月14日のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収録。 画質、音質ともバッチリ。バンドでの演奏もさながら、リック、スティーヴ、クリスのソロパートでは、「フェスティバルに来た客に俺のプレイの凄さを見せつけてやる」との熱い魂を感じるスーパープレイが披露されています。 マグニフィケーションの収録曲をリックのキーボードで聴けるという貴重さがあります。 |
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イエス・アコースティック Yes acoustic 2004年1月26日にドキュメンタリー映画「イエススピーク」のプロモーションでカリフォルニアで100名の観客の前で開かれたアコースティック・ライヴの映像。 ジョンとスティーヴはアコギ、クリスはアコースティック・ベース、リックはグランドピアノを弾いています。 えらくリラックスした雰囲気で、メンバーは始終笑顔を浮かべていて珍しいスタイルでの演奏を楽しんでいることがよくわかります。アコースティックに適したアレンジになっていて、特にSouth Sideでのリックのピアノは美しくてうっとりとさせられます。 他のライヴ作品を一通り見終わったら、是非とも見てもらいたいです。 |
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35周年記念コンサート〜ソングス・フロム・ツォンガス&ライヴ・イン・ルガーノ〜エクステンデッド・エディション 35th Anniversary Concert: Songs from Tsongas 2004年5月15日に結成35周年を記念して開かれたアメリカのポール・ツォンガス・アリーナでのコンサートを収録。 ロジャー・ディーンによるステージセットをバックに完璧な演奏が繰り広げられています。 オリジナルよりも長くなったギターやキーボードソロあり(バトルもあり)、RoundaboutやLonely Heartのアコースティックバージョンありとライヴならではの演出があり、とても楽しめます。 2014年の再発時には、2004年7月8日に出演したスイスのルガーノ・ジャズ・フェスティヴァルにおける野外コンサートの模様も収録。 |
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35周年記念コンサート〜ソングス・フロム・ツォンガス 35th Anniversary Concert: Songs from Tsongas 上記の音源を収録。 |
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ルガーノ・ジャズ・フェスティバル 2004 Estival Jazz Lugano 2004 2004年7月8日のスイスのルガーノ・ジャズ・フェスティヴァルでの演奏を収録。スイスのテレビ放送のために収録された音源を使用。 |
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イン・ザ・プレゼント〜ライヴ・フロム・リヨン In the present Live from Lyon 2008年に40周年記念ツアーをしようと思ったものの、リックが参加を拒否したので、彼の推薦で息子のオリバーが加入。 その矢先にジョンが喘息を悪化させて療養することになりツアーをキャンセル。しかし、他のメンバーが「快復を待てん」ということでトリビュート・バンドで歌っていたベノワ・デヴィッドを代役としてツアーを強行しました(その後、ベノワは正式メンバーに昇格)。 2009年12月1日のフランス、リヨン公演を収録。 ジョン在籍時にはライヴ演奏されることがなかった「ドラマ」からの曲が演奏されていることがポイント。 出だしのSiberianがやたらもったりしていて聴いていてイライラしますが、それ以降は安定した演奏を聴けます。ベノワ、オリバーともにイエス名曲を再現しようとていねいにプレイしていますが、逆にライヴならではの面白みに欠けているのは残念。 |
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From A Page 「フライ・フロム・ヒア」の発売前、オリバー在籍時代に途中までレコーディングして放置されていた4曲を、オリバーが2015年のクリスの逝去を受けて仕上げたもの。2019年に突如発売。 当初オリバーは自分が楽しむために作ったそうですが、ツイッターで曲を流したらイエスのマネジメント側が聴きつけ、とんとん拍子でイエスのアルバムとして発売されることになりました。 上記のリヨンを収録したCDとのセットです。 このアルバム収録曲と「フライ・フロム・ヒア」についての詳しい経緯はこちら。 |
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フライ・フロム・ヒア(2011年) Fly from here 新作を作るにあたってトレヴァ・ホーンをプロデューサーにしたら、彼がイエス在籍時代に作った曲を入れることになり、「どうせならジェフにキーボードやってもらおう」という話になってオリバーから交代。 「ドラマ・イエスの再現!」「組曲収録!」という宣伝文句に期待したのですが、スリリングな曲がなく、面白みに欠けます。のんびりとしたい時にはいいかも、というレベル。 レコーディングセッションやインタビューを収録したDVDとのセットもあり。 |
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フライ・フロム・ヒア:リターン・トリップ Fly from here - return trip 2018年にイエス結成50周年記念として、「フライ・フロム・ヒア」のボーカルをトレヴァーのものに差し替え、リミックスされました。 パワフルさとメリハリがあってオリジナル版とは印象が全く違います。特にスティーヴの存在感を感じます。オリジナル盤でここまで積極的に弾いていたっけ?という個所もあります。組曲としての完成度が上がった気がします。 スティーヴがイエス史上初リードボーカルの曲も収録されました(さほどの曲ではないですが、歴史的価値はあり)。 |
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ヘヴン&アース(2014年) Heaven & earth フライ・フロム・ヒア・ツアーの最中にベノワが病気になり、代役としてジョン・デイヴィソンを雇ってツアーを継続。 その彼をリード・ボーカルとして正式に迎えて作られた作品。 プログレのかけらもなく、のんびり&ほのぼの&ゆっくりとした曲が延々と続きます。私は聴いていて次第にイライラしてきました。 老後に陽だまりの縁側に座って、「激しい曲は聴くのはしんどいけど、イエスという名のバンドの曲は聴きたいわな・・・」と思った時に耳にするくらいでよいでしょう。 |
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“イエス・サード・アルバム"&“究極"完全再現ライヴ〜ライヴ・イン・ブリストル 2014 Like It Is: Yes at the Bristol Hippodrome 2014年の「サード・アルバム」と「究極」の完全再現ライヴを収録したもの。 ジョンDのナヨナヨさが生理的に好きじゃないので、聴く気になりません。 2015年6月にクリスが白血病のために急逝。後任にはクリスの愛弟子のビリーが就任。 |
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“海洋地形学の物語"&“ドラマ":ライヴ・アクロス・アメリカ Topographic Drama: Live Across America 2017年2月のアメリカツアーのライヴ音源を収録。 「ドラマ」からの全曲、「海洋」からThe Revealing Science of God、Ritual、Leaves of Green(The Ancientの一部分)を演奏。 |
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ライヴ・アット・ザ・アポロ 2017 Live at the Apollo クリスの死去を受け、以前から共同活動を模索していたジョンA、トレヴァーR、リックが2016年に集結し、アンダーソン、ラビン・アンド・ウエイクマン名義でツアーを開始。 2017年3月25日のイギリス、マンチェスター公演を収録。トレヴァーRがいるだけに、90125イエスの曲をメインに演奏。それでも「プログレ魂は捨てないぜ」という意地があるのか、長編プログレ曲もしっかりと収録しています。 2017年4月にイエス・フィーチャリング・アンダーソン、ラビン・アンド・ウエイクマンと改称し、日本公演を行いました。その様子はこちら。 勢いで新アルバムを発売するという話があったものの、ジョンAがソロ活動に芽生えたために2019年3月で活動休止。 |
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50周年記念ライヴ Yes 50 Live 2018年7月20日と21日のフィラデルフィア公演を収録。 Soonではパトリックがゲスト出演。後半のYours Is No Disgrace、Roundabout、Starship Trooperではトニーが登場し、オルガンプレイを披露しています。私は2019年2月の来日公演に行きました。トニーのオーバーアクションつきのキレッキレの右手中心のプレイは面白かったです。 体調がかんばしくないアランに代わり、大多数のドラムをジェイ・シェレンが叩いています。 |
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The Royal Affair Tour (Live In Las Vegas) 2019年7月26日のラスベガス公演を収録。 |
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ザ・クエスト(2021年) The Quest オープニング曲はEL&Pを彷彿させるシンセサウンドで幕開けして意外性があり、緊張感、スピード感のあるドラムにビリーのベースがグイグイと前に来て、展開がまさにプログレ。終盤のシンセとギターのからみもよく、「一大プログレ・アルバムに仕上がったのか!?」と期待が高まります。 しかし、後はゆったり目の曲が多くて拍子抜け。たまに面白い展開の曲があり若干のプログレさはあります。 曲によって濃さが異なりアルバムの展開に抑揚があって、飽きさせない工夫を感じます。「そんなにプログレっているアルバムではない」とわかったうえで聴けば、ほっこりとした世界を楽しめます。 詳しくは私のブログをご覧ください。 アランが2022年5月26日に死去。 |
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ミラー・トゥ・ザ・スカイ(2023年) Mirror to the Sky 2023年2月にアランの後任として、ジェイが正式メンバーに昇格。 「ザ・クエスト」完成直後から「まだアイディアはたくさんある」ということで、スティーヴ、ジョンD、ビリーがレコーディングを開始。 ポップに幕開けし、起伏に富んだ曲を入れ、ゆったり曲と変化球的ロック曲でつなげた後、13分の変化に富む長編曲でドーンとクライマックスを迎え、ラストはシンプルな曲でクールダウンというアルバムの構成は見事。 特にタイトル曲は「これぞイエスのプログレサウンド」と言える変化に富んでいて、ラストはオーケストラでググっと盛り上がります。 詳しくは私のブログをご覧ください。 |
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