ポーランドで反政府運動が高まり、ソ連政府は危機感を覚える。その中で、ポーランド出身のローマ教皇がポーランド政府に送った書簡がKGB議長アンドロポフを震撼させる。

書簡のとおりに教皇が辞職して反政府運動を支援するために自国に帰るのであれば、現ポーランド政府が崩壊して余波が全ての東欧諸国に伝わると考えたアンドロポフは、教皇を暗殺することを決意する。

その計画を知ったKGBの通信局員ザイツェフは、無実の人間が殺されることに疑問を持ち、暗殺を未然に防ぐためにCIAモスクワCIA支局長フォーリに接触し、情報と引き換えにアメリカに亡命することを伝える。

フォーリがザイツェフの亡命ルートを計画する一方で、CIAはザイツェフを尋問するために分析官のライアンをブルガリアに送り込む。亡命に成功したザイツェフから教皇暗殺計画を聞き出したライアンは、それを阻止するためにローマに乗り込む。


画像をクリックすると本を購入できます。



●ザイツェフの亡命ルート

A: ブダペスト
ライアンがザイツェフに接触。

B: チュルゴー
ライアンらがトラックに乗り換え。

C: レグラード
ユーゴスラビア(現クロアチア)に脱出したライアンらが飛行機に乗り換える。

D: マンチェスター
ライアンがザイツェフを尋問。

E: ローマ
ローマ教皇が狙撃される。





VL80T電気機関車
ザイツェフ一家が乗る
アストリア・ホテル(ブダペスト)
ザイツェフ一家が滞在
サン・ピエトロ広場(ヴァチカン)
教皇暗殺未遂事件が起こる
スイス衛兵隊


アンドロポフ
ブレジネフ
ローマ教皇
(ヨハネパウロ二世)


「チェサピーク湾での悪夢」(1巻:12ページ)、「次の国王の命を救った」(同:18ページ)、「彼の娘を名誉ある勲爵士の妻にした」(同:19ページ)他

これらジャックの過去の出来事は、すべて「愛国者のゲーム」に書かれています。

「このキャシアスという者はよく報告してくる」(2巻:88ページ)

キャシアスの正体や彼がソ連のスパイになった経緯については「容赦なく」に、彼の顛末については「レッドオクトーバーを追え」、「クレムリンの枢機卿」に書かれています。

「いまのところ最長命なCIAスパイであるカーディナル」(2巻:217ページ)

カーディナルの正体や顛末は「クレムリンの枢機卿」に書かれています。







Copyright shig-sak