チープ・トリック (1977) Cheap Trick ロビン・ザンダー(Vo)、リック・ニールセン(G)、トム・ピーターソン(B)、バン・E・カルロス(Dr)でデビュー。 次回作以降に比べてヘビーでハードなサウンドになっています。 荒削りで「一気に突っ走ります!」というノリを爽快に感じる曲が多いです。 ラスト曲でのロビンのシャウトは恐ろしさを感じるほど熱いです。 |
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ライヴ1977 Out to Get You! Live 1977 1977年6月3、4日のロサンゼルスでの昼夜4公演からのベストテイクを収録。 ファーストの曲に加え、レコーディング中だった「蒼ざめたハイウェイ」や後に「天国の罠」に収録される曲、さらには結局オリジナルアルバムに収録されなかった曲も演奏しています。 アレンジ違い曲もあり、すごい勢いを楽しめながら聴けます。 |
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蒼ざめたハイウェイ (1977年) In Color ハードさにポップさが加わって曲の魅力が一気にアップ。オープニングからラストまで捨て曲がありません。 I Want You to Want Meは胸キュンポップで、ロビンとトムのイケメンぶりも加わり日本女子のハートをつかんだんでしょうね。 バンドメンバーは、このアルバムが自分たちが目指していた音とは違う軽めのサウンドに仕立て上げられたことを不満に思い、1998年に再録音したそうです(未発表)。確かに、もうちょっとハードさがあった方がさらにアルバムの魅力がアップしたと思います。まあ、at 武道館でパワーアップした曲を聴けるのでOKですが。 |
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天国の罠 (1978年) Heaven Tonight 前作よりもハードさが増しポップさとのバランスがよくなりました。 オープニングのSurrenderからテンションMAXでいきます。続く2曲も超ノリノリで3連続パンチにノックアウトされます。 ゆっくりとしたテンポでダーク&へヴィーに攻めるタイトル曲はアルバムに緊張感をもたらしています。その後に来るシンプルなロック曲とのコントラストがよくとれています。 |
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チープ・トリック at 武道館 Cheap Trick at Budokan 1978年4月の武道館公演を収録した作品(一部、大阪公演の音源も使ったそうです)。 スタジオ録音に比べて曲の魅力がアップして、ノリノリでぶっとばしてくれます。日本女子の声援にバンドメンバーが燃えまくったのでしょう。 当時は日本くらいしか人気がなかったため、日本だけで発売される予定だったが、アメリカのラジオ局でこのアルバムの曲を紹介したら超話題になったことをきっかけにアメリカでも発売されることになり、チープ・トリックが世界に羽ばたくことになりました。 アメリカであまりにも売れすぎて、完成していた次回作ドリーム・ポリスの発売が1年近く延期されたほど。 |
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チープ・トリック at 武道館コンプリート Cheap Trick at Budokan: The Complete Concert at 武道館に収録されなかった9曲を追加して当日の曲順に並び替えて、さらにMCも加えて当日のライヴの再現を試みた作品。 ポップな曲主体だったat 武道館にハード系の曲が加わることで、作品に奥行きが出た気がします。勢いがすごいです。 |
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at 武道館 at Budokan 1978年4月28日の武道館公演の模様をほぼ完全収録したDVDとボーナスCD3枚のセット。 DVDでは、ロビンの熱唱にCDで聴くより遥かにすごさを感じます。バンのパワフルな叩きっぷりに意外さを感じ、トムの12弦ベースのズビビンさに圧倒されます。そして、リックのユニークさには微笑ましくなります。 CD1には4月28日の演奏を完全収録し、CD2、3には以前発売された「at 武道館コンプリート」のリマスター音源が収録されています。 |
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at 武道館-完全版 Budokan! 上記のボックスセットからDVDとCD1を抜き出したもの。 |
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ドリーム・ポリス (1979年) Dream Police オープニング曲は従来のノリノリのパワーポップサウンドで始まりますが、中盤の間奏でスリリングなストリングサウンドが入り、アレンジが練り込まれた印象を受けます。他の曲でもストリングスが隠し味として使われています。 長尺(9分超、7分超)のハードロック曲や優しさを感じるバラードも収録し、アルバムを通じてサウンドに深みを感じます。 |
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オール・シュック・アップ (1980年) All Shook Up ジョージ・マーティンをプロデューサーに迎えた作品。ぐっとハードさが増すとともに、曲に多彩さが加わりました。 シンフォニックなバラードに続いて、ヴォコーダーで加工したボーカルを取り入れた異色曲がスリリングに展開するところはプログレ魂をくすぐられます。 ラストはアフリカ的なリズム&コーラスが入る曲でおしまい。意外性があります。 ロビンのシャウトする声が、ロバート・プラントを連想させます。 レコーディング終了後、トムが妻と一緒にソロアルバムを作るために脱退。 |
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ワン・オン・ワン (1982年) One On One 新ベーシストにジョン・ブラントが加入(演奏したのは3曲のみで、他の曲はリックが演奏)。 ハードロック時代のクイーンのアルバムを手掛けたロイ・トーマス・ベイカーをプロデューサーに迎え、ゴリゴリのハードロック路線を突っ走った作品。 甘さはゼロ。超辛口のギンギンハードなギターに圧倒されます。とは言え、メロディーの親しみやすさはキープしています。 ロビンの声のロバート・プラント度がアップした感じ。 ハードロックが好きな方にはバッチリですが、初心者にはハード過ぎます。 |
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ネクスト・ポジション・プリーズ (1983年) Next Position Please トッド・ラングレンをプロデューサーに迎えたアルバム。 前2作とはうって変わって、ポップな曲のオンパレード。 コーラスを活かした耳馴染みのよい曲が収録されています。親しみやすいメロディーで1回聴いただけで覚えてしまい、合唱できます。 アレンジが軽すぎて物足りなさを感じます。もうちょっとハードな方が曲の魅力を引き出せたでしょう。 |
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スタンディング・オン・ジ・エッジ (1985年) Standing On The Edge ファースト・アルバムを手掛けたプロデューサーのジャック・ダグラスを再度起用した作品。 前作に比べてギターにハードさが戻り、剛柔のバランスがとれた気がします。 キーボードが随所に使われ、サウンドに色気が加わっています。 |
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ザ・ドクター (1986年) The Doctor 一曲目のピョコピョコとした軽薄なシンセのアルペジオを聴いただけで、げんなりします。 他の曲でも軽薄なシンセが使われており、聴いていてイライラします。 クイーンの「ホット・スペース」を連想させる曲があり、チープ・トリック風のディスコサウンドといった感じ。彼らがやるべきスタイルじゃないです。 |
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永遠の愛の炎 (1988年) Lap Of Luxury 1987年にトムが復帰。 なかなかヒット曲を出せない彼らに業を煮やしたレコード会社が、外部ソングライターの曲を演奏するように仕向けたため、10曲中4曲が他人の曲、5曲がメンバーと他人の競作となりました。 バラードThe Frameが大ヒットし長い低迷時代を抜け出しました。しかし、外部のソングライターの曲のため、メンバーとしては満足はしていないそうです。 スネアの音を強調した当時の売れ筋路線のサウンドメイキングにするなど、「とにかく売れるアルバムにする!」という意図をビンビン感じます。 |
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バステッド (1990年) Busted プロデューサーが前作と同じなので音の作り方が同じで、スネアの音がやたらでかく、チープ・トリックのアルバムとして違和感があります。 バラードの大ヒットという2匹目のどじょうを目指したのか、バラード曲が多いです。なかなかいい曲で、ハードな曲とのコントラストがよいですが、アルバムの勢いという点ではいま一つ。 |
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蒼い衝動 (1994年) Woke Up With A Monster 売れ筋路線を強要するエピック・レコードからワーナーに移籍して発売した作品。チープ・トリックらしいサウンドバランスに戻りました。 ヴァン・ヘイレンの作品をプロデュースしたことがあるテッド・テンプルマンをプロデューサーに迎え、「ワン・オン・ワン」までとは行きませんが、ガンガンのハードロックを聴かせてくれます。 前々作、前作の大人しさを吹き飛ばす爽快さを感じます。 |
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チープ・トリック (1997年) Cheap Trick オープニング曲では軽快なドラムに気怠そうなギターがからみ、ねっとりとしたボーカルでスタートするもののサビではギンギンなハードになるという展開に爽快感があります。 全体的にスカッとするハードな曲が多く、途中でポップ曲、バラード曲がアクセント的に入り緩急がついていて聴きやすいです。 |
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ミュージック・フォー・ハングオーヴァーズ Music for Hangovers 1998年にシカゴで開催された、初期の4作品を1晩1作品づつ完全再現するという4夜連続ライブから抜粋して作られたライヴアルバム。 ギンギンなハードな演奏&ロビンの声量に圧倒されます。 |
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シルヴァー Silver 1999年に地元ロック・フィールドで開催された、バンド結成25周年記念コンサートを収録したもの。 全アルバムから最低1曲は演奏することにしたそうで、トム不在時の曲もやっています。 リックの息子たち、ロビンの娘、スラッシュ、地元のオーケストラ、コーラス隊がゲスト参加してお祭り状態になっています。 |
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スペシャル・ワン (2003年) Special One ゆったりとした曲が多いです。2曲目はバラード、3曲目は中華風のサウンドを取り入れた不思議感のある曲。4曲目はどっしりとしたへヴィー曲でツェッペリンのカシミールを連想させる箇所があります。 5曲目はロック曲ですが、その後はまたゆったり&どっしり曲が続きます。 意外性のある曲が多くて面白いとも言えますが、チープ・トリックに期待するサウンドではないです。 |
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ロックフォード (2006年) Rockford オープニング曲のコーラスを聴いた瞬間にテンションMAX。 ゴキゲンなロックンロール&パワーポップアルバムになっています。 前作は年齢相当の落ち着き感がありましたが、このアルバムは「ちょいワルおやじ連中がブイブイ言わせています」という感じ。 |
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Sgt Pepper Live ビートルズのサージェントペパーズの40周年を記念して2007年12月12日にニューヨークで開催した、アルバム再現コンサートを収録。 オーケストラやインド楽器も登場しています。 |
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ザ・レイテスト (2009年) The latest チープ・トリック史上前代未聞的に、バラード曲でオープニング。ロビンの声にうっとりと聴きほれているうちに、ドラムがズカタンと入ってロックな次の曲に展開します。コントラストが見事です。 前作の勢いを保ったまま、キーボードなどでアレンジされて多彩な曲が連発されます。 |
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バン・ズーム・クレイジー・ハロー (2016年) Bang, Zoom, Crazy...Hello バンが他のメンバーとの活動方針の違いによって離脱(脱退ではない)したため、リックの息子のダックスがドラムを叩いています。 オープニング曲からパワー全開でぶっとばしてくれます。 その後、ギターを前面に出したハードなサウンドが展開されています。テンションが高く、聴いていて心地よいです。 |
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ウィア・オール・オールライト (2017年) We're All Alright オープニングからいきなりアクセル全開でノリノリです。2曲目のLong time Comingのサビはライヴで大合唱間違いなし。 その後もイケイケ軽快ロック、ストリングを入れたバラード、ギンギンハードなどバラエティに富んでいて飽きさせません。 初心者にも安心して勧められる痛快傑作です。 |
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In Another World (2021年) 1曲目は濃厚なロック曲で、Dream Policeのアレンジを連想させるストリングスが緊張感を与えています。 ここ数作の勢いを維持していて、軽快ロック、ハートにしみるバラードなどバラエティに富んでいます。 ラストには、ジョン・レノンのGimme Some Truthをカバー。リックのインタビューによるとトランプ政権に対する政治批判をジョンの言葉を借りて行ったとのこと。 |
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