Sean Lennon

Into the Sun

チボ・マットの本田ゆかがヨーコのアルバムのリミックスを担当したことをきっかけに彼女との交際をスタート。彼女にインスパイアされて初のソロアルバムを制作しました。一部の曲でゲストを迎えた以外、ショーンとゆかで演奏しています。

アコギ弾き語り風の曲でソフトに幕開けし、チボ・マットの2人もボーカルを担ったボサノバ曲に流れるところは心地よいです。

都会的なおしゃれ感がある曲では彼のソフトな声がマッチしていますが、たまに入るハードなギターが入る曲では力負けしている感じ。

全体的に、リラックスした気持ちになれる曲が多いです。

Half Horse, Half Musician

イントゥ・ザ・サンに収録された3曲のリミックスバージョンを含む、8曲入りのEP。


(CD+DVD)


(CD+DVD)

Friendly Fire

哀愁を感じる、センチメンタルな曲の連続です。

しっとりとした気持ちになりたい時にはいいですが、イントゥ・ザ・サンにあった楽しさを期待すると肩透かしをくらいます。

同じようなタイプの曲が続き、特に盛り上がることもなく終了。面白味に欠けます。



The GOASTT (Ghost of A Saber Tooth Tiger)

Acoustic Sessions

2006年から交際している、モデル&ミュージシャンのシャーロット・ケンプ・ミュールと結成したユニット。

アコギの演奏をバックにショーンとシャーロットがハモるアルバムです。とても爽やかで心が和みます。

Midnight Sun

サイケ的な味付けがあるポップです。自由奔放さにグイグイと引き込まれ、「ショーンよ、成長したな」と感心します。

ジョン・レノンがリボルバーあたりのビートルズでやり残したことを、息子が引き継いで成就させたという感じの曲もあります。

シャーロットの可愛らしい声が色気があってナイス。



Mystical Weapons

Mystical Weapons

2010年のロックフェスティバルで同じステージに立ったディアフーフのドラマー、グレッグ・ソーニアと意気投合して結成したユニット。

全面インストで、甘さなしの実験的なサウンドが展開されています。音楽的な面白さはあるものの、ショーンの他のアルバムにある「楽しさ」に欠け、これを聴き倒すにはよほどのプログレ的な修行が必要。



The Claypool Lennon Delirium

Monolith of Phobos

The GOASTTと一緒にツアーをしていたプライマスのベーシスト&リード・ボーカルのレス・クレイプールと結成したユニット。

レスが弾く歪んだベースがやたら目立つ、サイケ&変態プログレ的なサウンドが展開されています。

ボーカルはショーンとレスが分担していて、ソフトなショーン、ひねりが加わってやや下品なレスという声質の違いが作品に面白さを加えています。

実験的要素が強く、慣れない人には敷居が高い気がします。サウスを先に聴いて「準備体操」してから挑む方が作品の魅力を感じるでしょう。


(レコード)

Lime and Limpid Green (2017年)

ピンク・フロイドのAstronomy Domine、ザ・フーのBoris the Spider、キング・クリムゾンのCourtなどをカバーしたもの。

演奏はオリジナルとほぼ同じで、ボーカルだけが違うという感じ。面白味はなく、存在意義を感じません。

South of Reality

サイケ風味がある、ちょいとひねくれた感じのある曲の連発。

レスが弾く自由奔放なブリバリなベースの「下品さ」がたまらなく良いです。ファーストよりもポップさがあり聴きやすいです。

たまに入るイエス的(ドラマあたりかな)なギターもいい感じです。







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