Yellow Magic Orchestra


(SACD)

以前から交流があった細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏が、細野の発案によって結集しYMO結成。

コンピューターゲームのピョコピョコ音から始まり、そのままファイヤークラッカーになだれ込むという流れからアルバムに引きこまれます。

コズミック・サーフィン、東風、中国女というまさにテクノポップなサウンドに心が弾みます。

SACDはハイブリッド盤なのでCDプレーヤーでも再生可能(以下、同じ)。

1978年12月10日のアルファ・フュージョン・フェスティバルでの演奏を収録。


(SACD)

日本での発売レーベルのアルファ・レコードと提携していたアメリカのA&Mレコードの副社長がYMOのサウンドを気に入ったことでアメリカデビュー決定。

アメリカ市場向けにリミックスされ、東風は「イエロー・マジック(東風)」と改題されたうえで吉田美奈子のボーカルを追加。私としてはオリジナルは間延び感があるので、こっちのバージョンが好きです。

1979年8月4日にロサンゼルのグリークシアターでチューブスの前座としてステージにあがった際の音源をフル収録。

パブリック・プレッシャーには収録できなかった渡辺香津美のギターもバッチリ収録。ギターありのライディーン、東風のカッコよさはたまりません。

サウンドに人間味があり、テクノポップ・バンドというよりフュージョンバンド。

廃盤になっており入手困難。中古を見かけたら速攻で買うことをお勧めします。


(SACD)

テクノポリス、ライディーンという大ヒット曲を収録し、日本&世界でのYMO人気を確立した作品。

ノリノリ一辺倒ではなく、ビハインド・ザ・マスクやインソムニアといった怪しげな曲や幻想的な曲も収録され奥深さを感じます。

1979年10月16〜24日のロンドン&パリ公演を収録したCD1と11月6日のニューヨーク公演を収録したCD2のセット。

パブリック・プレッシャーには収録できなかった渡辺香津美のギターもバッチリ収録。グリークシアターのCD収録曲より、彼のプレイがたんまりと聴けます。

曲数が多く、パブリック・プレッシャーで感じた物足りなさがなく、大満足のうちに聴き終えることができます。


(DVD)

1979年11月1日のニューヨークのハラーでの公演を完全収録。

音声がモノラルなのは残念。


(SACD)

発売当時は、1979年の海外コンサートを収録した唯一のライヴアルバム。

前述の1979年8月4日のロサンゼルス、10月16、24日のロンドン、11月6日のニューヨークでの公演から抜粋された音源を収録。

コンサートでは渡辺香津美がギターを弾いていたものの、発売当初はレコード会社との契約上の問題から収録ができなかったのでギターパートは坂本のシンセに差し替えられました。

その後、契約問題が解消されたこと、アルファ・レコードの経営危機を立て直すための商魂で、上記のライブ・アット・グリークシアターやフェイカー・ホリックが発売されました。


(DVD)

前述の1979年8月4日のロサンゼルス、11月1日のニューヨーク公演を主体に収録。


(SACD)

高橋が好きだったラジオDJ&コントユニットのスネークマンショー(桑原茂一、伊武雅刀、小林克也)をゲストに招いて作ったギャグ的ミニアルバム。

スネークマンショーのコントとYMOの曲が交互に収録されています。コントはいつ何回聴いても面白いです。

ユニークなポップさあふれるダンサンブルな曲が収録されていて、聴いていて踊りたくなってきます。

コントや曲の歌詞に仕込まれたネタについては、Wikiの解説を読んでみてください。

1980年10月16日のロンドン、10月27日のパリ、11月7日のロサンゼルでの公演を収録した2CD。

1980年12月26、27の武道館公演を収録。

映像は、後述のGiga Liveに収録。


(SACD)

ヒット曲路線を捨て去り、新機軸を打ち出したアルバム。ノリのよさとポップさは掻き消え、陰鬱さを感じる曲が多いです。ヨーロッパ的な雰囲気があります。もはやテクノポップとは呼べません。

テクノポップの代表格だった「千のナイフ」がダークで人工的なアレンジになって収録されています。

当時高校生だった私はこの変化についていけず、「YMOは終わった」と思い、彼らの追及をやめました。年をとって数多くの音楽に触れてきた今改めて聴くと、新鮮さと浮遊感に心地よさを感じます。

歌詞の面でも変化があり、これまでのクリス・モスデル作詞ではなく、各メンバーが自分が歌いたい歌詞を書いています。


(SACD)

ミニマルリズムを取り入れ、短いフレーズが単調に繰り返される中、不安感をあおるようなシンセのサウンドが被さってきます。

サンプラーを多用し、「新舞踊」でのケチャ(男性合唱)、缶を叩いた音をリズムに取り入れたりしています。

難解さはBGMよりもアップ。よほどの覚悟を持ったうえで挑戦しましょう。

1981年12月23日の新宿コマ劇場での公演を収録。


(Blu-ray)

1981年12月23日の新宿コマ劇場での公演を収録。

2020年2月にHDリマスター化されBlu-rayが発売されました。


(SACD)

1982年はバンドとしての活動を停止し、各メンバーはソロ活動や歌謡曲へ関与します。その流れで化粧品メーカーのCM曲「君に、胸キュン。」を作成し、勢いでアルバムをレコーディング。

日本語歌詞で歌っているために歌謡曲ぽく感じますが、よく聞くとサウンドは練りこまれており、深みがあります。

発売当初は、別アルバムとしてボーカルパートをシンセサウンドに置き換えたリミックスアルバム「浮気なぼくら (インストゥルメンタル)」が発売されました。インストゥルメンタル版は初期のYMOの楽しい雰囲気が感じられ、気楽に聴くことができます。2003年の再発時に2枚組としてセットされました。


(SACD)

「浮気なぼくら」を最後にYMOを解散する予定だったものの、自分がDJしていたラジオ番組にレギュラー出演していた劇団S.E.T.とコラボしたアルバムを作成することを高橋が思いつき、散開記念アルバムとして制作。

「増殖」と同じように、S.E.T.のコントとYMOの曲を交互に収録しています。コントはオチがイマイチわからないものがあり、一回聴けば十分。

散開が決まったなかで穏やかにレコーディングされたためか、リラックスして聴ける曲が収録されています。

レコーディング終了後の1983年10月に正式に散開が表明されました。


(SACD)

1983年12月12、13日に武道館で行われた散開ライブを収録(サーヴィスの収録曲はほぼ未収録)。

ファーストとソリッドからのテクノポップ、浮気な僕らからのテクノ歌謡が主体に演奏されていて、肩ひじ張らずに楽しみながら聴くことができます。

テクノポリスでの「T、E、C、H...」や「トキオ」がオリジナルより人間ぽかったり、ライディーンで「ライディーン!」という合唱が入っていたりと工夫もあり。

アフター・サーヴィスの音源に加え、このアルバムで未収録だった曲を12月22日公演の音源で埋め、この日のセトリを完全再現したもの。曲順もセトリとおりに並べ替えられました。

ミックスしたのはブライアン・イーノ。アフター・サーヴィスに比べて、シンセサウンドが強調されています。


(DVD)

1983年12月13、14日の武道館での散開ライヴの映像と、各メンバー主演のイメージドラマで構成された映画。


(DVD)

ライヴ映像の総集編。1980年の武道館公演はほぼ完全収録。その他1979年のグリークシアター、フラー、1981年のウインターツアー、1983年の散解ライヴからの抜粋を収録。


(SACD)

安いシンセやサンプラーが普及したことで、世界中でエレクトロなサウンドが流行していた時代、「元祖と言えるYMOはどうしたの?」的な風潮になったことで再開を決意して発売されたアルバム。

オープニングのBE A SUPERMANは、「ビー・ア・スーパーマン」と言うゲスト参加の女性の声が入るポップ調の曲でイイ感じです。

しかし、その後は機械的で単調な曲が続き、特に盛り上がることもないです。

もはやテクノ「ポップ」と呼べるサウンドではなく、「過去のサウンドの焼き直しはしないぜ」という強い意志を感じますが、ファンの期待からは遠く離れた感じ。


(Blu-ray+SACD)

1993年6月10日の東京ドームでの再生ライヴを完全収録。

2020年4月にBlu-rayが発売。当時CDとして発売された音源を収録したハイブリッドSACDとのセットです(CDプレーヤーでも再生可)。

2008年6月15日のロンドン公演を収録。


(DVD)

上記公演の映像を収録。

2008年6月19日のスペイン、ヒホンでの公演を収録。


(DVD)


(Blu-ray)

2011年6月27日のサンフランシスコ公演を完全収録。


(DVD)


(Blu-ray)

2011年8月5日にNHKのスタジオで公開収録されたライブとトークを収録。

2012年7月7日に幕張メッセで開催された音楽イベント「NO NUKES 2012」に出演時の音源を収録。

同じイベントに参加したクラフトワークの曲で始まり、後は初期の名曲をドドドンと連発。

薄味で軽快なアレンジで演奏されています。


(DVD)

1979年のライヴ映像、1980年のテレビ出演時の映像、CMクリップなどを収録。







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