素朴な質問集

潜水艦スターバック号とは、ハワイの近海でデルフィという悪者に襲撃を受けて沈没させられたアメリカの原子力潜水艦です。ピットはオワフ島のカエナ岬で休養中に潜水艦の通信カプセルを回収したことで、この事件に巻き込まれました。

デルフィは偽情報を流し、潜水艦の沈没位置をごまかそうとしましたが、ピットはそれを見抜き、潜水艦を発見し、回収に成功しました。（スターバック号を奪回せよ）

アメリカ大統領のシンクタンクは、ソ連などからのミサイル攻撃から本土を防衛する特殊装置の開発計画「シシリアン計画」を考案しました。この装置の作動に不可欠な元素（鉱物）が、大西洋に沈没したタイタニック号に積まれていたことが判明したため、ピットがタイタニック号を引き揚げました。（タイタニックを引き揚げろ）

＊QD弾頭の回収

QD弾頭とはアメリカ軍が開発した致死性の高い細菌兵器です。実験のためにコロラド州から太平洋の小島に向かう際に輸送機が墜落し、行方不明となりました。ピットはコロラド州の湖の底から輸送機とQD弾頭を発見しました。

が、その弾頭の一部が巡り巡って南アフリカ政府が組織したテロ部隊の手にわたり、首都ワシントン砲撃の際に用いられそうになりました。ピットはQD弾頭が発射されるのを防ぐために、ヘリコプターにロープでぶら下がった状態で戦艦に飛び移りました。（QD弾頭を回収せよ）

＊ドゥートルバッグ計画

ドゥートルバッグとは、アメリカ大統領のシンクタンクが開発した海底資源探査用の特殊潜水艇です。ピットはカナダ沿岸を調査中に、油脈を発見しました。（マンハッタン特急を探せ）

＊北アメリカ条約、マンハッタン特急、エンプレス・オブ・アイルランド号の捜索

カナダ併合に関する条約とは、「北アメリカ条約」というもので、第一次世界大戦の頃に締結された「イギリスがアメリカにカナダを売却する」という条約です。2部あった条約文は、それぞれマンハッタン特急、エンプレス・オブ・アイルランド号で運ばれている際に事故に会い、行方不明になりました。

マンハッタン特急は、当初、鉄橋から落下し、車両はハドソン川に沈んでいると考えられていましたが、ピットはニューヨーク州の地下洞窟に列車が隠されていることを見抜き、見事発見しました。

エンプレス・オブ・アイルランド号とは、セント・ローレンス川に沈没した客船です。ピットは条約を回収したものの、水に浸かりすぎてボロボロになっていたため条文を読むことはできませんでした。なお、「古代ローマ船の航跡をたどれ」で、この船が引き揚げられたとの記述がありますが、実際には引き揚げられていません。カッスラーの記述ミスか翻訳ミスでしょう。

イギリス連邦の一部であるカナダが、アメリカの手に渡ることは許されないと考えたイギリスは、この計画を阻止するため、情報部員ブライアン・ショウを送り込みました。一方、カナダからの独立を目指すケベック州も、この計画を阻止するため、テロリストのフォス・グライを雇い、破壊工作をさせました。（マンハッタン特急を探せ）

＊メキシコ湾での大統領やローレン・スミスの救出

現大統領が副大統領だった時、彼とローレンはソ連の手先、ブーゲンビルに誘拐されました。二人はブーゲンビルによって、ミシシッピ川河口沖のメキシコ湾に沈められそうになりましたが、ピットがミシシッピ川で出会った蒸気船に乗って駆けつけ彼らを救出しました。（大統領誘拐の謎を追え）

＊サイクロプス号、ラドラダの発見

サイクロプス号とは、黄金で作られた女性像ラドラダを載せたままカリブ海に沈没した石炭輸送船のことです。ピットは沈船を発見しましたが、すでにラドラダは盗み出されていましたが、彼はキューバの湾に隠されていたラドラダを発見、回収しました。（ラドラダの秘宝を探せ）

＊ビザンティンの貨物船、アレキサンドリア図書館の所蔵品の発見

グリーンランドで調査活動を行っている時、ピットらは氷に閉ざされたビザンチン（古代ローマ帝国）の船を発見しました。その船は4世紀に、破壊されそうになったアレキサンドリア図書館の収蔵品を救うために大西洋を渡り、アメリカのどこかに数多くの美術品を埋めていました。ピットはこの船の航跡を解明し、テキサス州で隠し場所を発見、美術品の回収に成功しました。（古代ローマ船の航跡をたどれ）

＊回天事件

世界的に広がるジャパン・バッシングに対する強硬手段として、日本の影の実力者である隅坂と黒木は、核爆弾を搭載した自動車をアメリカ、ヨーロッパ諸国に輸出し、それらの爆発により発生する電磁波で欧米諸国の持つ電子データを破壊する「回天計画」を考え出しました。このことを知ったアメリカ政府はピットらを核爆発のコントロール基地に送り込み、破壊工作を展開しました。（ドラゴンセンターを破壊せよ）

＊サハラ砂漠での鉄甲艦とリンカーン大統領の発見

南北戦争の末期に、当時のアメリカ大統領リンカーンは南部軍に誘拐され、鉄甲艦テキサスに乗せられて大西洋を横断し、西アフリカのニジェール川の奥まで連れてこられました。テキサスはそこで座礁してしまい、リンカーンらは脱出することなくサハラ砂漠の砂の中に埋もれてしまいました。その話を聞いたピットらが捜索を行い、テキサスとリンカーンを発見しました。（死のサハラを脱出せよ）　

＊サハラ砂漠の横断、ニジェール川、地下水脈の発見

ピットとジョルディーノは、西アフリカ沿岸に発生した赤潮の原因を調査するために、ニジェール川をさかのぼり、サハラ砂漠の中に作られた有害廃棄物処理場（通称、フーロー砦）にたどりつきました。そこで彼らは悪役のマサルドにつかまり、砂漠の中にある秘密の金鉱山に送られました。しかし、彼らはそこを脱出し、サハラ砂漠を横断、アルジェリアにたどり着くことができました。

その途中で出会った老人から有害廃棄物処理場とニジェール川をつなぐ地下水脈があり、それによって有毒物質が西アフリカ沿岸に流れ込んでいることを知りました。（死のサハラを脱出せよ）

＊アンデスの洞穴

アメリカの考古学チームがアンデス山中の洞穴で事故にあった際に、ピットとジョルディーノが洞穴に潜り、チーム員を救出しました。しかし、ジョルディーノが洞穴から登りあがり、次にピットが上がろうとした際にテロリストの襲撃を受け、彼は洞穴に取り残されました。ピットはハンマーを洞穴の壁に打ちつけながら洞穴を登りあがりました。（インカの黄金を追え）

＊インカの財宝、リオ・ピット

インカ帝国の財宝が、帝国崩壊間近に秘密裏に運び出され、カリフォルニア半島の北部の地下洞窟に隠されました。ピットはその場所を記載した暗号を解読し、財宝を発見しました。

ピットとジョルディーノはその地下洞窟に潜入する際に、カリフォルニア南部の地下を流れている川を利用しました。その川は後にリオ・ピットと名づけられました。（インカの黄金を追え）

＊殺戮衝撃波事件

世界のダイアモンド市場を崩壊させようとしたドーセットは、特殊な音波を用いて採掘を行っていました。その音波の影響で世界各地で死者が続出しました。その際にピットはダイアモンドよりもエメラルドのような天然宝石の方が希少価値があることを知りました。（殺戮衝撃波を絶て）

＊中国人移民事件

中国系移民を増やすことで、アメリカを分断、支配しようと考えていたチャン・シャンは、中国人を密入国させていました。NUMAはFBIからこの事件の捜査に協力を要請され、その際にデービスに出会いました。（暴虐の奔流を止めろ）

＊アトランティス計画

南極の棚氷を分離させることで、地球に天変地異を起こさせようとしたアルゼンチンの実業家の計画を阻止するため、ピットらは南極に向かいました。そこで彼らはアトランティス大陸が南極だったということを裏付ける古代遺跡を発見しました。（アトランティスを発見せよ）

サマーは太平洋にある海山（通称、「太平洋の渦」）に秘密基地を持つデルフィ（悪役）の娘です。彼女はデルフィに命じられてアメリカ海軍大佐を暗殺しにきた際、人違いをしてしまい、あやうくピットを殺しそうになりました。が、ピットは彼女に恋してしまいました。アメリカ海軍がデルフィの海山を攻撃した際に、ピットは彼女を脱出させようとしましたが、彼女は自分が生まれた海山から離れるのを拒み、死去しました。（スターバック号を奪回せよ）

と、思われていましたが、実は死を免れて、ピットの子供（双子のダークとサマー）を生んでいたことが明らかになりました。（マンハッタンを死守せよ）

話はベトナム戦争の頃までさかのぼります。ある日、サンデッカー提督の乗る輸送機が、ベトナムのある港に着陸しようとしました。しかし、そこはすでに北ベトナム軍に制圧されており、そのまま着陸すると提督は捕虜になることは間違いありませんでした。

そのことを知ったアメリカ軍司令官は、提督に警告しようと試みますが、輸送機の無線機が故障していたため連絡が取れませんでした。そこで司令官はたまたま付近を飛んでいた空軍爆撃機のパイロットに、是が非でも輸送機の着陸を阻止するように命令しました。そのパイロットがピットでした。

ピットはさまざまな手を使って輸送機のパイロットに連絡を試みましたが、一向に進路をかえる気配がなかったため、最終手段として輸送機を銃撃し、海に不時着させ、さらに北ベトナム軍の船舶を攻撃し、提督を救助しました。
この事件をきっかけに提督とピットは親しくなり、その後、NUMAが創設されるにあたり、提督はピットに参加を申し出たという次第です。（大統領誘拐の謎を追え、下巻164ページ）

カッスラーは「スターバック」の完成後、いくつかの出版社に投稿しましたが、どこにも採択されませんでした。
「海中密輸ルート」の完成後、カッスラーはこの2作品の出版を目指し、ピーター・ラムパックという代理人（作家と出版社の仲介役）に「スターバック」と「海中密輸ルート」を送りました。

その作品を読んだラムパックは「スターバックはたいしたことはないが、海中密輸ルートはなかなかの出来だ」と後者のみを評価し、「海中密輸ルート」が出版されることになりました。一方の「スターバック」はカッスラーも出版を断念し、本棚の肥やしになりました。

月日は流れ、カッスラーが「マンハッタン特急」の出版社となったバンタム社の編集者と雑談をしている時に、カッスラーはふと「スターバック」の話をしました。編集者よりそれを読みたいと言われたカッスラーは、3ヶ月かかって作品を書き直し、それが出版にいたりました。

恐らく「マンハッタン特急」を仕上げて、絶好調の際に書き直したので、他の作品と見劣りがしないのでしょう。

＊1998年に発刊された「Dirk Pitt Revealed （ピット作品の百科事典のようなもの。邦訳版は未発売。）」より抜粋。

「スターバック号を奪回せよ」で、デルフィ（悪役）がピットを銃撃しようとした時に、それを妨害するために銃口に小指を入れました。それにもかかわらずデルフィが引き金をひいたため、銃が暴発し、その際に小指が根元を残しなくなりました。（スターバック号を奪回せよ、335ページ）

「スターバック」にはこのようなシーンは記述されていませんし、ルディ・ガンの登場シーンすらありません。
前述のように「スターバック」は「海中密輸ルート」の前に書かれましたが、「マンハッタン特急」の後に出版されるにあたり、書き直しされています。恐らく、書き直し前のバージョンにはこのシーンがあったのでしょう。

原文では「National Intelligence Agency (NIA.)」と記述がありますので、CIA (Central Intelligence Agency) とは別組織のようです。

こうゆう組織が実在するかどうかはわかりません。なお、1998年に発刊された「Dirk Pitt Revealed （ピット作品の百科事典のようなもの。邦訳版は未発売。）」には、NIAはNaval Intelligence Agencyと記載されています。これであれば実在する「海軍情報部」に該当すると思います。

「氷山を狙え」でアイスランドのケフラビーク空港に行った際に、ピットが見つけました。ピットはこれを操縦し、アイスランドのツンドラ地帯に放置された者たちを救助に向かいました。

「作戦部長」と書くと、会社の部長のように「数多くある部の一部長に過ぎない」というイメージがしますが、それは大違い。原語では「Chief of Naval Operation」と呼ばれ、海軍のトップです。空軍や陸軍でいう「参謀総長（いかにも偉そうな名前・・・）」にあたり、統合参謀本部のメンバーでもあります。

細菌兵器QD弾頭の開発を担当したアメリカ海軍提督です。海軍引退後、バージニア州で山荘を経営していた際にハイジ・ミリガンと愛人関係にありました。ピットは、コロラド州の湖底で発見した輸送機について調査をしている際にバス提督を訪問し、その時にハイジと出会いました。（QD弾頭を回収せよ）

NUMAのハネウェル博士のことです。ピットとハネウェルは氷山に閉じ込められていた船の捜索にあたり、"カトーバ"を補給基地代わりにしました。その後、彼らはアイスランドに向かいますが、ジェット機の攻撃を受け、ヘリが墜落し、ハネウェルが死去しました。（氷山を狙え）

前アメリカ大統領は、ソ連の手先に誘拐され、ソ連が開発したマイクロチップを脳に埋め込まれてしまい、クレムリンの意のままに遠隔操作を受けてしまいました。NATOからのアメリカ軍撤退、一方的核廃絶宣言などを議会の承認なしに実行しようとしたため、議会より弾劾されました。
それに伴い、当時の副大統領だったヴィンセント・マーゴリンが大統領となりました。（大統領誘拐の謎を追え）

ブーゲンビル海運とは、ニューヨークに本部を置く大手海運業者です。ピットはアラスカ沿岸で発見された遺棄船の素性を調査しているうちに、ブーゲンビルの保険金詐欺に気づき、イェーガーに調査をさせました。
ブーゲンビルはソ連からの委託を受け、大統領、副大統領を誘拐しました。（大統領誘拐の謎を追え）

ラドラダの秘宝を積んだまま沈没した船サイクロプス号を探す途中で行方不明になった男性を捜索するため、ピット、ジョルディーノ、ガンの3人は飛行船でキューバ沿岸を飛んでいる際、キューバ軍の攻撃を受け、墜落してしまいました。その後、彼らはソ連の秘密通信施設がある島にたどりつき、そこで監禁され、暴力を伴う尋問を受けました。（ラドラダの秘宝を探せ）

イーグル号とはアメリカ大統領専用ヨットで、大統領、副大統領らが秘密会談中にハイジャックされた後、ポトマック川に沈められました。ピットは行方不明となったヨットの捜索を担当した際、沈船の中に入り、乗務員の死体を発見しました。（大統領誘拐の謎を追え）

アイスランド沖では、ピットはヘリに乗っている時に謎の黒いジェット機の攻撃を受けました。彼はヘリをジェット機に衝突させ、海に墜落させましたが、その後、襲撃者の正体を調べるために墜落地点に潜りました。（氷山を狙え）

コロラドロッキー山中の湖では、ピットは行方不明となっていたアメリカ空軍輸送機とパイロットの遺骸を発見しました。（QD弾頭を回収せよ）

普通、このような書き方がされていると必ず他の小説に該当の場面があるのですが、これに関しては該当するものがありません。

以下に主要人物のリストを書きました。とんでもない名前もありますが、「置き換える必要があったの？」というものもあります。

エジプト出身のハラ・カミルは、エジプト大統領の座を狙う悪役、ヤジドに政敵と考えられ、執拗に命を狙われました。彼女は、コロラド州にあるピット上院議員のロッジにいる際、ヤジドが送り込んだテロリスト集団に襲われましたが、たまたま休暇のために近くにいたピットに、カーチェイスの末、助け出されました。マゼラン海峡では、テロリストにハイジャックされた彼女が乗った客船が巧みに隠されていましたが、ピットが偽装を見破り、船を発見し、彼女を救出しました。

ローレンがロシアのクルーズ船に招待され、カリブ海を遊行している時、悪役のブーゲンビルに船が襲撃され、監禁されてしまいました。そのことを知ったピットは船に潜入し、ローレンを救助しました。（大統領誘拐の謎を追え）

日本の沖合いの海中都市とは、日本の陰の実力者、隅坂が房総半島沖にある島の地下に建築したものです。ローレンはアメリカで誘拐された後にこの島に連れられてきましたが、ピットがこの島に潜入し、彼女を救出しました。（ドラゴンセンターを破壊せよ）

ピットは、タスマン海にあるグラディエーター島で悪役のドーセット一族に対峙した際、負傷しました。さらに、その島の火山の噴火から船で逃れる際に火傷をしました。この時、ドーセットの娘のひとり、メーブ・フレッチャーがピットの目前で撃たれ死去しました。彼女に恋をしていたピットは精神的に打撃を受けました。（殺戮衝撃波を断て）

レディフラムバラ号は客船で、ウルグアイでの国際会議の際にエジプト大統領、国連事務総長らを乗せたまま、テロリストにハイジャックされました。テロリストは巧みな工作で、船を偽装し、スパイ衛星の目をごまかしましたが、ピットはそれを見抜き、船を発見しました。（古代ローマ船の航跡をたどれ）

ピットはワシントンで開かれたパーティーに出席していた際、メーブ・フレッチャーという女性と一緒にパーティーを抜け出し、ドライブをしました。その際に彼女の父親が手配した殺し屋に襲われ、カーチェイスを行いました。（殺戮衝撃波を断て）

リーは移民帰化局のエージェントとして、中国からアメリカへの密入国シンジケートを捜査するために、密入国者に扮し、密入国者輸送船に潜入しました。しかし、正体が露見し、ワシントン州の湖で溺死させられそうになりました。そこを、たまたま休暇中で湖にいたピットに助けられました。
その後、彼女はルイジアナ州での捜査の際、密入国組織につかまりましたが、再びピットに助け出されました。（暴虐の奔流を止めろ）

ジャック・ライアンとは、「レッド・オクトーバーを追え」や「いま、そこにある危機」で有名なトム・クランシーの作品に登場する人物です。CIAのアナリストからアメリカ政府の仕事を始め、CIA副長官、国家安全保障問題担当の大統領補佐官を経て、今、アメリカ大統領になっています。

ジェームズ・ボンドがイギリスのスパイ物の代表ならば、ライアンはアメリカのスパイ物の代表というわけです。
なお、このページの兄弟ページとして「ジャック・ライアン百科事典」を公開していますので、是非ともご覧いただき、トム・クランシーの世界も楽しんでください。

ウルグアイで国際会議が開催された際、エジプト大統領、国連事務総長らを乗せたレディフラムバラ号という客船で、テロリストにハイジャックされ、チリのフィヨルドにあるサンタ・イネス島に隠しました。テロリストは巧みな工作で、船を偽装し、スパイ衛星の目をごまかしましたが、ピットはそれを見抜き、船を発見しました。（古代ローマ船の航跡をたどれ）

中国からのアメリカへの密入国組織の黒幕と考えられるシャンが、ユナイテッドステイツを買い取り、香港からアメリカに向かわせることを知ったピットらは、その船が密入国用に改造されていると考え、船腹下に潜り、調べました。しかし、彼らは何も発見できませんでした。（暴虐の奔流を止めろ）

メーブ・フレッチャーは「殺戮衝撃波を絶て」に登場した女性です。彼女に出会ったピットは、サマーの面影を彼女にみて、恋に落ちてしまいました。この作品では、彼女の実の父親と姉が悪役となっていますが、作品の最後で彼女は姉に射殺されてしまいました。

コロラドの山中で調査中に、ピットとジョルディーノは殺し屋に襲撃された学者オコンネルを救出しました。

その後、オコンネルはＮＵＭＡに協力し、古代文明の謎を解明しましたが、その過程で彼女はジョルディーノと恋に落ちました。（アトランティスを発見せよ）

1948年に、中国での内乱を逃れ、プリンセス・ドゥ・ワン号は数多くの宝物を積んで中国を出発しました。

その船は長い間行方不明でしたが、NUMAの調査のより、その船が太平洋を横断し、ミシガン湖にまでたどり着いた末に沈没したことがわかりました。（暴虐の奔流を止めろ）

カッスラーは「ドラゴンセンターを破壊せよ」以降、毎回、何らかの姿で作品に登場し、ピットらを助けています。

アラスカ沿岸で発生した大量死亡事故を調査するためにアラスカに向かったピットらは、ドーバーが船長を務める沿岸警備隊の監視船に乗り込みました。

彼らは協力して、死亡事故の原因が遺棄船から漏出した神経ガスだということをつきとめました。（大統領誘拐の謎を追え）

なお、「大統領誘拐の謎を追え」の原題は「Deep Six」ですが、作品中には「ディープシックス計画」という言葉は出てきません。

南極の棚氷を大陸から分離させ、地球に天変地異を起こすというナチ残党の計画を阻止するため、米軍はガーネットらを南極にあるナチ残党の基地に送り込みましたが、彼らは反撃にあってしまいました。

そこにピットらがアメリカの南極基地のそばにあったスノークルーザーで乗り付け、彼らを助けました。（アトランティスを発見せよ）

ゴークスタット社のシガートは、ブラジル人科学者カブラルを誘拐し、彼女が発明した脱塩装置を独占し、世界の水資源を手中に収めようとしました。カブラルを救出するために、オースチンらはシガートの本拠地に乗り込みましたが、カブラルは殺されてしまいました。（白き女神を救え）

クリストファー・コロンブスがマヤ文明の財宝を強奪し、どこかに隠したことを知ったオースチンらは、調査の末、それがユカタン半島に隠されていることを発見しました。そこにはコロンブスの墓もありました。（コロンブスの呪縛を解け）

彼らはクライブ・カッスラーとポール・ケンプレコクス共作の「NUMAファイル」シリーズの主人公です。二人の活躍は「コロンブスの呪縛を解け」、「白き女神を救え」に描かれています。

磁気流体エンジンを開発した研究者がヴァイキングの研究もしていたことを知ったピットは、関心をかられ、アメリカ合衆国でのヴァインキングの足取りを解明しました。（マンハッタンを死守せよ）

二人は、1993年にヴァージニア州で開催された展示会に参加した際に、カッスラーと出会いました。展示会の後で開催されたレースで二人は競争しました。（ドラゴンセンターを破壊せよ）

	元の持ち主など	初登場作品
マイバッハ・ツェペリン	ブルーノ・フォン・ティルの車	海底密輸ルートを探れ
フォード三発機	アイスランド、ケフラビーク空港にあった	氷山を狙え
ルノーのタウンカー	タイタニックの船倉にあった	タイタニックを引き揚げろ
プルマンの寝台車	マンハッタン特急の寝台車	マンハッタン特急を探せ
ロールスロイス・シルバーゴールド	元々ピットの車	大統領誘拐の謎を追え
イソッタ・フラスキニ	元々ピットの車	大統領誘拐の謎を追え
ダイムラーのコンパーチブル	元々ピットの車	ラドラダの秘宝を探せ
船外モーターつきバスタブ	ピットがキューバの島から脱出する際に使用	ラドラダの秘宝を探せ
コードL-29	元々ピットの車	古代ローマ船の航跡をたどれ
スタッツ	元々ピットの車	ドラゴン・センターを破壊せよ
メッサーシュミット	ドイツの農場の地下で発見	ドラゴン・センターを破壊せよ
アヴィオス・ヴォアサント	マリのカジム将軍の愛車	死のサハラを脱出せよ
トーテム・ポール	ハイダ・インディアンからもらった	殺戮衝撃波を断て
救命ボートのようなもの（マーヴェラス・メーブ号）	無人島から脱出する際に作った。	殺戮衝撃波を断て

日本語版	原文
隅坂　秀太	Suma Hideki
鎌谷　守	Kamatori Moro
工藤　淑江	Kudo Toshie
坪井　三郎	Tsuboi Ichiro
黒木　保志	Yoshishu Korori
上田　純一郎	Ueda Junshiro