アメリカと中国の通商交渉のさなか、中国を訪問中のバチカン市国大使と中国人神父が、武装警察官に惨殺される。アメリカの抗議を一切とりあわない中国政府に対し、世界中で中国製品の不買運動が広がり、中国は財政危機の恐怖に陥る。

中国政府高官、張寒山はシベリアで新たに発見された油脈と金鉱山を手中に収めることで経済危機を回避することができると考え、人民解放軍のシベリア侵攻とロシア大統領の暗殺を政治局に進言する。

一方、北京に潜入したCIA工作員は、中国高官の秘書を誘惑して彼女のコンピュータに特殊なソフトをインストールすることに成功する。そのソフトは、彼女の上司と張寒山の会議記録をそのままCIAのパソコンに転送する機能があった。中国の企みを知ったアメリカ大統領ライアンは、中国を牽制するためにロシアをNATOに加盟させる。

財政危機の回避を最重要と考える中国は、アメリカの牽制を一切気にするとなく、シベリアへの侵攻を開始する。軍事同盟国となったロシアを救うため、ライアンはアメリカ軍をシベリアに派兵する。

アメリカ軍は、中国軍をシベリアの奥地までひきつけた後、補給路を絶ち、軍隊を孤立させることに成功する。

アメリカは中国の核ミサイルを破壊するため、特殊部隊をミサイル基地に潜入させるが、そのことを知った中国軍高官は、ワシントンに向けて核ミサイルを発射する。


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A: ハバルソヴィル
ロシア極東軍司令部がある

B: ジガンスク
アメリカ軍が偵察部隊の基地にする。

C: スンタル
アメリカ軍が攻撃部隊の基地にする。

D: アルダン
このそばに金鉱がある。

E: チタ
ドイツからのアメリカ陸軍が到着する。

F: 北安(ペイアン)
F-117が鉄橋を爆撃する。

G: ハルビン
F-117が鉄橋を爆撃する。

H: 宣化(シュワンホワ)
核ミサイル基地がある。

水色:油脈

赤線:中国人民解放軍進撃路(推定)





アメリカ合衆国


C-5 ギャラクシー 

C-130 ハーキュリーズ 

E-2C ホークアイ

E-3B セントリー

F-14 トムキャット

F-15 イーグル

F-16 ファイティングファルコン

F/A-18 ホーネット

F-117A ナイトホーク

KC-135 ストラトタンカー

RC-135 リベットジョイント

AH-64 アパッチ

OH-58 カイオワ

UH-60 ブラックホーク

タイコンデロガ級巡洋艦
(ゲティスバーグ)

ロサンゼルス級原潜
(トゥーソン)

M1A1 エイブラムズ

M3 ブラドリー

M109A6 パラディン

M270多連装ロケットシステム

ダーク・スター

ロシア


Su-24

Su-25

Su-27

IL-86

Mi-24

JS-V

T-55

T-80U

BTR-60

BRM-1

ML-20

UAZ-469

中華人民共和国


J-7

J-8II

Su-27

90型戦車

90型指揮車

WZ-501

DK-9

83型ロケット弾発射機

HJ-8

HQ-61A

CSS-4大陸間弾道ミサイル


「初対面ではモスクワのシェレメチェヴォ空港の滑走路でゴロフコがライアンの頭に拳銃を突きつけるという場面もあったが、二人はもう十年以上も親しい関係をつづけている」(1巻:36ページ)

ライアンは、KGB長官ゲラシモフと国防相補佐官フィリトフをアメリカに亡命させるため、モスクワの空港で彼らをアメリカの飛行機に乗り込ませましたが、運悪く足をくじいたため、自分は飛行機に乗れませんでした。そこを亡命を阻止しようと追ってきたゴロフコにつかまり、彼に銃口をつきつけられました。(クレムリンの枢機卿:下巻:373ページ)
しかし、ゴロフコはゲラシモフが政府転覆を図っていて、それをライアンが阻止したことを理解し、また彼が米露間の核戦争を間一髪で阻止したことなどを評価し(恐怖の総和)、二人は親しくなりました。

「とんでもない形で大統領に昇進してまもなく、インディアナポリスでした最初のスピーチ」(1巻:40ページ)

ライアンは国家安全保障問題担当補佐官の時、ダーリング大統領に副大統領になることを要請され、了解しました。しかし、彼が議会で副大統領就任を承認された瞬間に、日米戦争で肉親を殺されたJALパイロットが操縦する旅客機が国会議事堂に突入し、大統領が死亡、自動的に副大統領のライアンが大統領に昇格しました。(日米開戦:下巻:727ページ)
ライアンは自分から進んで大統領になったわけではなかったため、大統領職に魅力を感じませんでしたが、最初に遊説をおこなったインディアナポリスで、スピーチで自分に熱狂する観衆をみて、その魅力を理解しました。(合衆国崩壊:2巻:239ページ)

「テロリストによるエボラ出血熱蔓延を終息させるためにとった、思い切った方法」(1巻:41ページ)

イスラム教指導者ダリアイは、サウジアラビアへの侵攻を計画した際、アメリカの介入を排除するためにエボラ・ウィルスをアメリカで散布し、アメリカ国内を大混乱に陥れました。これに対しライアンはウィルスの蔓延を防ぐために、国内での移動の禁止、国外への出国禁止などの強硬措置をとりました。(合衆国崩壊:4巻)

「日本が環太平洋地域の均衡をひっくり返そうとしたときも、イランがソ連復活を思わせる新国家をつくろうとしたときも」(1巻:57ページ)

日本の経済界重鎮、矢俣はシベリアに埋蔵されている資源を強奪することを計画した際、アメリカの介入を排除するために、アメリカ太平洋艦隊の潜水艦と空母を事故に見せかけ攻撃し、またサイパンやグァムを自衛隊で占拠しました。(日米開戦
一方、在イランのイスラム教指導者ダリアイは、強大なイスラム教国家「イスラム連合共和国」をつくることを目的として、まずイランとイラクを併合させ、隣接のトルクメニスタンの大統領の暗殺、サウジアラビアへの侵攻を行いました。(合衆国崩壊

「アドラー米国務長官に北京と台北のあいだを直接行き来することを許し、台湾海峡を何度も渡らせた」(1巻:59ページ)

張は、イスラム連合共和国のサウジアラビア侵攻を援護するために、台湾海峡で中国軍と台湾軍の軍事衝突を起こし、アメリカの視線を台湾海峡にくぎ付けにしようとしました。アメリカはまんまとその策略にひっかかり、アドラーを仲介のために中国・北京と台湾・台北のあいだを何度も往復させました。(合衆国崩壊:3巻)

「あの旅客機の撃墜は、意図したとおり事故にしか見えなかったはずだ」(1巻:62ページ)

張は、台湾海峡に緊張を起こすため、まず中国戦闘機を台湾に向け発進させ、それを台湾空軍が迎撃にでるように仕向けました。そして、両国の戦闘機が交戦している最中に、事故にみせかけ台湾旅客機を中国戦闘機に撃墜させました。(合衆国崩壊:3巻:226ページ)

「そのせいもあって、ちょっとした戦争がはじまり、多数の死者がでた」(1巻:100ページ)

アメリカは、自国製のガソリンタンクを日本に輸出するために、貿易交渉を行いましたが、日本側は品質上の問題があるとして受けれませんでした。
しかし、日本製のガソリンタンクが欠陥だったのが原因で、アメリカで自動車事故の死者がでたことで、この貿易不均衡が問題化し、貿易均衡法が制定され、日本に対して適用されました。
その結果、日本からアメリカへの自動車輸出が事実上ストップし、日本の株価が大暴落。それが日本がアメリカへの戦争をしかける原因になりました。(日米開戦

「いまだに誰にも話せない任務を二つ遂行し、短いあいだだが一度、現大統領をも艦に迎えたことがある」(1巻:104ページ)

マンクーソはダラス艦長時代に、ソ連原子力潜水艦レッド・オクトーバーのアメリカ亡命を手助け(レッド・オクトーバーを追え)、またKGB議長ゲラシモフ亡命事件の際には、リトアニア沿岸まで侵入し、彼の妻子の亡命の手助けをしました。(クレムリンの枢機卿:下巻)
レッド・オクトーバー事件の際には、当時CIAのアナリストだったライアンがダラスに乗艦しました。(レッド・オクトーバーを追え:下巻)

「彼は指揮下の原子力潜水艦二隻を失っている」(1巻:105ページ)

日本はアメリカとの合同演習の際、事故とみせかけアメリカの原子力潜水艦2隻に魚雷を発射し、撃沈しました。(日米開戦:上巻:647ページ)

「それというものの、ジェイムズ・グリーアという名の提督の膝もとで国に仕えるということの何たるかを学んだからで」(1巻:136ページ)

ジェイムズ・グリーアは、元CIA情報担当副長官でライアンをCIAに引き込んだ張本人です。彼は、CIAの上司としての関係だけでなく、事故で父を失ったライアンの父親がわりとし、彼の面倒をみました。(愛国者のゲームいま、そこにある危機

「パット・オディ監督官に娘の命を助けてもらってから、まだ1年もたっていない」(1巻:156ページ)

ライアンの末娘とオディの娘は同じ保育園に通っていました。オディが娘を迎えるために園内にいたとき、イスラム連合共和国のテロリストが侵入し、保育園にたてこもりました。オディはテロリストの一瞬をつき、彼らを射殺しました。(合衆国崩壊:3巻:393ページ)

「二人はかつて工作員として、CIAに<猩々紅冠鳥>というコードネームで知られたスパイを”運営”していたことがある」(1巻:220ページ)

フォーリ夫妻はかつてモスクワで工作員をしていました。その際、ソ連国防相の補佐官ミハイル・フィリトフをスパイとして、ハイレベルの国防関連情報を得ていました。詳しい内容は「クレムリンの枢機卿」に書かれています。
なお、カーディナル(cardinal)には、「枢機卿」という意味もあり、これまではこちらの意味だと考えれていました。

「私がきみの仕事をしていたとき、彼は日本でいい仕事をした」(1巻:236ページ)

ライアンが国家安全保障問題担当補佐官だった時、ノムラは潜入先の日本でビジネスマンを装い、日本経済界のハイレベルに接触して情報を収集したり、日米戦争時には陸軍レンジャー部隊の日本潜入を補助したりと活躍しました。(日米開戦

「KGB第二管理本部に正体を見破られたにもかかわらず、敵に情報を何ひとつわたさなかった」(1巻:238ページ)

パット・フォーリは在モスクワCIA工作員のときに、フィリトフに接触した場面をKGBにみつかり逮捕されました。しかし、彼女は沈黙を守り情報を漏らしませんでした。その後、彼女はアメリカに強制送還されました。(クレムリンの枢機卿:下巻)

「彼がくそKGB長官を国外へ脱出させたというのだ」(1巻238ページ)

ライアンはCIAアナリスト時代に、KGB長官ゲラシモフをアメリカに亡命させることを提案し、みずからモスクワにのりこんで、ゲラシモフを追い詰め、見事亡命を成功させました。(クレムリンの枢機卿

「CNN取材班がヴァージニア州ウィンチェスターにいまも暮らす元KGB長官の顔にカメラをつきつけたことがあった」(1巻:238ページ)

元アメリカ副大統領キールティは、事故で大統領に「昇格」したライアンを陥れ、自分が大統領になることを画策し、ライアンの過去を調べ、元KGB長官ゲラシモフの亡命に彼が関与していたことをあばきました。その情報を得たマスコミはゲラシモフの滞在先におしかけ、彼をインタビューしました。(合衆国崩壊:3巻:23ページ)

「ゴロフコは二度の深刻な国際危機でアメリカを助け、それによってライアンとの友情を培ってきた」(1巻:295ページ)

日米戦争の際、ロシアはアメリカの要請に応じ、ロシア極東エリアの基地をアメリカ軍が利用することを許可し、またロシア人ジャーナリストの偽装で日本に潜入していたクラークとシャベスが、モスクワ経由でアメリカに情報を送信することを認め、その結果、アメリカは日米戦争に勝利することができました。(日米開戦
また、第二次湾岸戦争の際は、クラークとシャベスがロシア人ジャーナリストの偽装でイランに潜入する際に、協力し、湾岸戦争の勝利に貢献しました。(合衆国崩壊

「次いであのテヘランの宗教馬鹿に失望を味わわされた」(1巻:316ページ)

「テヘランの宗教馬鹿」とは、在イランのイスラム教指導者ダリアイのことです。彼がサウジアラビアで戦争を起こし、アメリカの視線をくぎ付けにしている間に中国はシベリア侵攻を考えていましたが、ダリアイが戦争に負けたため、その計画は流れてしまいました。(合衆国崩壊

「例の矢俣が日本の警察とFBI捜査官に語ったことの裏づけとなるものでした」(1巻:401ページ)

矢俣は日本経済界の重鎮で、日本がアメリカに戦争をしかけることを計画した張本人です。彼はマリアナ諸島を日本に組み入れることを目論みましたが、アメリカ軍の反撃にあい、逮捕され、その後は情報をぺらぺらしゃべりました。(日米開戦

「あのキールティの悪あがきが不発に終わると」(1巻:479ページ)

キールティは、ライアンが国家安全保障問題担当補佐官をしている時の副大統領でしたが、セックス・スキャンダルのために辞任しました。それをうけ、ライアンは副大統領になり、その直後におきたJAL旅客機突入事件のために大統領にまでなりました。
この事件のせいで自分が辞表を出したことを知る者が全員死亡したことをいいことに、キールティは「実は自分の辞表は受理されていない。自分は副大統領のままであり、自分こそが大統領だ」と主張し、ライアンを激しく攻撃しました。しかし、ライアンを攻撃するために彼が開いた裁判で、判事がライアンを大統領と認めていると解釈される発言を招いたため、彼の目論見は潰えてしまいました。(合衆国崩壊:4巻:197ページ)

「私は盗みまでして彼を大統領にしようとしたが」(1巻:482ページ)

前述のキールティの辞表は当時の国務長官が受理しましたが、彼は大学の同窓のラトリッジに命じ、彼を国務長官室に忍び込ませ、辞表を回収しました。(合衆国崩壊:1巻:75ページ)

「彼らは二年前、小戦争に参加し・・・見事な潜水艦待ち伏せを実行した」(2巻:8ページ)

日米戦争の際、マンキューソはミサイル原子力潜水艦を日本とマリアナ諸島の間に配備し、日本・海上自衛隊のイージス艦の撃沈に成功しました。(日米開戦:下巻)

「彼らは注目を集めたいくつかの事件を、敵を容赦なく叩きのめす軍隊のように力づくで解決し、その報いをたったいちどだけ、IRA過激派の手によって受けた」(2巻:20ページ)

レインボーは、元KGB局員が引き起こした複数のテロ事件を解決しました。その局員はレインボーを壊滅させるために、IRA過激派をそそのかし、クラークとシャベスの妻(ふたりとも看護婦)が働く病院を襲撃し、その際、レインボー側にも多数の負傷者がでました。(レインボー・シックス

「モンテレーの語学学校はなかなかのものだ」(2巻:31ページ)

これが普通の語学学校を意味しているわけではありません。アメリカのモンテレーには、元・在日本KGB局員のリャーリン(「恐怖の総和」でアメリカに亡命)がおり、クラークとシャベスがロシア人ジャーナリストの偽装で日本に潜入する際に、ロシア語の教えました。(日米開戦:上巻:240ページ)

「ライアン家はもうひとつ別の家族の面倒もみている。空軍曹長の未亡人と子供たちだ」(2巻:179ページ)

ライアンがCIA情報担当副長官代行の時、大統領がコロンビアの麻薬カルテルを撲滅するために陸軍部隊をコロンビアに送り込みました。彼らは大統領補佐官に裏切り行為で、コロンビアの奥地に取り残されましたが、それを知ったライアンは空軍特殊作戦部隊を説き伏せ、彼らの救出にあたりました。

その部隊員のひとりがバック・ジマーという曹長でした。彼は麻薬カルテル側の銃弾を受け死にました。その今わの際で家族の今後を心配する彼に、ライアンは自分が面倒を見ることを約束しました。(いま、そこにある危機:下巻:499ページ)
しばらくの間、ライアンはそのことをキャシーには黙っていましたが、それが「ライアンが不倫をしている」という疑惑を引き起こし、一時、ライアン夫妻の仲がおかしくなりました。しかし、やがて、キャシーも事実を知ることになり、家族ぐるみでジマーの遺族を支援することになりました。(恐怖の総和:下巻)

「ライアンがこの問題に関する最初の大統領声明を発表してたいへん厄介なことになったのを思い出した」(2巻:258ページ)

ライアンは大統領就任直後の記者会見で、妊娠中絶に関する私見をコメントしてしまい、大騒ぎになりました。アメリカ人にとってはこの話題はタブーのようです。(合衆国崩壊:2巻:33ページ)

「一、二年前も、長官の客としてジェルジンスキー広場二番地のKGB本部に入ったことがある」(2巻:339ページ)

クラークとシャベスは第二次湾岸戦争の際に、ロシアを経由してイランに極秘潜入しました。そのとき、彼らはゴロフコに招かれKGB本部に立ち寄りました。(合衆国崩壊:4巻:170ページ)

「アイルランドのテロリストどもに本拠地を攻撃されたときだ」(2巻:346ページ)

アイルランド共和国軍暫定派のメンバーは、レインボーの存在を知った元KGB局員の依頼を受け、クラークやシャベスの妻が勤務する病院を襲撃し、彼女らを人質にとりました。しかし、レインボーの反撃が成功し、事件はあっさり解決しました。(レインボー・シックス:3巻)

「ロンドンでテロリストに撃たれた、あの晴れわたった午後から、もうずいぶんたつな」(3巻:38ページ)

ライアンはCIA入局前にロンドン旅行中にアイルランド人テロリストによるイギリス皇太子夫妻襲撃事件に出くわしました。彼は夫妻を救助するために、テロリストに立ち向かいましたが、銃で肩を打ち抜かれてしまいました。(愛国者のゲーム:上巻:18ページ)

「彼は殺人を目撃したことだってあり、その十分後には、犯人のテロリスト二名を撃ち殺した」(3巻:80ページ)

イランのテロリストが大統領の娘を誘拐するために保育園を襲撃した際、オディは自分の娘を迎えるために保育園の中にいました。そこで彼はテロリストが保母を射殺する場面を目撃しました。また、彼はテロリストの一瞬のすきをつき、彼らを射殺し、事件を解決させました。(合衆国崩壊:3巻:384ページ、393ページ)

「デンヴァーでテロリストたちが起こした核爆発と、それがもたらした爆発よりさらに恐ろしい結果が大きく影響している」(3巻:137ページ)

ライアンがCIA副長官だった際、テロリストがソ連の攻撃と偽装して、核爆弾をデンヴァーのフットボール・スタジアムで爆発させました。当時の大統領ファウラーは、ソ連がアメリカに核攻撃を行ったものと思い込み、ソ連に対し報復の核ミサイルを発射しようとしましたが、ライアンが米ソ大統領間のホットラインに割り込み、事態を収拾させました。しかし、テロリストが言った、イランのイスラム教指導者が事件の黒幕だった、という嘘を信じたファウラー大統領は、イランに核ミサイルを発射しようとしましたが、これもライアンが発射を承認しなかったために最悪の事態を回避できました。(恐怖の総和:下巻)

「米露双方の最後のICBMが公開の場で破壊されたのは、日本が太平洋艦隊に奇襲をかける直前だった」(3巻:137ページ)

アメリカとロシアは核ミサイルを全廃する交渉に合意し、お互いの最後のミサイルを公開で破壊しました。以前よりシベリア侵攻を考えていた日本は、二国の核ミサイルが廃絶されたことを利用し、アメリカの干渉を排除するために海上自衛隊にアメリカ太平洋艦隊の潜水艦と空母を攻撃させました。(日米開戦:上巻:566ページ)

「とくにスペインのテーマ・パークのものが素晴らしい」(3巻:199ページ)

テロリストがスペインのテーマ・パークで子供達を人質にとった立てこもった際、レインボーが出撃し、事件は解決しました。しかし、彼らが反撃作戦を検討中に、テロリストがみせしめのために少女をひとり撃ち殺しました。(レインボー・シックス:2巻)

「ライアンはファウラーが核弾頭搭載ミサイルの発射用コードを求めた夜のことを思い出した」(3巻:371ページ)

デンヴァーで起きた核爆発事件の黒幕がイランのイスラム教指導者だった、というテロリストの嘘を真に受けたファウラー大統領は、報復のためにイランに核ミサイルを発射する命令を下しました。しかし、核ミサイルの発射のためには、大統領の他にもう一人の政府公務員の承認が必要であるため、ライアンは自分が名乗りをあげました。彼は大統領の命令を無視し、ミサイルの発射を承認しませんでした。(恐怖の総和:下巻:724ページ)

「彼らにテヘランのことを思い出させるんだ。・・・私はダリアイを抹殺した」(3巻:385ページ)

アメリカで発生したエボラ・ウィルス散布事件、ライアンの娘の襲撃事件の黒幕がダリアイだということを知ったライアンは、クラークらをテヘランに潜入させ、ダリアイの居所を調べ、ステルス爆撃機に爆撃させ、彼を抹殺しました。(合衆国崩壊:4巻:509ページ)

「去年、アメリカの大統領が警備隊のひとりに殺られそうになったじゃないか」(3巻:442ページ)

ダリアイはアメリカ大統領を暗殺するために、手下のラマンをアメリカに送り込み、シークレットサービスに入らせることに成功しました。しかし、シークレットサービスに暗殺者が紛れ込んでいるということを察したFBIが捜査を行い、ラマンを割り出し、暗殺事件は未然に防ぐことができました。(合衆国崩壊

「二十年ほども前にタジキスタンのドゥシャンベでしたように・・・アフガニスタン人から護ったときの例の戦闘だった」(3巻:509ページ)

ボンダレンコは国防相の補佐官だった際、ソ連が開発していたレーザー兵器を監督するために、タジキスタンのドゥシャンベに派遣されました。その際、アフガニスタン・ゲリラの襲撃を受けましたが、銃撃戦に勝ち、レーザー兵器施設の完全破壊を阻止しました。(クレムリンの枢機卿:下巻)

「ほんとうは大麻かコカノキの葉も何枚か描けるのだが、・・・やはり大っぴらにすることわけにはいかない」(4巻:156ページ)

ウィンターズは大尉のときに、コロンビアからの麻薬密輸を阻止するための極秘作戦に参加し、コロンビアから飛来した密輸機を何機か撃墜しました。(いま、そこにある危機:上巻:249ページ)

「きみのことは知ってるぞ!」(4巻:433ページ)

ライアンはCIAのアナリスト時代に、ソ連が行ったレーザー兵器による人工衛星破壊実験について検討するために戦略防衛構想局に出向いた際に、グレゴリーと出会いました。(クレムリンの枢機卿:上巻:171ページ)







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