日米戦争で肉親を失った日本航空のパイロットは、アメリカに復讐するため日航機をアメリカ国会議事堂に突入させる。この事件で大統領が死亡し、副大統領ライアンが大統領に昇格する。彼は破綻したアメリカ政府の再建に追いまわされる。
一方、イランのイスラム教指導者ダリアイは、イスラム国家を統一して強大な国家を作ることを目論み、大統領が暗殺されたイラクをイランに併合してイスラム連合共和国を設立する。彼はさらに旧ソ連のイスラム諸国の取り込みも始める。そして、彼は次の目標としてイスラム教の聖地があるサウジアラビアに目をつける。
彼はサウジアラビアの後ろ盾であるアメリカの影響力を排除するため、致死性の高いエボラ・ウイルスを生物兵器としてアメリカでの散布すること、また、ライアンの娘の誘拐やライアンの暗殺を試みる。その一方で、彼は中国とインドを味方につけ、中国に台湾海峡で台湾旅客機を撃墜させてアメリカ艦隊を台湾海峡に釘付けにし、インドにはペルシャ湾の入り口で演習をさせることでアメリカの動きを牽制する。
エボラ・ウィルス散布作戦は成功し、アメリカ中で死者が続出する。ライアンは国内での移動を禁じる命令を下し、アメリカの機能は完全に麻痺する。また、アメリカ軍にも感染者が発生する。その中、ダリアイはサウジアラビアへの侵攻を始める。
しかし、ライアンは窮地のなかで同胞国の危機を救うために、イスラエルに駐留しているアメリカ軍部隊やカリフォルニアの砂漠で演習をしていたためにウィルスに感染しなかった陸軍部隊をサウジアラビアに送り込む。そして、第二次湾岸戦争が勃発する。
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●イラクの将軍の脱出ルート、ジャン=バティスト輸送ルート
A: バグダッド B: テヘラン C: ハルトゥーム D: ベンガジ E: キンシャサ F: マルタ 青線:イラクの将軍脱出ルート 赤線:ジャン=バティスト輸送ルート |
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●エボラ・ウイルス散布地点
1: シアトル 2: サンフランシスコ 3: ロサンゼルス 4: ラスベガス 5: フェニックス 6: ダラス 7: ヒューストン 8: セントルイス 9: ニューオリンズ 10: シカゴ 11: ナッシュビル 12: アトランタ 13: オーランド 14: ピッツバーグ 15: ボルティモア 16: ワシントンDC 17: フィラデルフィア 18: ニューヨーク 19: アトランティック・シティー 20: ボストン |
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エボラ・ウィルス |
●第二次湾岸戦争
A: ダーラン B: アブ・ハドリヤ 赤線(部隊の進路) 青線 |
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カーテン・コール | エボラ・ウィルスの拡散を防ぐため、人が集まる全ての場所を封鎖、州際移動を禁止。 |
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バッファロー・フォワード | アメリカ陸軍第10装甲騎兵連隊を駐留先のイスラエルからクウェートに展開。 |
カスター | ナショナル・トレーニング・センターにいたノースカロライナ州兵と第11装甲騎兵連隊をサウジアラビアに展開。 |
ビュフォード | サウジアラビアに侵攻したイスラム連合共和国軍をKKMCの南からノースカロライナ州兵が、南東から第11装甲騎兵連隊が襲撃。 |
ネーサン | ノースカロライナ州兵が、KKMCの南からイスラム連合共和国軍を襲撃し、第10装甲騎兵連隊が北への退路を絶つ。 |
ブース | ダリアイの家をF-117で爆撃。 |
アメリカ合衆国
B-1B ランサー |
C-2A グレイハウンド |
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C-5B ギャラクシー |
C-141 スターリフター |
E-3B セントリー |
EC-135 ルッキング・グラス |
F-14 トムキャット |
F-15 イーグル |
F-16 ファイティングファルコン |
F-117A ナイトホーク |
KC-10 |
KC-135 |
SH-60B シーホーク |
P3C オライオン |
AH-64 アパッチ |
OH-58 カイオワ |
UH-60 ブラックホーク |
スプルーアンス級駆逐艦 (ラドフォード、オバノン) |
タイコンデロガ級巡洋艦 (ポート・ロイヤル、アンツィオ、 ノーマンディ、ヨークタウン) |
アーレイ・バーク級駆逐艦 (ザ・サリヴァンズ、 ジョン・ポール・ジョーンズ) |
オリバー・ハザード・ペリー級 フリゲート艦 (アンダーウッド、ドイル、 ニコラス、ハウズ、カー) |
キッド |
ボブ・ホープ |
プラット |
サプライ |
ドワイト・D・アイゼンハワー |
ロサンゼルス級原子力潜水艦 (パサデナ) |
M1A1 エイブラムズ |
M3A4 ブラドリー |
M109A6 パラディン |
M270多連装ロケットシステム (MLRS) |
プレデター |
イスラム連合共和国
ミラージュF-1 |
F-4 |
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F-14 |
BMP歩兵戦闘車 |
BRDM-2偵察車 |
T-72 |
T-80 |
クロタル対空ミサイル |
SA-6 ゲインフィル対空ミサイル |
「日本との戦争」(1巻:20ページ)
前作の「日米開戦」では、その名のとおり、日本とアメリカの戦争が描かれています。
「ダリアイは前にいちどライアンに会ったことがある」(1巻:41ページ)
デンバーでの核爆発事件の犯行グループが、自分らの黒幕がダリアイだと供述したのを受け、当時CIA副長官だったジャックはサウジアラビアでダリアイに会いました。(恐怖の総和:下巻:743ページ)
「実行されはしなかったが、私の計画はなかなかのものだった」(1巻:43ページ)
張寒山は、日本とアメリカが戦争している隙に、中国人民解放軍をシベリアに侵攻させ、資源を強奪する計画を練っていました。しかし、日本が敗北したため、その計画はつぶれてしまいました。(日米開戦)
「一介の外国人に、主権国家である祖国のとるべき行動を指図されたのだ」(1巻:44ページ)
日米戦争の際、インドは日本側の要請を受け、スリランカ沖で海軍の演習を行うことで、アメリカの空母をインド洋にくぎ付けにし、太平洋艦隊の勢力を分断しました。これに対し、アメリカは大使(元、州知事)を首相に面談させ、演習の中止を半強制的に要請しました。(日米開戦:下巻:672ページ)
「最初の大統領は面目を失って辞職した」(1巻:62ページ)
最初の大統領、ファウラーは、デンバーでの核爆発事件の際、あやうくソ連との間に核戦争を勃発させ、イランに核ミサイルを発射しそうになりました。その危機管理能力の欠如を受け、彼は辞職しました。(恐怖の総和:下巻:725ページ)
「テロリストなら、あなたと一緒においかけたことがある」(1巻:82ページ)
キャシーとサリーがアイルランドのテロ組織、ULAに襲撃された後、ジャックは当時、イギリス大使館法務官だったマリーと一緒に謎につつまれたULAの解明にとりくみました。(愛国者のゲーム)
「彼らは核兵器を開発したわけですから」(1巻:96ページ)
日米戦争の際、日本は核ミサイルを開発し、それをたてにアメリカとの戦争を始めました。(日米開戦)
「日本人の手から救いだしてくれたあの二人は、命の恩人・・・」(1巻:133ページ)
日米戦争の際、前首相だった古賀は、戦争を終結させようと行動を起こそうとしましたが、戦争推進派に行動を察知され、拉致・監禁されてしまいました。そこをクラークとシャベスに救出されました。(日米開戦:下巻:515ページ)
「デンヴァーで例のテロリストによる核爆弾事件が起こった結果・・・」(1巻:163ページ)
ジャックがCIA副長官だった時、アラブ人テロリストらが、行方不明だったイスラエルの核ミサイルを元に核爆弾を製作し、デンヴァーのスーパーボウル会場で爆発させました。これがソ連による核攻撃だとファウラー大統領が誤解したため、あやうく全面核戦争が勃発しそうになりました。(恐怖の総和)
「やつらがタジク共和国の国防研究施設を攻撃したとき、たまたま私はそこにいたんです」(1巻:178ページ)
アフガニスタン紛争の末期、タジク共和国ではソ連のレーザー兵器の開発が行われていました。ボンダレンコは国防相補佐官の指示により、その進捗状況を調査に行きましたが、その際、アフガン・ゲリラの襲撃を受けました。(クレムリンの枢機卿:下巻:374ページ)
「白檀作戦」(1巻:202ページ)
「日米開戦」で行われたCIAとFBI共同の作戦です。
「あれはテロリストが私とサリーを殺そうとしたとき」(1巻:217ページ)
キャシーとサリーがアイルランドのテロ組織、ULAに襲撃された際、重傷を負った二人はショック・トラウマ・センターに運びこまれました。(愛国者のゲーム:下巻:37ページ)
「プリンス・オブ・ウェールズはだいぶ前からライアン大統領と友人なのである」(1巻:234ページ)
皇太子夫妻がロンドンでアイルランドのテロリストに襲撃された際、たまたまその場面にでくわしたジャックがテロリストを射殺し、事件を解決しました。その後、銃弾を受け負傷したジャックを皇太子が見舞った際、自分が家族を守れなかったと悩む皇太子を彼は励ましました。(愛国者のゲーム:上巻:16、86ページ)
「非常な運命の仕打ちで、ライアンの親父をよく知ることはできなかった」(1巻:275ページ)
クラークはCIAに入局する前、彼の恋人を殺した麻薬密売人たちを次々に殺していきました。その事件の捜査担当警察官がジャックの父、エメットでした。エメットは殺人者の正体を突き止め、逮捕寸前まで行きましたが、CIAはクラークを入局させるため、彼の死を偽装したため、捜査はそこで終了しました。(容赦なく:下巻:518ページ)
「われわれ三人はある夏の蒸し暑い嵐の夜、短いあいだだが、いっしょに”任務を果たした”仲なのだから」(1巻:293ページ)
イギリス皇太子夫妻は訪米中にライアン家を訪れた際、ジャクソン夫妻もライアン家に招待されました。そこをアイルランドのテロ組織ULAが襲撃し、三人は家族を守るためテロリストたちと戦いました。(愛国者のゲーム:下巻:366ページ)
「エリザベス・エリオットと対決した夜のことを思い出した」(1巻:295ページ)
ジャックがCIA副長官だった際、彼のことを憎むエリオットは彼の不倫疑惑を捏造し、新聞に公表しました。キャシーはそれを間に受けて心神喪失になるほど悩みましたが、真相を知った後、エリオットに逆襲するため、大統領主催のパーティーに出席した際、エリオットの目前で、彼女の過去のセックス・スキャンダルを暴露するしました。(恐怖の総和:下巻:254ページ)
「あなたからいただいた剣のせいですよ」(1巻:296ページ)
ジャックがCIA副長官だった際、アラブのテロリストがアメリカ国内で核爆弾を爆発させる事件が起こり、当時の大統領は報復のためソ連とイランに核ミサイルを発射しそうになりました。ジャックは大統領令に背きながらも、ミサイル発射を阻止しました。その彼の勇敢な行動に感動したアリ・ビン・シェイクは、彼の家に代々伝わる剣をジャックに贈呈しました。(恐怖の総和:下巻:749ページ)
「彼が私の顔に銃口をつきつけて以来のね」(1巻:312ページ)
ジャックは、KGB長官ゲラシモフと国防相補佐官フィリトフをアメリカに亡命させるため、モスクワの空港で彼らをアメリカの飛行機に乗り込ませましたが、運悪く足をくじいたため、自分は飛行機に乗れませんでした。そこを亡命を阻止しようと追ってきたゴロフコにつかまり、彼に銃口をつきつけられました。(クレムリンの枢機卿:下巻:373ページ)
「もうひとつのテロリスト襲撃事件」(1巻:390ページ)
イギリス皇太子夫妻がライアン家を訪問することが決まった際、シークレット・サービスは彼らを護衛するためライアン家の周りに警護班を張り巡らせました。しかし、アイルランドのテロ組織、ULAはアメリカ国内の協力者の手助けもあり、警護班の殲滅に成功し、ライアン家への襲撃を果たしました。(愛国者のゲーム:下巻:366ページ)
「きみは船と一緒に沈んだが、海の藻屑とならなかった」(1巻:447ページ)
CIAはクラークを入局させるにあたり、彼が乗ったヨットと貨物船を衝突させることで、彼の死を偽装しました。(容赦なく:下巻:532ページ)
「ステルス技術で戦闘力が倍加することは今回の戦闘でも証明されました」(2巻:73ページ)
日米戦争の際、ステルス戦闘機F-22やステルス・ヘリコプター、RAH-66は、日本の早期警戒機E-767の撃墜に成功し、ステルス爆撃機B-2は核ミサイル基地の爆撃に成功しました。(日米開戦:下巻:525、581ページ)
「前にエステバーンでディナーをいっしょに食べたことがありましたね」(2巻:78ページ)
ジャックの不倫スキャンダルが捏造された際、クラークはその記事を書いたホルツマンに接触し、彼に真相を話し、また、彼から情報源を聞き出しました。(恐怖の総和:下巻:236ページ)
「装弾されたブローニングの銃口をミラーの口に押しこんだときのことだ」(2巻:445ページ)
イギリス皇太子夫妻が訪問中に自宅をテロ組織ULAに襲撃されたジャックらは、ボートで海軍兵学校まで逃げました。彼らを追ってきたULAのミラーたちは逮捕されましたが、その姿をみたジャックは逆上し、ミラーを壁に押さえつけ、拳銃を彼の口のなかに押し込みました。(愛国者のゲーム:下巻:428ページ)
「ジェームズ・カッターが、ジョージ・ワシントン・パークウェイで路線バスに轢かれるという事故がありました」(2巻:523ページ)
カッターはアメリカ陸軍部隊をコロンビアに潜入させ、麻薬組織の壊滅を計る作戦を推進しました。が、その途中で、麻薬組織のひとりと秘密取引をし、部隊をコロンビアに残したまま作戦を一方的に中止しました。そのことがFBIに知られたことを察した彼は自殺をしました。(いま、そこにある危機:下巻:538ページ)
「私がはじめて来たのは−ここにある男を埋葬したときだ」(3巻:424ページ)
「ある男」とは、ソ連国防相補佐官のフィリトフで、カージナルというコードネームでアメリカに情報を流していました。しかし、そのことが発覚したため、ジャックがモスクワに乗り込み、彼をゲラシモフと一緒に亡命させました。その後、彼は高齢のために死去し、キャンプ・デービットに埋葬されました。(クレムリンの枢機卿:下巻:433ページ)
CINCPAC((1巻:26ページ)
J-3(1巻:27ページ)
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