元アメリカ上院議員ヘンドリーは、私設の対テロ組織「ザ・キャンパス」を立ち上げる。彼は、工作員として海兵隊員ブライアン・カルーソー、FBI捜査官ドミニク・カルーソーの兄弟をリクルートし、秘密訓練を開始する。

一方、ライアン元大統領の息子ジャックは、独自の調査で「ザ・キャンパス」の存在に気付き、自ら志願して「ザ・キャンパス」に入局する。彼は情報分析官として、CIAとNSAの通信を傍受し、テロ関連情報の収集にあたる。

イスラム教信者のテロ指導者は、アメリカに部下を潜入させ、複数のショッピング街で銃乱射事件を起こす。この事件の直後に、ロンドン在住のサウジアラビア人の富豪が深く関与していることに気付いた「ザ・キャンパス」は、カルーソ兄弟をロンドンに送り込む。

カルーソ兄弟は、ヨーロッパ各地を巡り、テロ事件に関与した人物を次々に殺害し、テロリストの首謀者に近づいていく。カルーソ兄弟に、情報面でのバックアップが必要と感じたヘンドリーは、ライアンをウィーンに送り込み、彼らに合流させる。


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●銃乱射テロ事件発生

A: シャーロッツヴィル

B: デモイン

C: コロラドスプリングス

D: プロヴォ


●カルーソ兄弟の足取り

A: ロンドン
ウダ・ビン・サリを殺害。

B: ミュンヘン
アナス・アリ・サテフを殺害。

C: ウィーン
ファード・ラーマン・ヤシンを殺害。

D: ローマ
ムハンマド・ハッサン・アル−ディーンを殺害。





イングラムMAC10サブマシンガン
テロリストがアメリカ襲撃に使う
アストンマーチン・ヴァンキッシュ
ウダ・ビン・サリの車
ポルシェ911
カルーソーがミュンヘンでレンタル
ウィーンの市電
ヤシンを轢く
インペリアル(ウィーン)
エクセルシオール(ローマ)


「たぶん、だれかさんがCIAで大活躍した元海兵隊員がいたことを彼らに思い出させた」(上巻:26ページ)

これは、ジャック・ライアン(父)のことを指しています。くわしくはこちら

「アンドリアはあの危険きわまりない恐ろしい時期に父の警備隊長を務めた」(上巻:94ページ)

アンドリアは、ライアンの大統領就任と同時に、警備隊長となりました。(合衆国崩壊
ライアンが大統領に就任後、第二次湾岸戦争、エボラ・ウィルスのアメリカでのアウトブレイク、大統領暗殺未遂事件、中露戦争などの大事件が次々に発生しました。

「ワシントン・ポスト紙のボブ・ホルツマンは、クラークの退役後の活動をすこし知っていたのではないか」(上巻:95ページ)

クラークは、当時CIA副長官だったライアンが、不倫疑惑の渦中に置かれた際にホルツマンに初めて接触しました。それ以来、二人は懇意になりました。(恐怖の総和)。

「わたしが生まれた夜のことでしょう」(上巻:151ページ)

ライアン家を訪問中のイギリス皇太子夫妻を狙い、アイルランドのテロリストが襲撃しました。命からがら逃げ切った直後に、キャシーが産気づき、ジャック・ジュニアが生まれました。(愛国者のゲーム

「潜水艦のことも私は知っています」(上巻:152ページ)

ソ連の原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」のアメリカへの亡命事件の際、ライアンは「レッド・オクトーバー」に乗り込みました。そこで彼は「レッド・オクトーバー」を破壊しようとしたKGB要員を射殺しました。(レッド・オクトーバーを追え

「親父さんは男−テロリストの首領−の頭に銃口を押しつけたが、発砲しなかった」(上巻:153ページ)、「小艇の男の頭を撃ちぬいた」(同:154ページ)

この顛末は、「愛国者のゲーム」に書かれています。

「伯父のジャック・ライアンが大統領になってまもなく、テロリストどもが保育所にいたケイティ・ライアンを襲ったのだ」(上巻:168ページ)

サウジアラビアの軍事侵攻をたくらんだイスラム教指導者ダリアイが、アメリカ国内を混乱させようと部下をアメリカに送り込みライアン大統領の娘を拉致しようとしました。偶然にその場に居合わせたオディの活躍によりテロリストは殲滅されました(合衆国崩壊)。

「ダッドが彼から剣をもらい、それで大統領当時のシークレット・サービスのコードネームが”剣士”になった」(上巻:338ページ)

ライアンがCIA副長官だった際、アラブのテロリストがアメリカ国内で核爆弾を爆発させる事件が起こり、当時の大統領は報復のためソ連とイランに核ミサイルを発射しそうになりました。ジャックは大統領令に背きながら、ミサイル発射を阻止しました。その彼の勇敢な行動に感動したアリ王子は、彼の家に代々伝わる剣をジャックに贈呈しました。(恐怖の総和:下巻:749ページ)

「彼の亡命の段取りをつけたのはきみの親父さんだ」(上巻:360ページ)

KGB議長ゲラシモフが、政府転覆を図っていることを知ったCIAは、彼をソ連から排除するためにライアンをモスクワに送り込み、ゲラシモフに偽情報をつかませ、アメリカへの亡命を決意させました。(クレムリンの枢機卿

「なぜ、ゲラシモフは父を裏切って、メディアにしゃべったりしたのですか?」(上巻:360ページ)

ライアンが大統領になって間もなく、政敵のキールティによって極秘情報が曝露され、メディアがゲラシモフの亡命先に押し寄せた際、彼はインタビューに応じました。

「ジャック・ライアン大統領がイランの独裁者となった宗教指導者を二発のレーザー誘導爆弾で排除・・・」(上巻:398ページ)

この顛末は、「合衆国崩壊:第4巻」に書かれています。ダリアイについては、こちらをどうぞ。

「アメリカ軍が旧イスラム連合共和国軍を追ってサウジアラビアに突入したとき・・・」(下巻:116ページ)

イランとイラクが併合して生まれたイスラム連合共和国の指導者ダリアイは、聖地を手中に収めるために、サウジアラビアに軍事侵攻しました。それを知ったライアンは、アメリカ軍をサウジアラビアに派兵し、第二次湾岸戦争が勃発しました。(合衆国崩壊

「メディアが<黒の男たち>と呼ぶ多国籍特殊作戦部隊の長だ」(下巻:151ページ)

クラークは、NATO諸国が共同で設立した対テロ組織レインボーの長官に就任しました。(レインボー・シックス







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