世界第二の経済大国、日本の唯一の弱点。それは資源に乏しいこと。それを解決しようと経済界重鎮の矢俣はシベリアに埋蔵されている資源に目をつける。日本経済界のリーダーたちは最初、矢俣の提案に反対するが、アメリカで制定された貿易法により日本からの自動車の輸出が完全に破綻したことをきっかけに矢俣の計画に同調する。
アメリカ、ロシア両国が軍縮交渉の結果、核弾道ミサイルを廃棄するかたわらで、日本は核ミサイルを極秘に開発してタイミングを計り、アメリカに対し軍事的、経済的に攻撃を開始する。
自衛隊がアメリカ海軍太平洋艦隊の空母を破壊、潜水艦を撃沈し、また、マリアナ諸島の島々(サイパン島、グアム島など)を占拠する一方で、矢俣はアメリカの証券取引システムの盲点をつき、巧妙な株取引によりアメリカの株価を大暴落させる。
アメリカ政府は破綻寸前の経済の対策を優先させるため、マリアナ諸島侵攻への対応は後回しにする。その間、日本はマリアナ諸島の合法的奪取を狙い、多くの自衛隊員をサイパンやグァムに送り込む。
しかし、ライアンの機転により株取引は正常化し、アメリカは日本に反撃を開始する。アメリカはロシアの空軍基地を前線基地とし、ステルス・ヘリコプターを日本に潜入させ、航空自衛隊のAWACSの撃墜や戦争指導者たちの暗殺を行う。
日本の防空網を破綻させたアメリカは、核ミサイル基地を破壊するためにステルス爆撃機を日本に向けて発進させる。
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●日本北部
A: エルメンドーフ空軍基地 B: シェムヤ C: ウラディヴォストーク |
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●C-17A、コマンチの日本攻略ルート
A: アメリカ軍部隊駐留地点 B: 銚子 |
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●太平洋での戦い
A: パール・ハーバー 太平洋艦隊基地がある。 B: サイパン島 日本が占領する。 C: 東経165度 当初の潜水艦隊の哨戒線 D: 北緯25度東経150度 ジョン・ステニスの所在地 E: テネシーとコマンチの接触点(推定) 赤線:ジョン・ステニスの航路(推定) オレンジ線:コマンチの航路(推定) |
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ウォークマン | 20人のアメリカ人殺害に関与したアフマド・コルプを逮捕する。 |
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白檀 | 退職後に日本のロビイストなどになることを目論んで、在職中に日本側に機密情報を流すアメリカ政府職員がいないかどうかを調査。FBIとCIA合同の作戦。 |
ゾロ | 陸軍ヘリ・コマンチを日本に侵入させ、E-767を撃墜し、日本の戦争支持者たちを暗殺する。 |
ティベッツ | 爆撃機を日本に侵入させ、日本の核兵器サイロを破壊する。 |
アメリカ合衆国
B-1B ランサー |
B-2A スピリット |
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C-2A グレイハウンド |
C-5B ギャラクシー |
C-17A グローブマスター |
E-2C ホークアイ |
E-3B セントリー |
EA-6B プラウラー |
F-14 トムキャット |
F-15 イーグル |
F/A-18 ホーネット |
F-22A ラプター (小説ではレイピア) |
KC-10 |
KC-135 |
S-3 バイキング |
P3C オライオン |
RAH-66A コマンチ |
UH-1H ヒューイ |
UH-60 ブラックホーク |
ジョン・C・ステニス |
エンタープライズ |
エイブラハム・リンカーン |
ドワイト・D・アイゼンハワー |
ロサンゼルス級原子力潜水艦 (アシュビル、シャーロット) |
オハイオ級原子力潜水艦 (テネシー) |
スプルーアンス級駆逐艦 (クッシング、インガソル) |
タイコンデロガ級巡洋艦 (ポート・ロイヤル) |
日本
E-767 |
F-15J |
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P-3C |
SH-60J |
はまな(上側) |
こんごう、むつ |
JALボーイング747 |
インド
シー・ハリアー |
ヴィラート |
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ヴィクラント |
デリー、マイソール |
シャクティ |
ロシア
スホーイ 27 |
MiG-31 |
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イリューシン86メインステイ (写真はIL-76メインステイ) |
「最後にここで話したとき、あなたは私を追い出そうとしましたね」(上巻:23ページ)
ジャックがCIA副長官だった時、彼のことを個人的に憎む国家安全補償問題担当補佐官の口車により、当時の大統領ファウラーは彼を辞任させようとしました。ヴァン・ダムはこの時も大統領首席補佐官でした。(恐怖の総和)
「きみが数年前にコロンビアでああいうことをしてくれなければ、私はいまここにこうしていないかもしれない」(上巻:26ページ)
前回の大統領選挙の際、当時の大統領はコロンビアからの麻薬の流入を阻止することで、国民の支持を得ようと、陸軍部隊を秘密裏にコロンビアに派遣しました。が、彼の補佐官が作戦を捻じ曲げ、兵士をコロンビアのジャングルに置き去りにしたまま、作戦を中止してしまいました。そのことを知ったジャックは、コロンビアに飛び、兵士達を救出しました。
そのスキャンダルを受け、大統領は選挙活動を抑え、わざと選挙に負け、ファウラー政権(ダーリングが副大統領)が誕生しました。(いま、そこにある危機)
「あなたと私で中東を鎮めたことがあった」(上巻:34ページ)
ジャックとアドラーは、中東問題を解決するヴァチカン条約の締結に向け、イスラエルやサウジアラビアなどの関連諸国をまわりました。(恐怖の総和:上巻)
「あなたとディングが旅客機の盗聴をやっているという情報が流れるのを阻止したのも、この人で」(上巻:196ページ)
デンヴァーでテロリストが核爆弾を爆発させる事件が起きた際、大統領はこれがソ連による攻撃だと思い込み、あやうく核戦争が勃発しそうになりました。
リャーリンから、日本の首相がメキシコの大統領と貿易上の密取引を行うとの情報を得たCIAは、日本の首相の専用機に盗聴器を仕込むためにクラークとシャベスをメキシコに派遣しました。その際、デンヴァー核爆発事件の犯人が偶然にも逃亡してきたため、彼らを逮捕することができ、核戦争を未然に防ぐことができました。(恐怖の総和:下巻:694ページ)
しかし、これは「情報が流れるのを阻止した」という場面ではありません。英語原文を読みましたが、ここは誤訳です。正しくは「あなたとディングが旅客機の盗聴をやることになった情報を流したのは、この人で」でしょう。
「きみは折れた脚が早くなおりますようにと・・・」(上巻:206ページ)
ジャックが海軍兵学校の教師だった際、戦闘機の訓練中に脚を負傷したジャクソンが一時的に教官として兵学校に派遣されました。そこから二人の交友が始まりました。(愛国者のゲーム:上巻:261ページ)
「自分は国家軍事指揮センターの椅子に・・・戦争を阻止することができた」(上巻:474ページ)
デンヴァーで核爆発事件が起こった際、アメリカ大統領はソ連大統領とホットライン(チャットみたいなもの)で協議しましたが、アメリカ側はソ連でクーデターが起き、ホットラインの相手は偽者の大統領だと思い込み、不信感の末、核ミサイル攻撃をしようとまで考えました。そこへジャックが国家軍事指揮センターからホットラインに割りこみ、二人の誤解を解くことで最悪の事態を免れました。(恐怖の総和:下巻:682ページ)
「きみの頭に拳銃をつきつけたときに」(上巻:574ページ)
ジャックは、KGB長官ゲラシモフと国防相補佐官フィリトフをアメリカに亡命させるため、モスクワの空港で彼らをアメリカの飛行機に乗り込ませましたが、運悪く足をくじいたため、自分は飛行機に乗れませんでした。そこを亡命を阻止しようと追ってきたゴロフコにつかまり、彼に銃口をつきつけられました。(クレムリンの枢機卿:下巻:373ページ)
「われわれが始めて会って、ああしたくそ兵器を削減する交渉をしたときのこと・・・」(下巻:120ページ)
ジャックとゴロフコは、モスクワで開かれた米ソ軍縮交渉の席で初めてあいました。(クレムリンの枢機卿:上巻:29ページ)
「副長として弾道ミサイル艦<メイン>に乗っていたとき、艦を失うという事態に遭遇し・・・」(下巻:311ページ)
デンヴァーで核爆発事件が起こった際、アラスカ沖でソ連の潜水艦を追尾していた<メイン>は、ソ連との間に戦争が勃発したと誤解し、ソ連潜水艦と一戦を交えてしまいました。その結果、<メイン>は沈没しました。(恐怖の総和:下巻:698ページ)
「コロンビアから全員が生きてもどれたわけでない」(下巻:384ページ)
ヴェガは、シャベスらと一緒に、麻薬流入撲滅のためコロンビアに派兵されましたが、大統領国家安全保障問題担当補佐官の裏切りにより、多くの兵士達がコロンビアのジャングルで命を落としました。(いま、そこにある危機)
「親父は地対空ミサイル相手にそれをやって、北ベトナムに長く滞在するはめになった」(下巻:409ページ)
ベトナム戦争の時、彼の父親ロビンは、北ベトナム軍の地対空ミサイルの性能を試しながら戦闘機を飛ばしているうちに撃墜され、捕虜になってしまいました。(容赦なく:上巻:9ページ)
「ある晴れた夜、星のきらめく地中海上空で、四機の戦闘機を撃ち落した」(下巻:473ページ)
ジャクソンが地中海で空母に乗っている際にデンヴァーで核爆発事件が起こり、DEFCON−ツーが発令されました。そこへたまたま飛行訓練中のリビア軍の戦闘機が通りかかり、それを空母に対する攻撃と勘違いしたジャクソンは戦闘機を撃墜しました。(恐怖の総和:下巻:500ページ)
「死んだんじゃなかったのか?」(下巻:608ページ)
オレサとクラークはベトナム戦争の頃、親しくしていました。が、クラークがCIAに入るにあたり、彼の死がオレサの目の前で偽装されました。(容赦なく:下巻:532ページ)
J-3(上巻:16ページ)
CINCPAC(上巻:680ページ)
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