shig-sakのオリジナル小説



 アメリカとソ連の冷戦の終結、ドイツの統一、そして、アメリカが提唱したバチカン条約によりイスラエルとパレスチナの紛争が終結し、世界に平和ムードが広がる中、これまでのアイデンティティーを失ったテロリストたちは、理想の世界、すなわち不信と混乱の世界を再構築しようと恐怖の計画を練る。

 彼らは中東戦争時に行方不明になったイスラエルの核ミサイルを偶然に発見し、それをもとに水素爆弾を作り、アメリカで開催中のスーパーボウル(アメフトの試合)で爆発させることに成功する。また、ドイツ駐留のソ連陸軍に扮し、アメリカ基地を襲撃する。

 一方、新たに大統領となったファウラーは、国家安全保障担当補佐官エリオットの言いなりとなり、かつて彼女を侮辱したCIA副長官ジャック・ライアンを冷遇し、さらにはエリオットはライアンのセックス・スキャンダルをでっちあげ彼を窮地に追い込む。

 ソ連にいるCIAのスパイの虚偽情報から、ソ連で軍事クーデターが起き、軍が暴走していると信じ込んだファウラー大統領とエリオットは、ロシアへの報復を試みる。彼らはホットラインを通じてソ連大統領と話し合いを行うが、先入観にとらわれた彼らはソ連大統領の発言を全て疑い、また、事態収拾にかかろうとするライアンを完全に無視し、核ミサイル発射寸前にまでなる。

 ソ連大統領を知るライアンは大規模核戦争を回避するために、真犯人を探し出し、大統領間のホットラインに無断侵入する。

画像をクリックすると本を購入できます。


アドラー、スコット アメリカ国務副長官 O O O
アリ・ブン・シェイク サウジアラビア王子 O
ヴァン・ダム、アーノルド 大統領首席補佐官 O O O O O
ウェストン、カリー 大統領スピーチ・ライター O
エリオット、エリザベス 国家安全保障問題担当大統領補佐官 O
オディ、パトリック FBI監察官 O O O
グドリー、ベン CIAリサーチ・アシスタント O O
クラゲット、ダッチ 「メイン」副長 O
クラーク、ジョン CIA工作員 O O O O O O O
ゴロフコ、セルゲイ KGB第一副議長 O O O O O
サンチェス、バド アメリカ海軍飛行中隊長 O O
ショー、ビル FBI長官 O O O
ショー、ケン 「メイン」追従班員 O
シャベス、ドミンゴ CIA工作員 O O O O O
ジャクソン、ロビー アメリカ空母航空団司令 O O O O O O
ジョーンズ、ロナルド ソノ・システムズ社社長 O O O
ダゴズチーノ、ヘレン シークレット・サービス O O
ダリアイ、マフムード 在イラン、イスラム教指導者 O
ダーリング、ロジャー アメリカ副大統領 O
チェンバーズ、ウォリ 「キー・ウエスト」艦長 O O
チャールストン、バジル イギリス情報部長官 O O O O O O
ディッグズ、マリオン アメリカ陸軍第10機甲偵察連隊司令官 O O
トレント、アル アメリカ下院議員 O O O
ナルモノフ、アンドレイ ソ連大統領 O O
フェローズ、サム アメリカ下院議員 O O
ファウラー、ボブ アメリカ大統領 O
ペインター、ジョシュア アメリカ大西洋軍総司令官 O O O
ベン・ヤコブ、アビ モサド長官補 O
ポールソン FBI人質救出チーム O
ホルツマン、ボブ ワシントン・ポスト紙記者 O O O O
ホルツマン、リビー ボブの妻 O
マリー、ダン FBI長官補代理 O O O O O O O
マンキューソ、バート アメリカ潜水艦隊司令官 O O O O
ライリー、ティモシー ジョージタウン大学神父 O
ライアン、キャシー 眼科医 O O O O O O O O
ライアン、ジャック CIA副長官 O O O O O O O O O
リャーリン、オレグ KGB局員 O
ローウェル、ウッドロウ ローレンス・リバーモア研究所員 O
容: 容赦なく, 愛: 愛国者のゲーム, 教: 教皇暗殺, レ: レッド・オクトーバーを追え, 枢: クレムリンの枢機卿, 危: いま、そこにある危機, 日: 日米開戦, 合: 合衆国崩壊, シ: レインボー・シックス, 大: 大戦勃発


●ベーリング海周辺
A: バンゴー
アメリカ海軍潜水艦基地

B: コディアック島
この島の沖で潜水艦メインとアドミラル・ルーニンが交戦する。

C: ペトロハヴロフスク
アドミラル・ルーニンの母港

D: 北緯50度55分西経153度01分
メインが丸太に衝突。

●アメリカ、メキシコ
A: デンヴァー
核爆弾が爆発。

B: マイアミ
カティ、ゴスンの脱出経由地。

C: メキシコ・シティ
クラークがカティとゴスンを逮捕。

赤線:カティらの脱出ルート


アメリカ合衆国

A-6E イントルーダー

B-1B ランサー

B-52

C-5B ギャラクシー

C-141 スターリフター

E-2C ホークアイ

F-14 トムキャット

F-15 イーグル

F-16 ファイティングファルコン 

F/A-18 ホーネット

F-117A

P3C オライオン

S-3 バイキング 

UH-1N

シオドア・ローズベルト

オハイオ級原子力潜水艦
(メイン)

エイブラムズM1A1

ブラドリー

ソビエト連邦

MiG-29 フルクラム

アクラ級原子力潜水艦
(アドミラル・ルーニン)

クズネツォフ

T-80

イスラエル(ただし、写真はアメリカ軍のです)

A-4 スカイホーク

RF-4C ファントム

F-4 ファントム


「きみはあの男に会ったことがあるじゃないか」(上巻36ページ)

ジャックはKGB議長ゲラシモフをモスクワの空港から亡命させた際にKGBに逮捕され、ソ連議長ナルモノフの別荘に連行され、そこで彼に面会しました。(クレムリンの枢機卿:下巻:420ページ)

「ジャックはじつは三個もらっている」(上巻:36ページ)

前大統領はコロンビアからの麻薬流入をストップするため、陸軍部隊をコロンビアに極秘のうちに派兵しました。ところが、彼らは大統領補佐官の裏切りにより、ジャングルに置き去りにされました。そのことを知ったジャックは、コロンビアに向かい、彼らを救出しました。凄い功績なのですが、秘密裏に海外に派兵することは大スキャンダルのため、その事実は封印されました。(いま、そこにある危機

「ライアンは、バックが死んだあと家族の面倒をみてやると約束した」(上巻:77ページ)

コロンビアで陸軍部隊を救出している際、バックは麻薬カルテル側の銃弾を受け死にました。その今わの際で家族の今後を心配する彼に、ジャックは自分が面倒を見ることを約束しました。(いま、そこにある危機:下巻:499ページ)

「あれはモスクワのシェレメチェヴォ空港でのことだった」(上巻:125ページ)

ジャックは、KGB長官ゲラシモフと国防相補佐官フィリトフをアメリカに亡命させるため、モスクワの空港で彼らをアメリカの飛行機に乗り込ませましたが、運悪く足をくじいたため、自分は飛行機に乗れませんでした。そこを亡命を阻止しようと追ってきたゴロフコにつかまり、彼に銃口をつきつけられました。(クレムリンの枢機卿:下巻:373ページ)

「彼らはジャック・ライアンと彼の家族を殺そうと、二度も真剣に試みた」(上巻:128ページ)

アルスター解放軍は、まず、キャシーとサリーが乗った車を高速道路で襲撃し、二人に瀕死の重傷を負わせました。その後、イギリス皇太子夫妻がライアン家を訪問している際に、襲撃を加えました。(愛国者のゲーム:下巻:37ページ、366ページ)

「わたしたちの共通の友人がイギリスにいますよ、サー・ジョン」(上巻:193ページ)

共通の友人とは、イギリス皇太子のことです。ジャックはロンドンでテロリストの襲撃を受けた彼を救出したため、皇太子の友人となり、さらにはサーの称号も授与されました。(愛国者のゲーム:上巻:16ページ)

「わたしの癇にさわることを言ったんで、こっちもやり返したんです」(上巻:383ページ)

このやりとりは、「いま、そこにある危機(下巻:183ページ)」に記述があります。

「例の潜水艦の件、モスクワでのあなたの活動、この前の選挙であなたが演じた役割」(上巻450ページ)

順に「レッド・オクトーバー亡命事件(レッド・オクトーバーを追え)」「ゲラシモフ亡命事件(クレムリンの枢機卿)」「コロンビア派兵事件(いま、そこにある危機)」を指します。
コロンビア派兵事件では、そのスキャンダルを受け、前大統領は選挙活動を抑え、わざと選挙に負け、ファウラー政権が誕生するこになりました。

「そう言えば、ムーアとリッターが企てたあのことは、巧妙だった」(上巻:451ページ)

ムーアは前CIA長官、リッターは前CIA工作担当副長官です。ここで指す「あのこと」とはコロンビア派兵事件の際にCIAが行った数々の工作のことでしょう。(いま、そこにある危機

「ライアンが何かを偶然発見して、そのおかげでDGSEがアクシオン・ディレクトの連中を幾人か始末できたんです」(上巻:535ページ)

ジャックは自分の家族を襲撃したテロリストの訓練キャンプを衛星写真で探しているうちに、フランスのテロ組織アクシオン・ディレクトのキャンプを発見しました。その通報を受けたDGSEはキャンプを襲撃しました。(愛国者のゲーム:下巻:136, 219ページ)

「きみがダラスでやった途方もないことを、わたしは部外者にぜんぜん話していないぞ」(上巻:644ページ)

マンキューソが潜水艦ダラスの艦長で、ジョーンズがソナー担当員だった際、レッド・オクトーバー亡命事件が起こり、二人はレッド・オクトーバーに乗り込み、亡命を無事成功させました。(レッド・オクトーバーを追え

「われわれには共通の友人がいるんです」(上巻:650ページ)

共通の友人とは、レッド・オクトーバー艦長だったラミウスのことです。彼は亡命後、アメリカ海軍に協力しています。(レッド・オクトーバーを追え

「きみはわたしの肉体的、心理状態のことをかなり強い口調で話したね」(下巻:65ページ)

ロンドンでのテロリスト襲撃事件の後、銃弾を受け負傷したジャックを皇太子が見舞った際、自分が家族を守れなかったと悩む皇太子をジャックは強い口調で励ましました。(愛国者のゲーム:上巻:16、86ページ)

「このネックレスには楽しい思い出がある」(下巻:250ページ)

ロンドンでのテロリスト襲撃事件で負傷した怪我も回復に向かい、自宅で二人でクリスマスツリーを作ったり、サリーへのプレゼントの準備をして、とても楽しい雰囲気になっているときに、ジャックはキャシーにネックレスをプレゼントしました。(愛国者のゲーム:上巻:285ページ)

「数年前、フォージャーがうしろから赤外線追跡ミサイルを発射した」(下巻:334ページ)

レッド・オクトーバー亡命事件の際、アメリカ沿岸に急接近するソ連艦隊を威嚇するためにジャクソンはF-14で出撃しましたが、ソ連の戦闘機のミサイルを食らってしまいました。(レッド・オクトーバーを追え:下巻:23ページ)

「あいつと同一人物」(下巻:655ページ)

コロンビア派兵事件の際、クラークとマリーは、ジャックと一緒に陸軍部隊の救出活動を行いました。(いま、そこにある危機

「あなたはまだ、別荘の暖炉の火を自分で起こしますか?」(下巻:687ページ)

前述のごとく、ゲラシモフ亡命事件後、ジャックはナルモノフの別荘に連行されました。別荘での場面の詳細は当事者しか知らないため、ジャックはこれを自分の存在の証明にしようとしたのでしょう。(クレムリンの枢機卿:下巻:420ページ)

「われわれの友人は元気でやっているか?」(下巻:688ページ)

友人とは、元ソ連国防相補佐官フィリトフのことです。彼はアメリカのスパイでしたが、ゲラシモフと一緒にアメリカに亡命しました。その後、彼は死去し、キャンプ・ディヴィッドで埋葬されました。(クレムリンの枢機卿:下巻:433ページ)



本作品は2002年に「トータル・フィアーズ」というタイトルで映画化されました。
ジャック・ライアン役はベン・アフレック、クラーク役はリーヴ・シュライバー、ファウラー大統領役はジェームズ・クロムウェル、キャボットCIA長官はモーガン・フリーマンでした。
ライアンがCIAアナリストで独身だったり、敵役がネオナチだったりとキャラクターの設定が小説と大きく異なります。また、ストーリーも「冒頭でイスラエル戦闘機撃墜される」「スーパーボウルで核爆弾が爆発する」「米露大統領間のホットラインにライアンが割り込む」という点以外、まったく異なります。

ジャック・ライアン
(ベン・アフレック)
ジョン・クラーク
(リーヴ・シュライバー)
ボブ・ファウラー
(ジェームズ・クロムウェル)
ウィリアム・キャボット
(モーガン・フリーマン)


パレスチナ問題

OP-02(上巻:697ページ)




Copyright shig-sak